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愛人ごっこ その24

2009.07.21 (火)


(前回その23の続き)

翌朝、子どもたちはパヴェルがまだいるのを見て騒ぎ、彼に付きまとった。

「パヴェル、今日も泊まる? ぼくたちが学校から帰ってきたら、まだいる?」

「ごめん、きょうは仕事があるからだめなんだ。また今度来るよ。」

私は必要以上に彼に近づかないようにして、朝食の準備をした。

9時前に子どもたちを送り出したが、夫は会議が10時からだと言って、まだ家にいた。

「あの子、10時までに戻らなくちゃいけないんですって。だから私も9時半には出るわよ。」

「ぼくもちょうどその頃に出るつもりだよ。今週は帰りが遅いと思うね。」

夫は、昨夜と同じ態度でパヴェルに映画の話をしていた。私は会話には加わらず、それとなく聞いていた。

夫の私への態度もいつもと変わらなかった。

だって、私はあの子の母親と同じ年。お気に入りの世話を焼いてるだけ。とってもいい子なんだもの。ちょっとキスしただけ。

・・・

私が車を出すと、夫も自分のセダンに乗って出かけていった。私とパヴェルは行儀のよい大人のふりをして、静かに彼の仕事場へ向かった。

私たちは昨夜のことは何も言わなかった。ぜんぜん関係のない話ばかりした。でも、目が合うと、そのことを考えているのがお互いにわかった。

施設の駐車場に着いたとき、彼は昨日言ったことを繰り返した。

「明日、11時に迎えに来てくれますか。午後の休みを取るから。」

どこに行きたいの? 買い物?」

彼の返事はわかっていたけれど、からかってみたくて、そして本気かどうか確かめたくて、聞いた。

あなたのところに。あなたをもっと知るために。

行き来する人がいたので、彼は私の手をそっと握っただけで、車を降りた。

彼は本気だ。自分の母親と同じ年の女と。夫も子どももいる女と。

私は自分がこれからやろうとしていることを思い巡らしながら、車をゆっくりUターンさせた。

(次回その25に続く)

<今日の英語>

We just got along very well.
私たち、とっても気が合ったの。


57歳で急死したNYの有名な男性フローリストと親交の深かった98歳の篤志家 Bunny Mellonが、電話インタビューに答えたときの一言。41歳の年齢差に関わらず、毎日必ず双方から電話していたほどだった。みんな妙な関係だと思ってたみたいだけど、私は彼がすばらしい作品を静かに仕上げるのが好きだったし、彼は名声なんかほしがらなかった。私たちはただ意気投合して、すごく仲よくなったのよ。



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