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愛人ごっこ その60

2009.10.12 (月)


(前回その59の続き)

私はハッとして飛び起き、ドアを開けた。

「パヴェル、どうしたの。パソコンが壊れたの? 主人はこの部屋にはいないのよ。」

彼はドアの隙間から体を滑り込ませて、私の寝室に入り、ドアを後ろ手に閉めた。私は黙って鍵をかけた。

「あなたに用があるんだ。ご主人じゃない。」

「私たちは別々の部屋で寝てるって、言ったでしょう。」

「それは聞いてたけど、万が一ここにいたとしたら、ぼくがあなたを呼ぶと怪しまれると思って。」

もし本当に夫が私と同じ部屋にいたら、どうするつもりだったんだろう。真夜中に起こさねばならないほどの用事なんか、ありはしないのに。

パヴェルは私を抱きしめると、「今日は我慢するって約束したのに。眠れないんだ。どうしてもほしくて。あなたが。」

彼は自分の欲望に負けて、夫が同じ屋根の下にいるのに、私の部屋に忍び込んできた。性欲が理性を押し退け、彼を突き動かしたのだ。空恐ろしいと思った。

でも、彼を追い返す気にはなれなかった。

「主人は、起きないと思うわ。」

・・・

私たちはそっとベッドに入った。パヴェルは私をせわしなく刺激し始めた。一刻も早く、私が彼を受け入れられるように、そして自分をこの欲望から解放するために。それでいて、「もし見つかったらどうしよう。ぼくはなんてことをしているんだ。」と呟いた。

「見つからないわ。鍵もかかってるし。万が一の場合は、ベッドの向こう側に隠れることね。」

私には、夫は起きないという妙な自信があった。恐怖心や罪悪感はなかった。それより、早くことを済ませなければと考えていた。

彼の我慢の限界が来ていたので、その点は心配無用だった。私たちは声をあげないように、音を立てないように、いつもと違う緊張と興奮に刺激されて交わった。彼は崩れ落ち、私は取り残された。これは、彼のためだけの行為なのだ。

「ありがとう。ごめん。」

「そんなこと言わなくていいの。すぐに出て行かなくちゃ。」 私はせっかくパヴェルの希望をかなえてやったのに、彼がここで発見されるのは嫌だった。

彼は急いで服を着ると、私にキスをした。そして、また「ありがとう。ごめんね。」と囁いて、ドアの向こうに消えた。

・・・

目が冴えてしまった私は、たった今のできごとを反芻した。

私とパヴェルは、いつからこんなに大胆になったのだろう。夫は本当に眠っていたのか。パヴェルはなぜあんな危険を冒したのか。

若いオスの体に潜む原始的なもの。彼は、私が彼を拒否しないと本能でわかっていたに違いない。

やることだけして立ち去った彼を単純でかわいいとすら思ったが、それと同時に寂しくもあり、欲求不満にさせられた不快感も私は自覚していた。でも、受け入れたのは私の選択なのだから、彼を恨むのはおかしいのだ。

(次回その61に続く)



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