スポンサーサイト

--.--.-- (--)


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



クリック募金を始めました。下記サイトにて協賛企業のリンクを各社1回クリックすると、1円ずつ募金できます。
    JWordクリック募金

 |  スポンサー広告

義母に言われたムッとする一言

2009.08.29 (土)


義父はその後どうしているだろうかとカリフォルニアに電話したら、アンドリューが出た。

彼は夫の継母の孫で、ユタ州に住んでいたが、今年からカリフォルニアの大学に行くことになり、祖父母の家で間借りしている。

4年ほど前、祖父母のお供でNYに来たときに会ったけれど、重い荷物を持ったり、祖父の歩調に合わせたりして、優しい子だった。うちの子どもたちの相手もよくしてくれて、私はいい子だなあ、育て方がいいのかなあと思った。

「日本から帰ってきたの?久しぶりだね。元気? グランパはとってもよくなってるから、大丈夫。ただ、今日は特にリハビリをがんばって疲れて寝てるんだ。グランマとだけ話したほうがいいと思うよ。ちょっと待って。」

You know Like を連発する典型的なアメリカの若者と違って、なんとも感じのいい話し方をする。これなら祖父母ともうまく同居しているのだろう。

彼はユタ州の大学に進学したのに、ゲームにのめりこんで単位が取れず、1年でドロップアウトした。しばらくアルバイトをしていたが、もう一度大学に行く気になったのだ。

     *     *     *

「ハロー、リン? 私たち、日本から帰ってきました。大変なときにお役に立てなくてすみません。グランパはいかがですか。」

「めきめき回復してるわよ。もう歩行器で近所を散歩してるくらい。介助は必要ないんだけど、週3回はリハビリの人が家に来てくれてるの。それにしても、あなた、と~っても長~い旅行だったわねえ。

「4週間行ってました。夫も一緒に行きたがったんですけど、結果として来なくてよかったですね。」

「そうよ。ああいう状態の人を一人っきりにしちゃだめじゃない。私たちのところで過ごしてよかったと思うわ。グランパともけんかせずに話ができたみたいだし、付き添ってくれて助かったわ。薬のせいで運転できないのが困ったけど。薬はなかなか難しいのよね。夜中に起きてたし。そうそう、睡眠の専門家に行くように彼に言いなさいな。」

ハイハイと素直に返事したものの、なんでこんな風に言われなくちゃいけないのよ?とムッとした。

     *     *     *

私は3年も日本に帰っていなかったんですよ。カリフォルニアには少なくとも年1回、夫と子どもたちだけならもっと頻繁に行ってるでしょう。あなたは、長女一家が車で1時間以内に住んでいるし、次女一家もユタ州とはいえ、3ヶ月に1回は2週間以上も滞在しているじゃありませんか。孫の顔もしょっちゅう見ているでしょう。

夫に日本へ同行されると、あなたにはわからない不都合がいろいろあるんです。それに彼は毎週お医者に通っている身で、カウンセリングや投薬もありますから、アメリカ国内にいるべきでした。

ああいう状態と言っても、躁うつ病という診断が出ています。薬もあるし、治療も受けています。一人で4週間いられないことはないでしょう。現に、彼のお医者は私たちの日本行きを知っていても反対しませんでした。夫自身も、一人きりの時間が必要です。

…ということが頭の中をグルグルしたが、どういう状態であれ、彼女には夫を4週間も放って置くという概念が受け入れられないのだとわかっていたので、何も言わなかった。

これまで、近所のアメリカ人の奥さんたちでも、「まあ!そんなに長く留守にするの?」と意味ありげな視線を寄こす人がいないでもなかったが、私は意に介さなかった。

もともと、リンは自分の判断に自信があるのか、物事を決め付けるフシがあった。私はそれくらいでなければ、デザイナーとしてやっていけないだろうと、優柔不断な自分を省みて、うらやましかったこともある。

今回、彼女は自分の高齢の夫が一時は命も危なかったのだから、まだ気が立っているのだろう。それに、慣れないお金の計算をしたり、継子である私の夫が3週間もいて気を使っただろうし、体も心も疲れているはずだ。

何も手伝えなかった私が、彼女の一方的なコメントに言い返してもしかたない。

あとは、彼女にご自慢の孫娘(スタンフォードの大学院に進むらしい)の話をさせて、「じゃあ、また私たちにできることがあったら、いつでも連絡ください。」と電話を切った。

     *     *     *

こういうとき、リンが夫の実母でないのは都合がいい。批判めいたことを言っても、血がつながっていないから深刻にならない。

NYとカリフォルニアは時差が3時間あるし、物理的に遠い。おかげで私は義理家族との付き合いに悩まされずに、20年間過ごせたようなものだ。

昼寝から起きた夫に、リンがこんなことを言っていたと話すと、「きみたちが日本に何週間行こうと、彼女にはぜんぜん関係ないじゃないか! ぼくは一人で平気だったし、sleep specialist だって? 余計なお世話だ!」と憤慨した。私たちはこういう場合は意見が一致する。

家族の病気のときは、不協和音が起きやすい。私の父が癌で闘病中のときも死後の遺産争い(父の3人の妹たちが、母と弟に少額の分け前を詰め寄った)も大変だったと姉から聞いた。

リンはアルコール中毒だよ、と夫が言う。彼女は昔からワインが好きだったけど、去年遊びに行ったときは夕食の前に飲み、料理を作りながら飲み、食事中はもちろんで、また寝る前にも飲んでいたから、私もよく飲むなあと思った。私はお酒に弱いし、ワインの味も適量もわからない。

リンがちょっと飲みすぎたらしい夜、夫の話を何度も中断し、例によってあれこれ決め付ける発言をしたらしい。その場にいた孫のアンドリューが、あとで夫に祖母の態度を謝りにきたほどだったそうだ。

夫は、「まあ、他にもいろいろあったんだ。そのうち話すよ。」と言った。


<今日の英語>

Don't make it either-or.
あれかこれかどっちかだなんて、しちゃだめだよ。


祖母の態度にあきれたアンドリューが「ワインをやめるか、ぼくがこの家を出てほかに住むところを探すか、どっちかだとグランマに通告するよ。」と言ったのへ、夫がいさめた一言。あれかこれか、二者択一にして片付く問題じゃない。そうやって自分も相手も追い詰めてはいけない。



クリック募金を始めました。下記サイトにて協賛企業のリンクを各社1回クリックすると、1円ずつ募金できます。
    JWordクリック募金

 |  生活  |  コメント(2)

Comment

何か一言言わないと気がすまない人というのはどこにもいるんですね。
めったに会わなくてよかったです。
Barry |  2009.08.29(土) 03:25 | URL |  【編集】

なんだかとってもよくわかります^^;
mommy.jp |  2009.08.30(日) 02:19 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

URL
コメント
パスワード  編集・削除するのに必要
非公開  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲ページトップへ

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://halfwaymark.blog114.fc2.com/tb.php/255-bf096def

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲ページトップへ

 | ホーム | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。