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アメリカの郵便受け

2009.07.09 (木)


アメリカには表札がない。日本のように、住人の苗字が玄関に打ち付けてあったり、塀に埋め込んであるようなものは見たことがない。エステートと呼ばれる邸宅には意匠を凝らしたサインが表示されることもあるが、あれは表札とは違う。

その家の ID は、郵便受けに書いてある番号ということになる。

一戸建ての場合、ドライブウェイを出てすぐの道路わきに郵便受けを設置する。地面に杭を打って、郵便を入れる箱を取り付けるのは、各自の責任である。

郵便局の規定で、道路から6~8インチ入ったところ、高さは42~46インチと決まっているが、どの家もごく適当に建てているらしく、規定よりもかなりまちまちの高さと引っ込み(出っ張り)具合である。

郵便受けの箱のサイズにも規定がある。ふつうはホームデポなどで売っているものを買えばいいのだが、材質やら色、デザインがいろいろあって迷う。

私など、郵便局指定の1種類であればどれほどラクかと思うのだが、郵便受けのデザインに凝る人もいて、「これは特注だな。」とわかる。そして、つるバラを植えて、支柱にからみつかせたりする。

*     *     *

今住んでいる家は新興住宅地の新築だったため、前の住人が残していった郵便受けというものがなかった。自分たちでやらなくてはいけないと知ったとき、かなりショックを受けた。

なぜか郵便局の人が来てやってくれると思い込んでいたのだから、おめでたい。

もちろん私はそんな作業をしたことはない。夫だって父親の手伝いくらいはしただろうが、あとはアパートやタウンハウス住まいで、管理人の仕事だった。

まずは、地面を掘る道具。コンクリート、それに支柱や郵便箱、貼り付ける番号まで調達せねばならない。

簡単そうに見えるが、このへんの土は粘土質で固く、一筋縄でいかない。しかも、大きい岩があちこちに隠れているので、運が悪いと十分な深さに達する前に岩にぶつかる。そうすると場所を変えてやり直しである。

今でこそかなり平気になったが、土を掘るとミミズが出てくる。田舎なので大きい。しかも1匹や2匹ではない。私は爬虫類が苦手なので、鳥肌がたって、ギャーッと叫ぶ。もう近寄れないと涙声で訴えて、夫を怒らせた。

支柱をまっすぐに立てるのは至難の業であった。もたもたしているとコンクリートは固まってしまう。地面からの高さも測らなくてはいけないし、想像以上に大変な思いをした。

そして、一戸建てはいやだとつくづく思った。ずぼらな私には向いていないのである。

*     *     *

そうやって苦労して立てた郵便受けであるが、ずっと立っていてくれない。

あるときはお向かいに配達に来たトラックに轢かれ、あるときは除雪車になぎ倒され、またあるときは支柱の根元が腐ってポキッと折れた。

郵便配達人は、郵便受けが倒れていると配達してくれない。ぐらついていてもダメらしい。そのときは、自分で郵便局まで取りに行かなくてはならない。

真冬だったりすると、悲惨である。なまじ雪が深ければ凍りついてなんとか倒れないで春まで持つ。そして雪が解けたら、またやり直し。

いつだったか、近所の郵便受け(箱の部分)がいくつも壊されたことがあった。バットでたたいたみたいにへこんでいた。犯人はわからなかったが、ティーンエージャーのいたずらだろうという噂だった。

うちにはなぜか被害がなかったが、郵便受けはほんとにストレスの元になりうる。昨日までそこに立っていたはずの郵便受けがコケているのを見るほど、ガックリくることはない。

*     *     *


昔は、どの家にも Jones とか Brown とか郵便受けに苗字が明記してあったらしい。今でも、ご近所で一割くらいはそうなっている。

ところが、世の中がせちがらくなってくるにつれて、セキュリティの問題となった。ホームセキュリティの番組で、専門家が名前を書くなと助言していた。

郵便受けの前を通りかかれば、その家の住所はもちろんわかる。そして、苗字がわかれば電話帳で(今ならネットで)電話番号が探せる。電話して不在ならば、空き巣のチャンスである。

何年か前、実家に帰ったとき、郵便受けに住所と家族全員の名前が書いてあるのを見て、ギョッとした。母は昔からずっとそうしていたのに、気がつかなかったのだ。もしかして、電話番号まで書いてあったかもしれない。いくら田舎でも無防備すぎる。

最近は防犯意識も変わってきて、そんなことをする人はいないのだろう。でも、表札はまだあるんじゃないだろうか。ずっと日本に住んでいたら疑問にも思わないような、こんなことがときどき気になる。


<今日の英語>

I could care less.
どうでもいいです。


不景気で建築業界にも影響が出ている。景気がいいときは、奇抜で使い勝手の悪いビルが簡単に許可されていたので、そういう害がなくなったのはよかったらしい。街頭インタビューされたブルックリンの住民の一言。スタジアムなんかいくつも立てられたって、どうせ私たちにはチケットが買えやしない。それより私たちが住める住宅をなんとかしてほしいわ。どの建築家のデザインかなんて、ぜんぜん気にならない。全く興味ありませんね。



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 |  社会  |  コメント(3)

Comment

まさに問題に直面中です

そうなんですよ!郵便受けが無いと郵便を配達してくれないんです。昨日、大家さんが来週の火曜日に新しいのを設置すると約束してくれたので、それまでは郵便局までいちいち出向かうことになります。ああ、面倒…。窓口でいちいち説明するのも恥ずかしいです。
借家だと人がやってくれるのをじっと待たないといけないので、やっぱり持ち家のほうが別な意味でストレスが無いと思いますよ。
にこりん |  2009.07.09(木) 11:46 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

> にこりんさん
大家さんもすぐやってくれるわけじゃないんですね。自分で難儀して立てるか、大家さんが動くのを待つか…。郵便受けのデザインは100年前?からぜんぜん変わってないと思いますが、もう少し立てやすくて壊れにくいものを誰か考えてほしいです。
komatta3 |  2009.07.10(金) 06:52 | URL |  【編集】

結婚して以来17年、アメリカ暮らしをしましたが、この夏に帰国しました。
賃貸住宅に住んでいるのですが、住民登録に行って驚いたのは、同じ住所に何軒か家が建っているということです。そういうケースが多くあるのかどうかは分かりませんが。
つまり、我が家の場合は表札がないと正しく郵便や宅配荷物が届かないということです。
住所で家が判別できないなんて、アメリカじゃあり得ないことですよね。
実際、まだ表札が大家さんのもののままの時に、別のお宅に不在通知が残されていて、当然そのお宅は心当たりがなく宅配会社に連絡をしないので、荷物が返送されそうになったことがありました。
セキュリティのことを考えると、ホント、この表札って??と思ってしまうのですが、こういう状況の場合は必要なんですね。
もちろん電話帳には電話番号は載せていません。アメリカと違って、無料です。我が家が使っていたベルサウスは載せない場合は有料でした。
まゆみ |  2009.09.25(金) 10:50 | URL |  【編集】

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