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「気球騒動」と恥の概念

2009.10.17 (土)


昨日、コロラド州で6歳の男の子が気球に乗って行方不明という事件があった。

私はNYタイムズの速報で知ったが、その後はラジオやテレビでも逐一報道されて大騒ぎだった。3時間後に発見された気球に誰も乗っていなかったため、捜索続行。夕方6時になって、男の子が自宅の屋根裏から姿を現し、一件落着した。

朝日新聞でも短い記事が載っていたので、世界中で報道されたと思われる。

外国の、しかもハッピーエンドで終わったニュースだから、その程度の扱いなのだろう。アメリカで詳細な報道に接した私は、ニュースはうのみにしてはいけないなと久々に思った。

もちろん外国にいてもネットで当地のニュースはいくらでも入手できるが、言葉の問題もあり、やはり自分に影響のあるニュースのほうが大事。気球騒ぎのような事件は、あっさりと読んで終わるのが常ではないだろうか。

私は日本のニュースを毎日ネットで読むが、おそらく概要しかつかめていないと思う。いろんなサイトでじっくり情報を集めることもないし、週刊誌も購読していない。住んでいないと情報量が違う。第一、関心が持てない。だからニュースの上っ面しか把握できない。

完璧で公正な報道はありえないから、真実を知るのは難しい。

それにしても―。

     *     *     *

今回の気球騒ぎについては、かなり早いうちから、「これはでっちあげではないか。」というコメントが現れた。

気球に詳しい人が、6歳の男の子が空に浮かぶためには、バルーンの大きさやヘリウムの量はこれくらい必要だと計算式を書いて、写真で見る限りこの気球ではありえないと説明していた。

そのうち、この一家は Wife Swap というアメリカのリアリティー・ショーに出ていたことが発覚した。

2家族の奥さんが、何週間かお互いの家で相手の夫・子どもたちと生活をするという番組だそうだ。極端に違う家のほうがおもしろいだろうから、当然そういう人たちが採用される。

TV出演について報じたレポーターが、「奥さんの Mayumi は」と言ったとたん、私は「まあ、日本人!?」とぎょっとした。

私のような引きこもりには、テレビに出るなんて大金を積まれてもご免こうむりたいのに。自ら応募して Wife Swap に出たのだろうが、それが本人の意思なのか、ご主人に強制されたのか。日系アメリカ人かとも思ったが、ネイティブ・スピーカーの英語ではなかった。

     *     *     *

そんなことを考えていると、次々とこの一家についての話がメディアに載る。Youtubeビデオも流れた。

初めて見たが、唖然とした。モザイクやビープ音をかけなければならない粗暴な言動。夕食を投げ合う子どもたち。自分たちは宇宙人の末裔だと話し、竜巻を追いかけるという危険な趣味に子どもを同伴する夫婦。口汚く、物を投げつける夫。

視聴率のためのやらせかもしれないが、いやはやこういう人たちと知り合いでなくてよかったと思う。

私は子どもたちがよくない言葉を使うと、その場でたしなめる。「今の言い方は何?」 Fワード(これは使用不可なので子どもたちは言わない)でなくても、相手を馬鹿にしたりこきおろしたりする言い回しはある。兄弟間でもそれは見過ごせない。食べ物で遊ぶのは、小さい頃から厳禁。

適当な子育てをしている私でも、譲れないところはあるのだ。

良識のある人なら、この一家を見ただけで、アメリカ人と結婚してアメリカに住んでいるアジアの女性がみんなこんなものだとは思わないだろうが、メディアが知らない間に偏見を植え付けるところが怖い。

     *     *     *

夜のネットワーク・ニュースでも取り上げられ、家族が自宅の庭で報道陣に囲まれた映像が流れた。見つかってよかったと繰り返す自称科学者の父親に、レポーターが捜索について質問したのだろう。取ってつけたように「警察の協力に感謝している。」 母親は「奇跡です。」とトンチンカンな返答。この事件のどこが奇跡?

