スポンサーサイト

--.--.-- (--)


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



クリック募金を始めました。下記サイトにて協賛企業のリンクを各社1回クリックすると、1円ずつ募金できます。
    JWordクリック募金

 |  スポンサー広告

洗濯物を外に干す権利

2009.10.12 (月)


NYタイムズに、洗濯物を外に干すことの是非に関する記事が載っていた。

一般論として、アメリカではあまり洗濯物を外に干さない。うちの近所はどの家にも乾燥機があって、天候に関わらず、機械で乾かす。あんなに乾燥しているカリフォルニアの家でもそうだった。

地下室に干しているお宅を見たことがあるが、太陽の光が当たらないし、なんだかカビ臭くなるのではないかと気になった。

clotheslines (物干しさおではなくて、縄跳びみたいなナイロンの紐)や clothespins (洗濯バサミ。日本のより長い)はスーパーに売っている。洗濯洗剤のコマーシャルでは、戸外に張った紐に白いシーツがはためいたりする。でも、ふだんはほとんど見かけない。

ここも田舎だが、もっと田舎に行くと、木と木の間にロープが張ってあって、洗濯物が干してあるのに出くわす。珍しいというか、懐かしい気持ちになる。

うちの子どもたちは、洗濯物を外に干した経験がない。それこそTVや絵本で見るだけだった。

だから、私の実家で母が物干し台に上がって洗濯物を干すのを不思議がった。屋根が見えるので、遊び半分で上ったり下りたりした。そして、乾いた洗濯物に触って、「わー、パリパリしてる。」と笑った。

     *     *     *

私の住む町で、洗濯に関する条例が取り沙汰されたことはない。

ご近所は一戸建ての集まりで、homeowners association (住宅所有者組合)のような監督機関はないから、自粛しているのだ。敷地は広いし、裏庭が見えない家も多いが、外に干すのは皆が躊躇していると思われる。

実際、外に運んで一枚ずつ干すより乾燥機に入れるほうがずっとラクだし、天気に影響されない。柔軟シートでふんわり仕上がる。

私は乾燥機が好きである。

洗濯機が洗ったものを放り込んでスイッチを押すだけで、一仕事した気分になる。ついでに、たたんで仕分けする機能があれば、言うことなし。

鳥や鹿、リス、ラクーンなど、野生の動物に汚されたり、花粉や土ぼこりがついたりする心配もいらない。家事の省力化という観点からも、アメリカでは乾燥機に軍配が上がるのは当然か。

洗濯物を外に干せない理由として、「誰かに盗まれるから。」という人がいる。下着泥棒ではない。おそらく、人の裏庭に忍び込んで、シーツでもシャツでもよさそうなのを頂戴していくのだろう。私にはそういう発想は出てこない。

アメリカでも開拓時代はもちろん、乾燥機が普及する前は外に干したはずなのだが、いつの間にか「洗濯物が庭にはためいていると、景観を損なう。」と批判されるようになった。また、外に干す人は乾燥機も買えない低所得者という偏見がある。さらに、そのせいで不動産価値が下がってしまうと論じる人もいる。

     *     *     *

ところが、最近のエコロジー・ブームと不況のために、外に干すことを見直す機運があるらしい。

NYタイムズによると、外に干すのを禁止した地方の条例を州政府がくつがえす所が増えているという。

去年はコロラド、ハワイ、メイン、バーモントの4州で、またフロリダとユタではそれ以前に、「洗濯物を外に干す権利」を保護する法律ができた。乾燥機は家庭の電気消費量の少なくとも6%を使うという、環境問題への配慮を理由に挙げている。

でも、「そんな細かいことに州政府が口を出すな。」という反対意見も出たりして、一筋縄ではいきそうにない。窓の外には木々や花を見たいのであって、他人の下着なんか見たくないと主張する人もいるのだ。

「洗濯物を外に干すなんて、ごくささいな問題に見えるが、これには個人の権利、私有財産、階級、美観、環境といろんな問題がからんでくる。」と、アメリカでの洗濯物論争をテーマにしたドキュメンタリー映画を作ったスティーブン・レイク氏(イギリス人)が述べている。

かなり昔、日本で近所のピアノの音がうるさくて人を刺し殺したという事件があったが、去年ミシシッピ州では洗濯物が引き金となった殺人事件が起きた。「外に干すな!」と何度も苦情を言うのに嫌気がさした男が、相手を撃ち殺したのだそうだ。

そこに至るまではいろいろあったのだろうが、洗濯物で殺されてはたまらない。


<今日の英語>

They should throw the book at him.
彼を重く罰するべきだ。

32年前の13歳の少女に対する暴行容疑で身柄を拘束されたロマン・ポランスキーについて、夫のコメント。この book は法律の本の意味。実際に本をぶつけるのではなく、法律を厳しく適用せよということ。



クリック募金を始めました。下記サイトにて協賛企業のリンクを各社1回クリックすると、1円ずつ募金できます。
    JWordクリック募金

 |  社会  |  コメント(2)

Comment

はじめまして。 洗濯物を外に干す権利の保護の法律なんて、アメリカらしいですね。そんなのがあるなんてびっくりしました。 ほんと外に干している人たちいませんよね。布団も! アメリカ乾燥しているからいいのかな布団干さなくても?? 布団干すととても気持ちいのにね。
scali |  2009.10.13(火) 11:44 | URL |  【編集】

難しい・・・

こんにちは!
ちょうど昨日、テレビでアメリカの洗濯物干し事情について観ました。
ただ楽しようと思って乾燥機を使っているのかと思っていましたが、そういう歴史と理由があるのですね。
たしかにわかります。
でもみんなが心を広くして
ちょっと努力すれば、
世界はいい方に向かうのになぁ。
まめ |  2014.02.25(火) 16:40 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

URL
コメント
パスワード  編集・削除するのに必要
非公開  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲ページトップへ

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://halfwaymark.blog114.fc2.com/tb.php/319-276401ff

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲ページトップへ

 | ホーム | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。