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どうしてぼくのことを聞いてくれないんだ?

2009.10.14 (水)


私はいつまでたってもアメリカ風の振舞いが苦手だ。

スーパーでレジ係にハーイとにこっとしたり、初めて会った人に握手をしたりするのはさすがに身についた。でも、ハグやキスは20年経ってもぎこちない。

人付き合いの悪い私なので、せいぜい夫の親戚か、ご近所または夫の数少ない交友で特別に親しい人だけが相手なのだが、それでも身構える。ぜんぜんサマになってない。キスは air kiss さえまともにできない。

それでも、久しぶりに電話で話したり、会ったりすると、How are you? How have you been? How are you doing? という社交辞令はさらりと言える。

補習校を辞めてから、数ヶ月に1回だけ日本人と会う。アメリカに長く住んでいる人の中には、私に抱きつく人もいる。ハグがうまいなあと感心する。

日本人同士でハグするのは、傍から見ると不自然、あるいは無理をしていると受け止められるかもしれない(夏に日本に行ったとき、ハグは見なかった。都会では違うのだろうか)。

そういう風習をモノにした人が、ここはアメリカで、私もアメリカ生活が長い永住者だからという判断でハグしてくるのだ。

突っ立っているのも悪いので、私も相手(たいてい女性。男性もたまにいる)の背中に手を回して、ギュッとやってみる。さすがにキスはない。

     *     *     *

外向けにはなんとか調子を合わせている私だが、夫にはそんなことはしない。キスどころか、ハグもしない。子どもにも、赤ちゃん時代を過ぎたらしなくなった。

そのへんは夫もわかっているはずなのだが、たまに私に不満を言う。

きみは、ぼくの調子がどうだか、ぜんぜん聞いてくれないね。

それは正しい。

なのに、夫のほうは毎日3回は私がどんな気分か、何をやっているのか尋ねる。私はそれがうっとうしいとすら思っているのだ。

(どうって言われても、別に何も。普通です。取り立てて言うことはありません。)

頭が重かったり、肩や腰が痛かったりすることはあるけど、いちいち報告する気になれない。本を読んだり、ネットをしているときに、何をしているのかを(英語で)説明したくない。

How are you today? などは単なる挨拶だと思ったが、子どものときからずっとそれを言われている人には、もっと意味のあるものなのかもしれない。

不満そうな夫に、私は告げた。

「でも、私は子どもたちにもそんなこと言わないし、姉にだって聞かない。元気?なんて聞かなくても、声の調子でわかるもの。つまり、あなただけに聞かないんじゃなくて、誰にでも聞かないのよ。

夫はハッとした顔をした。

自分だけのけ者にされているとか、私が関心をもってくれないとか、考えていたのだろうが、私はそこまで器用ではない。夫は、そういう人間と結婚し、20年間一緒に暮らしているという事実をいつになったら受け入れるのだろうか。

     *     *     *

こんな会話は初めてではない。いいかげんに気がつくとか、あきらめるとかすればいいのだが、何ヶ月か経つと、また同じことを言い始める。

しょうがないので、How are you feeling today? と聞いてあげると、お腹はいいけど眠れないとか、変な夢を見て疲れているとか、落ち込んでいるとか答える。

それで私にどうしろと言うのだ。

「まあ、大変ね。薬飲んだら? もう少し寝たら?」くらいしか言いようがないではないか。ポジティブなことだって、「まあ、よかったわね。」で終わってしまう。

夫は「ぼくだって誰かに言いたいんだ。猫に話すわけにいかないじゃないか。」と言って、立ち去った。

あら、私は一日じゅう猫に話してるけど? 

いいことも悪いことも、楽しいことも頭にくることも、なんでも猫に日本語でしゃべる。猫が理解できなくてもいいのだ。いや、理解できないからこそ、いいのである。最高の聞き役になってくれる。

そういえば、私は猫にだけは、「今朝はどこ行ってたの?元気?今日は鼻が濡れてる?」とか「どうして缶詰食べないの?(妹猫は気まぐれ) 食欲ないの?」などと、こまめにお伺いを立てている。でも、私は言いっぱなし、猫は聞きっぱなし。

猫のほうも「お腹すいた。遊んで。ドア開けて。」くらいしか要求しない。

夫のように、聞いてほしい、同情してほしい、関心を持ってほしいなんて、めんどうなことはない。アメリカ人同士の夫婦だったら、お互いに毎日そんなことやってるんだろうか。やろうとしなくても、「おはよう」の感覚で自然に口をついて出て、ついでに「かわいそうに」とハグするんだろうか。

夫は私を変えることはできないので、この次はアメリカ人の奥さんをもらってもらうしかない。


<今日の英語>

It's about time we put it to rest.
もうこの件を収めてもいい頃です。


学校の改築予算がやっと通った。賛成派の人が「20年間も論争してきましたが、今回の投票で承認されたのだから、もう終わりにすべき時期に来ています。」とコメント。



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 |   |  コメント(2)

Comment

>それで私にどうしろと言うのだ。

然り!私も時々そう思います。相手の期待通りに振るまって欲しいのねっていうのは(頭で)理解できるし、おつきあいもするけど、やっぱり究極、>それで私にどうしろと言うのだ。と。アメリカ人のあの挨拶って、お互い期待どおりに振る舞う場に居ますよ、お互いの幻想をシェアする用意がありますよ、というスタンスの確認なのかも?
どら |  2009.10.14(水) 06:17 | URL |  【編集】

自分も海外で生活したりするので分かりますその気持ち。
英国の文化は相手に喋り掛ける事が最高のお持て成し(Hosting)らしいのでそんな感じになっていったらしいです。
NYに住んでいる鳩子も学生時代から住んでいるのですが皆のそういったテンションの高さで参ってしまうと呟いていました。
まぁ悪気はないですけどウザイ文化ですよね。
只アメリカ人の方に言わせてもらうと付き合う層をちゃんと判別しながら接点を持とうとするらしいのである方などは若年層には声も掛けないし関らないといってましたね。
あぁ~ |  2011.02.13(日) 12:54 | URL |  【編集】

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