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愛人ごっこ その34

2009.08.26 (水)


(前回その33の続き)

翌朝、パヴェルは早く起きてパソコンをやっていた。

夫も子供もまだ寝ていた。私はパヴェルの横のいすに座って彼を見た。

目が合うと、どちらからともなくキスした。私のうなじから胸のほうに唇を這わせていく彼に、「あなた、昨日は私よりもパソコンと寝たかったんじゃないの?」と押しとどめた。

「私たちだけじゃないんだから、これ以上はだめ。他の話をしましょ。」

「昨日は興奮して眠れなかったよ。こんなプレゼントがもらえるなんて、信じられない。なんてお礼を言ったらいいか。」

「お礼なんかいいのよ。あなたが大学を卒業するのがお返しなんだから。」

「ぼくはほんとに一生懸命やるよ。アルバイトも見つけなくちゃ。」

「若いからできることね。でも、無理しちゃだめよ。困ったらいつでも連絡をちょうだい。」

彼はもう一度すばやくキスを盗み、「ありがとう。」と言った。

・・・

2,3日して、パヴェルはビザのことでマンハッタンにあるドイツ領事館まで出かけた。

私は朝早く彼を宿舎に迎えに行き、近くの駅まで車で送っていった。

「せっかくだから、観光でもしてきたら? いつごろ駅に戻るかシティから電話をちょうだい。そしたら迎えに来るから。」

「ありがとう。ロシア人が大勢住んでいるブライトン・ビーチを見てこようかなと思ってたんだ。遅くなるかもしれないけど。ご主人や子供たちは大丈夫?」

「大丈夫よ。シティを出るときに電話してね。それから、これ。」

私は彼に20ドル札を1枚わたした。

「夫が子供たちをシティに連れて行くときに、必ずこうするの。夫の財布にはちゃんとお金が入ってるけど、これは命金みたいなものよ。危ない目に合ったら、これを渡して逃げるの。」

ぼくは大丈夫、危ない目になんか合わないよと言い張る彼に20ドルを押し付けて、「ほら、もう電車が来るわよ。」

彼は、私にキスをしてありがとうを言い、車を降りた。途中で振り返って、にっこりと手を振った。

(次回その35に続く)



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