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日本でメガネ屋に行く

2009.08.06 (木)


アメリカで作ったメガネがどうにも使いにくいので、出発前から日本でメガネを作ろうと思っていた。

こんな田舎にもチェーン店が進出していた。

お客は誰もいない。店員は中年の男性二人であった。持参したメガネを出して、フレームはそのままでレンズだけ代えられるか聞いてみた。

私はアメリカの目医者に併設されたメガネ屋で作るので、あまり考えなしに適当に顔に合うフレームを選んでいた。どこのメーカーなのかも知らなかった。

「こちらはデンマーク製ですね。これは同じ様なものを扱っておりますので、大丈夫です。こちらはオーストリア製と書いてあります。申し訳ないですが、こういうフレームは扱っておりません。」

とりあえず、今のメガネの度が合っているか調べてもらい、検眼もしてもらうことになった。

アメリカでもコンピュータ化された検眼であるが、日本のほうが進んでいる気がした。それでも、イメージを比べてどちらがはっきり見えるかという質問には困った。私はいつでもそうなのだ。よほどの違いでなければ、決めかねる。優柔不断なのである。

それでも、何度かレンズを換えて、検眼が終わった。アメリカのメガネのとあまり変わらないという。じゃあアメリカの検眼もちゃんとできていたわけだ。

ただし、オーストリア製のメガネは度が強すぎるという。それは私がどっちが見やすいかはっきり答えられなかったせいかもしれないが、たぶんアメリカの目医者でデンマーク製のメガネが使いづらいと相談したので、強めにしてくれたのかもしれない。

店員さんは私に図を書きながら、近視、乱視、老眼、遠視の違いを説明してくれた。私は遠視以外すべて当てはまる。

そして、アメリカで作ったメガネは遠近両方であるが、老眼鏡の焦点となるべき位置がかなり下に設定してあるという。使いにくいのはそれが原因かもしれない。だいたい私は遠近両用レンズのコツがいまいちつかめない。

メガネが手放せない生活なので、度が強すぎるメガネはもうないものと考えて、日本でフレームも新しく作ることにした。

     *     *    *

とにかく軽い物ということで見せて貰ったが、案外選択肢は少ない。一つだけこれならというものを渡される。今のよりもちょっと角張っているが、軽い。なんだかおしゃれで、「これじゃあ、私の顔が負けて見えませんか。」と聞いてみたが、店員は「いやあ、そんなことは。」とあいまいに笑う。

フレーム選びにも優柔不断な私は、アメリカでは店員にどれがいいかアドバイスしてもらうのに慣れている。特に色に関わることは、芸術センスゼロを自覚しているので、店員に一番に合うのを選んで貰う。店員も、いくつか出してきて、「これがいい。」と言う。私が迷っていると、さらに強くすすめたりする。

一度は紫がかったピンクの金属フレームだったので、私は二の足を踏んだが、作ってみたら日本人にもアメリカ人にも似合うとほめられた。それ以来、自分よりも店員のセンスを信じている。

今回のフレームについても、レンズの周りはフレームなしだが、ツルのところは8色から選べる。サンプルはサファイヤブルー。カタログから他の色を選ぶことにしたけれど、まったく決まらない。消去法で、黒はだめ、緑も駄目として、半分にした。

お店の人に「どれが似合うと思いますか。」と聞いたが、「それはお客様のお好みで。」「人気のある色はどれですか。」「いろいろですねえ。」「目立たないのが好きだから、透明でもいいんですけど、どうせなら赤とかどうでしょう。」「赤、ですか。それはもうお客様がよろしければ。」

私は途方にくれた。彼はおそらく何百人ものメガネを作ってきただろう。似合うか似合わないか、鼻の形からして落ち着きが良いかどうかなど、私より精通しているはずである。

「このデンマーク製のは、メガネ屋さんのお勧めで作ったんです。どうかなあと思ったんですけど、めんどくさくってそのまま言われる通りにしたら、日本人アメリカ人を問わず、いろんな人から褒められて驚きました。」

私は、メガネ屋のセンスを信じてますとそれとなくほのめかしたつもりだったが、「そうですか。」

アメリカのメガネ屋で調整に行ったとき「あなたが薦めてくれたこのフレーム、すごく褒められるのよ。」と言ったら、彼は「そうでしょう? ほんとに似合いますよ。」と自信たっぷりだった。

私は客観的なプロの意見がほしかったのだが、それは期待できそうになかった。遠慮からか、失礼だからか。もしお客が気に入らなかったら悪いからか。日本の謙虚な店員が自信満々にふるまうとは思っていないが、なんだか肩透かしをくったような気分になった。

私の優柔不断さと自信のなさが一番いけないのである。

結局、10日ほどでできるという。

よろしくお願いしますと言って、入口に向かうと、彼は先に立って、傘立てから私の傘を取り出し、うやうやしく手渡してくれた。そして、「ありがとうございました。」と腰を曲げて私に深々とお辞儀をした。

外に出て、なんだか別世界に入り込んでいたような、不可解な気持ちになった。



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Comment

komatta3さん、はじめまして。アメリカに住んで早10年ちょいのyouandtです。私も、先週まで日本に一時帰国していたので、お気持ち手に取るようにわかりました。日本の気持ちのよい丁寧でてきぱきとしたサービスと、でもちょっと煮え切らない感のある店員さんの態度が心地よかったり、あらっ?っとなったり。

海外暮らしも10年を超えると何かが変わると在米25年の友人に言われていましたが、なんだかわかるかも・・・と思える今日このごろ。

アメリカでは外国人ですが、日本にいても、なんだか違和感を感じるようになってきたっていうんでしょうか・・・もともと外資系で働いていたくらいなんで、普通の日本のノリも、それほどぴったりくるわけではなかったのですが、文化的になんとも中途半端なお年頃とでもいうのでしょうか・・・

でもある意味、どちらの文化も異文化としても楽しめるし、他国の人よりはバックグラウンドがわかっていて内側からも楽しめたり・・・といい面をみていったらいいのかなぁ、などと思ってます。
youandt |  2009.08.06(木) 15:55 | URL |  【編集】

異文化?

自分の眼鏡のフレームを選ぶのに店員のお勧めを信じるなんて少し私には信じられないですわ。文化の違いではなくて品選びの個人的な選択肢の違いだと思います。でもこのお店の店員さん もう少し押しが強くてもいいように私は思いましたわ。
Naruyo |  2009.08.13(木) 10:47 | URL |  【編集】

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