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愛人ごっこ その59

2009.10.11 (日)


(前回その58の続き)

子どもたちのキャンプが2週間で終わると、しばらくパヴェルの顔を見られなくなった。たまにかかってくる電話でも、人目があってあまり親密な話はできない。声を聞くと、余計に会いたい気持ちが募った。

それでも、夏の終わりは確実に近づいてきて、サマーキャンプは終了し、海外から来たカウンセラーのほとんどはアメリカ国内や中南米の旅行に出かけた。残っているのは、パヴェルとトーマス、それにやはり旧共産圏からの女の子2~3人だった。

彼らは、年間を通して活動している施設の方で、引き続き働くことになっていた。キッチンやプールだけでなく、人手が足らないところを何でも手伝う。どれくらい給料をもらっていたのか知らないが、彼らの本国より稼いでいたのは明白だった。

・・・

アメリカの学校が始まる前に、パヴェルは何回か家にやって来た。

午後から来て、子どもたちと遊び、パソコンを使い、夕食を食べ、テレビを見て帰る。あるいは、一晩泊まっていく。

もちろん、私が送り迎えをした。2人だけになれるのは、車の中だけだった。私たちは周囲を確かめてから、ためらいがちに唇を重ねた。

「今日は呼んでくれてありがとう。」

「今度はいつ来られる? 電話してくれたら、迎えに来るわ。」

「アメリカ人のスタッフが休暇を取るみたいなんだ。ぼくの休みはそのあとかな。でも、どうしても会いたいときは休むよ。」

「それは学校が始まるまで取っておいたら? 夏休みが終わらないと、子どもたちがずっと家にいるから。主人も同僚や上司が入れ替わりで休んでいて、家で仕事する日もなんだか多いし。最近は出張もないのよ。一時期はあれだけ東南アジアに出かけていたのに。」

パヴェルは何も言わずに、手を伸ばして私の身体に触れた。

暗がりであっても、車の中では愛撫までにとどめておいた。去年の最後の夜みたいに、車の中でやるのは私の気が進まなかった。パヴェルもそれを知っていたと思う。

・・・

彼は一度だけ自制心を失った。

夕食が終わり、夫が遊びつかれた子どもたちを寝かしつけていたとき、私とパヴェルは2人だけでリビングルームにいた。

夫がしばらく戻ってこないのをいいことに、私は身体をパヴェルに押し付けた。彼は私を抱きしめ、飢えたようなキスをした。お互いの身体を探りながらも、耳は2階の方に集中していた。

「夜はだめだね。」

「どうして?」

「だって、いつもご主人がいるから。彼がいるのに、あなたとセックスするわけにはいかない。」

「でも、したいんでしょう。」

「もちろん、そうだけど、我慢する。」

「そうね。やっぱり、そうしたほうがいいと思うわ。」

・・・

夫が階段を下りてきた。

「私も疲れたから、もう寝るわ。明日の朝はパヴェルを送っていかなくちゃいけないし。」

「ぼくも明日は早いけど、ちょっとだけパヴェルと話をしてから休むよ。」

2人をリビングルームに置いて、私は寝室に引き上げた。

眠りに落ちて、それからどれくらい時間が経ったか。私のドアをかすかにノックする音と、夫の名前を呼ぶパヴェルの囁き声が聞こえた。

(次回その60に続く)



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