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愛人ごっこ その29

2009.07.31 (金)


(前回その28の続き)

彼は後悔しているのかもしれなかった。

大学入学を可能にした9000ドルは夫のお金である。いわば恩人の奥さんを寝取ってしまったのだから。なんだか葛藤しているらしいところがかわいそうでもあり、また愛しくもあった。

彼が平然としていたら、私は別の意味でがっかりしただろう。

「ぼくはあなたのご主人みたいになりたいんだ。いい仕事があって、たくさんお金を稼いで、大きな家と車が2台あって、子供が2人。キュートでセクシーな奥さんがいて。」

「そのキュートでセクシーな奥さんは、真っ昼間から子供のキャンプ・カウンセラーをベッドに引っ張り込んで?」

彼は困った顔をした。

「ん―、それを言われると。しかも、相手はぼくだし。」

彼は、夫が私に与えるような生活がほしいのだ。まだ自分ではできないから、こういう生活への憧れも私をほしがった理由の一つかもしれない。

「あなたのせいじゃないのよ。それに、私、こんなことしたの初めてだもの。別にセックスフレンドがほしかったんじゃないし、夫に仕返ししようとか思ったんじゃなくて、なんだかわからないけど、こうなりたかったんだと思う。むしろ、夫は関係ないのよ。」

パヴェルはしばらく黙っていたが、首を振った。

「わからないなあ。ご主人はすごく立派ないい人だし、あなたを愛してると思う。過去の話は聞いたけど、ぼくはご主人を尊敬してるんだ。こんなことしておいて、そんなことを言える立場じゃないけどね。」

「生きてるといろんなことがあるのよ。去年の今ごろ、『あなたは、来年ベラルーシから来る21歳の青年を愛人にするでしょう。』と言われても、ぜったい想像できなかったもの。」

・・・

そろそろシャワーに入ったほうがいい。

私たちは別々のバスルームを使い、今度は服を着て、抱き合ってキスした。一度身体を合わせた相手とは、もう隔てるものがなかった。彼は私の息が止まりそうなキスをした。彼はセックスよりもキスのほうが上手だった。

若い彼はこのままもう一度やりたいと言い出しそうだった。

でも、彼には仕事があるし、今日ここにいることは誰も知らないのだ。

「お腹すいたでしょ。下で何か食べましょ。3時ごろ送っていけばいい?」

彼は気持ちのいいほどパクパクとサンドイッチを食べ、スープを飲み、アップルパイを口に放り込んだ。

私たちは、ついさっき初めて深い関係になったというのに、まるで何も起こらなかったみたいに話をした。彼も私も気取らなかったし、深刻な雰囲気にもならなかった。

ベラルーシのことや、ロシアの音楽、ドイツ語やロシア語、彼の仕事やドイツの大学のことなど、話すことはいくらでもあった。ときどき手を握ったり、肩に頭をもたれさせたり、足をからめたりして、体を交えたという事実を確認した。

そうして、私たちの最初の逢引が終わり、でもこれが最後にならないことは二人とも知っていた。

その30に続く)



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