久々におもしろいニュースだった、子どもが無事でよかったと喜ぶ人がいた反面、捜索費用はこの夫婦に請求すべきだとか、こういう無責任な親から子どもたちを保護するべきだという批判も多数あった。

私は、なぜこのお母さんは謝らないのだろうかとまず思った。

日本的な感覚が抜け切らない私は、「お騒がせして申し訳ありません。」という一言と頭を下げる姿を期待してしまうのだ。

それをヘラヘラとカメラの前に一家揃って並び、いくら子どものしたこととは言え、どれほど迷惑をかけたかをまったく気にしていない様子が情けない。

謝る=罪を認めるという図式が頭にあるのだろうか。

いや、上の子どもが弟が気球に乗って飛んでいったと伝えてから、30分も経ってまずテレビ局に電話をし、それから警察に捜索を依頼したという父親である。悪いことをしたとは思っていないのかもしれない。むしろマスコミに騒がれて本望か。

このために、コロラド上空では飛行機の運航が変更され、本当に助けが必要なところへ向かえたはずの警察・救急要員が無駄な捜索に回された。人件費やヘリコプターの使用料だけでも莫大である。

事件のあと、CNN のインタビュー番組で、どうしてみんなが探しているのを知りながら屋根裏から出てこなかったのかと聞かれて、6歳の当人が「だって、これはテレビのためだって言われてたから。」とポロリ。

両親は必死でフォローしようとしたが、コメント欄を見る限り、完全にほされた模様である。

あー、恥ずかしい。


【追記: 警察の強力→協力に修正しました。変換ミスのご指摘ありがとうございます。他に見落としがありましたら、ご連絡ください。】

<今日の英語>

It was clearly a hoax.
明らかにでっち上げだった。

何時間も気球に乗っていたはずの少年が、自宅の屋根裏から発見されたことを受けて寄せられたコメント。悪ふざけもいい加減にしてもらいたい。



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 |  日本人  |  コメント(5)

Comment

はじめまして Komatta3さん!
私はアメリカに住んで33年になります。
昨日の昼のニュースを見ていてライブで気球騒ぎをフォローしていたのですが 気球が地面に達した瞬間あー良かった、無事でと安心したものの 誰も乗っていなかった事が解り これは一大事、気球から飛び降りたのかと心配しました。
私としては上の子供に本当に弟が気球に乗ったのを見たのか嘘をついたのか聞いて欲しかったですね。CNNのインタヴューではShowの為...と彼が本音を言ったのに何故それに対してもっと掘り起こさなかったのか?当たり障りのないインタヴューなら するな...と思いました。この3人の子供達どんな風に育つのか心配。
家は2匹息子が居ます。私もどちらかと言うと適当に育てていますが、食べ物では絶対に遊ばせなかった。私食べ物を粗末にするのを見るのも大嫌い。
私もこちらに住んでる年月の方が日本で暮らした年よりも長いですが 日本人です。迷惑をかけた事に対してお礼や謝罪をするのは人として当たり前の事だと思うのですが...
色んな人間がいますね。
Mako |  2009.10.17(土) 07:55 | URL |  【編集】

こんにちは

日本でもそれなりにニュースになっていたのですが、でっちあげだったとかまで詳しく報じられてはいなかったように思います。彼がYou TubeでWife Swapを探して見せてくれました。食べ物や飲み物を人に投げつけるような父親、バンバンいけない言葉を使う母親に育てられれば子供がああなるのは当たり前ですね…。見ていて具合が悪くなりました。
余談ですが、ネイティブじゃない我々が英語でFワード等良くない言葉を使うのは滑稽ですね。使うのが良くないという問題以前に、こういう言葉を使うよりもっとしっかりした英語を話せるようになるべきなんだなと…勉強になりました。

Ray |  2009.10.18(日) 13:34 | URL |  【編集】

さっきのニュースではやっぱりこの夫婦にクリミナルチャージがかけられるようです。なんかとってもあほらしい事件でしたね。
Yumi |  2009.10.19(月) 03:35 | URL |  【編集】

はじめまして

突然、失礼致します。


mixiでニュース日記を読んでいたら、「hoax」とか、「wife swap」とかの言葉が出ており、


意味が分からなかったので、検索をしていたら、こちらにたどり着きました。


しかし、日本人として悲しい事件ですね。
伊右衛門《濃い味》 |  2009.10.19(月) 09:54 | URL |  【編集】

ある意味、とても気の毒でしかたありません。

同感です。
日本でも全国Netで放映されていて、日本人妻が、日本の両親に向け、「安心して下さい、息子は元気です・・・・・」とカメラに向かって話していました。
今、群馬の実家に多大な迷惑を掛けているのではないでしょうか。
彼女の周辺には、誰かサポートしてくれる方はいなかったのでしょうか?
ある意味、とても気の毒でしかたありません。
Respect Miss. Yamaguchi Eriko |  2009.10.20(火) 13:59 | URL |  【編集】

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