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愛人ごっこ その52

2009.09.22 (火)


(前回その51の続き)

パヴェルにまた会えると考えるだけで、私はそわそわした。でも、なるべく夫に気取られないように、彼の前では「遠くに住む親しい友人が久しぶりに遊びに来る」程度に振舞うように心がけた。

まだ詳しい日程はわからない。ベラルーシ人にビザが下りるかどうかが一番の懸案だった。

もし来るとすれば、キャンプの事前研修もあるから、おそらく6月前半。私たちが日本に行く前に会えるかもしれない。

これまで、日本に行く年はNYのキャンプには行かないのが常だった。たった2週間のキャンプでも、朝から夕方までとなると1000ドルを超える。旅行費用と両方では、かなりの金額になるからだった。

でも、子どもたちは「パヴェルがいるなら、絶対行く。」と言い張る。

確かに、後半のセッションならば、日本から帰っても参加できる。それに、朝夕はパビリオンに全員が集まるので、同じグループでなくても、子どもたちの送り迎えのときに毎日パヴェルの顔が見られる。

子どもたちが退屈するからと夫に説明して、キャンプの申し込みをした。万が一パヴェルが現れなかったらという不安があったけれど、今のところ確率は半々だった。

・・・

私は冬の間ほったらかしにしておいた足が気になり、またペディキュア・サロンに通い始めた。そして、パヴェルがいつ泊まってもいいように、ゲストルームを整えた。

8ヶ月ぶりに会う彼はどんな風だろう。前にドイツに住んでいたときは、ホストファミリーの後ろ盾があったけれど、今度は一学生として暮らしているのだから、いやなことも経験したかもしれない。

まだ特定のガールフレンドはいないと言っていた。私たちの特別な関係は甦るだろうか。どうやって彼と2人きりの時間を作ったらいいのだろう。

私はパヴェルの気持ちを確かめるより先に、逢引の計画を立てようとした。

夫が会社にいる時間、子どもたちが寝ている時間、誰もいない時間…。彼はファミリー・フレンドでもあるのだから、夫や子どもがいるときに家に来る。でも、そのときの私とパヴェルは、親密になれない。

彼がNYを去ってからずっと人肌が恋しかった私は、あきらめていた再会が現実味を帯びてくると、どうしても彼がほしいと思い始めた。彼の到着が近づくにつれて、彼の唇や愛撫がほしくて疼き、苦しくなった。

・・・

パヴェルはキャンプ協会が決めた日程で渡米し、他のカウンセラーたちと合流して、この町まで移動することになっていた。

「着いたら電話するよ。スケジュールはぎっしりなんだけど、あなたが日本に行く前に会いたい。そうでないと、1ヶ月後になってしまう。」

「電話待ってるわ。でも、無理して抜け出しちゃだめ。到着早々、ディレクターに怒られたら困るでしょ。」

「気をつけるから、心配しないで。それに、ぼくの大事な人に会うんだから。会うだけじゃなくて、ハグしたいし、メールでは書けないけど、他のことも。待ち切れない。あなたさえよければ。」

私は、あのときの彼の呼吸とかすれた声、真剣なまなざしを思い出した。

(次回その53に続く)



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