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愛人ごっこ その44

2009.09.12 (土)


(前回その43の続き)

パヴェルがドイツに着いて1ヶ月もしないうちに、大学の寮を出てアパートに引っ越すというメールが来た。

何かトラブルがあったのかと心配したが、そうではなかった。

M大学から45分ほど離れたK市に、彼の親戚の女の子が住んでいて、彼女のアパートで間借りするのだ。寮のほうが大学に近くて便利だし、安く上がると思ったが、彼は他の町に住んでみたいらしかった。

「彼女はオクサナ。ドイツ人と結婚して、ドイツに住んでいるんだけど、ビザの関係で働けないんだ。

ご主人はダミアンっていうんだけど、ちょっとうまくいかなくて、いま別居してるんだって。

彼は建築関係の仕事をしていて、収入もよくて大きいアパートに住んでる。すごいいい人なんだよ。それで、ダミアンはよくオクサナに会いに来て、一緒に食事をしたりしてる。」

「親戚といっても、結婚している女の子でしょ。ダミアンは、あなたがそこで暮らしていいと言ってるの?」

「うん。ぼくとダミアンは最初から意気投合して、ぼくたちだけで出かけたりもするんだ。それに、オクサナとぼくの間には恋愛感情はないからね。ぼくは家賃も払うんだよ。」

おかしな取り決めだと思ったが、若い子たちは平気なのかもしれない。これがヨーロッパ風なのだろうか。こじれた夫婦関係に巻き込まれなければいいけど。

・・・

パヴェルはさっさと大学の寮を引き払い、オクサナのアパートに引っ越した。そして、K市からM大学までトラムという電車で通学を始めた。そんなことも楽しそうに書き綴ってきた。

ドイツ語を流暢に操るパヴェルだが、同郷の彼女とロシア語で話し、ベラルーシの料理を食べるのは楽しいのだろう。

私は複雑な気持ちになった。男女が一緒に住めば何が起こるかわからない。パヴェルの好きなようにさせるしかないと頭ではわかっていても、嫉妬が私を蝕んだ。

奥さんのところによく若い男の子を住まわせるものだと不審に思った。でも、奥さんにベタ惚れらしいダミアンにとっては、かえってそのほうが奥さんが他の男を連れ込まなくて好都合なのかもしれない。

3人にとって、これは単に利害が一致した同居なのだと思い込もうとした。

ベラルーシ人のオクサナはとてもいい子なのに、なぜかドイツ人の夫とはうまくいかない。ダミアンはよく働き、奥さんのためにあらゆることをしてきたのだが、彼女はそれが当然のこととして振る舞い、そのうち自分から家を出てしまったという。

夫婦の問題は当事者にしかわからないものだが、いったい何が不満なのだろうか。これも国際結婚ではあるが、私とはずいぶん事情が違う。

ともかく、パヴェルが大学入学早々、ややこしいことにならないように願った。

(次回その45に続く)



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