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カップル社会と「浮気された妻」

2009.06.28 (日)


アメリカは往々にしてカップル単位の社会なので、政治家の奥さんはよく表に出る。演説やタウンホール・ミーティングに付き合うだけでなく、パーティやら慈善事業やらインタビューやら、忙しい。場合によっては、夫の代理でスピーチもする。

日本の政治家の奥さんはそこまでやらないだろうと思う。演説する夫から10歩も離れて、うつむいて立っているか、頭を下げてばかりいるイメージしかない。裏ではどうかわからないが、表立って奥さんの出番はないように見える。

だいたい日本の政治家からして、選挙運動では「清き一票を!」の連呼で、政策や外交問題についてまともに討論できる人がいたっけ。

アメリカでは、奥さんの人柄や能力も見定められる。でしゃばりすぎてもいけないし、黙ってニコニコしているだけでもだめ。

政治家もそういう奥さんをほめたたえ、どれだけ彼女が支えになってくれて、どれだけ深く彼女を愛しているかを公の場でのたまう。

堅物で知られていたアル・ゴアは、何を思ったかステージ上で奥さんと何分もディープキスをしていたが、そういう勘違いはさておき、政治家カップルはどこに行くにも手をつないでいたりして、睦まじいところを演出しなくてはならない。

大統領夫妻が専用機から降りて歩くときや教会から出てくるときなど、いつも手をつないでいる。私が見る範囲のアメリカ人で手をつないで歩く中年夫婦なんかほとんどいない。

*     *     *

そういう献身的な奥さんたちは、夫のスキャンダルが発覚したらどうするか。

たいていの場合、奥さんは夫の謝罪もしくは辞任記者会見やTVインタビューに同席する。さすがに手はつながないし無言だが、沈痛な(あるいは呆然とした)面持ちですぐ横に立つ。

屈辱である。

どうして立ち会うんだろうと私は不思議でしょうがない。

奥さんが同席するということは、「私は罪深い夫を許し、これから夫婦関係を改善して更正への道を一緒に歩む決意です。」というアピールらしい。奥さんに許してもらえない政治家は有権者にも許してもらえないということか。

ところで、エドワーズ上院議員の奥さんエリザベスは、大統領選挙中に乳がんを患っていたが、そのままキャンペーンを続けた。自分の病気のせいで夫の夢をつぶしたくなかったという。それなのに、夫は選挙運動員と情事を始めていたのだ。

しかも、エドワーズの言い分がふるっている。「妻の癌が寛解していたときです。」 なにこれ、闘病中じゃなかったんだからいいじゃないかとでも言いたいの?

エドワーズはテレビの単独インタビューに応じたので、奥さんは同席しなかった。そりゃそうだろう。でも、まだ離婚していない。

トークショー・ホストのオプラに「ご主人のことを愛しているんですか。」と聞かれて、エリザベスは「それは複雑な問題ですね。」と答えた。

簡単にイエスと言わないところが正直でよろしい。

今回アルゼンチンの愛人に会いに行ったサンフォード知事の奥さんジェニーは、珍しく記者会見に同席しなかった。私は密かに拍手を送った。

そして、結婚生活を続けたいことと、夫には良心の呵責にさいなまれつつ反省することを要求したいという声明を出した。簡単に許しちゃいないのである。

これまでの奥さんたちとは一線を画す。

さらに、この情事はメールを発見した今年の1月から知っていたが、子どもたちの学校が終わるまでは別居しないことに決めていたというのだから、泣かせるではないか。

*     *     *

カップルセラピストによると、夫の情事に際して、政治家の奥さんたちみたいにストイックに耐える女性は少ないという。彼女たちは違う人種である。

サンフォード知事の奥さんは、夫と和解する気持ちがあることを表明している。それでも、恥さらしの記者会見は「そんなこと、自分ひとりで後始末しなさいよ。」と突き放した。

彼女自身は元インベストメント・バンカーであり、夫の政治キャンペーンのマネージャーで、かなり深く運営に関わっていたらしい。選挙運動の本当の頭脳は彼女だったというコメントも読んだ。有能な女性である。

そして、世間からカワイソウな犠牲者として扱われることを拒否した。

彼女は「夫の政治生命は私には関係ありません。」と言っている。家族と子どもたちの心配だけをしている。嘲笑や同情、興味の対象にされる子どもたちを守りたい、それだけなのだ。そのためなら何でもやるだろう。

写真を見たが、すらっとして知的な美人である。経歴を読むと、いいとこのお嬢さんだが、努力家であった。給仕スタッフがいるのに、息子たち4人に毎晩ダイニングルームでのテーブルセッティングをやらせたような人でもある。

心の中はどうあれ、公の場ではこんなことがあっても朗らかで、記者たちにも愛想よく振舞っている強い人でもある。

夫の情事を発見してから5ヶ月の間、ある程度は心の整理がついていたのかもしれない。

それにしても、知事は奥さんにばれたあとでも「彼女に会いに南米に行かせてくれ。」と何度も嘆願したそうだ。奥さんの答えは、当然「ノー。」。それで内密(のつもり)で飛んだのか。

南米の恋人と長期間付き合った知事の場合、インターンにちょっかいを出したクリントンや売春婦を3回買ったスピッツアーよりも、奥さんにとっては「許し」のハードルが高い、つまり許し難いという識者のコメントを聞いた。

そこには、セックスという単なる肉体関係で終わらず、本物らしき恋愛感情があったからである。

もっとも、「そうやって人を愛することができる男だからこそ、自分はに選んだのだ。」と考えて許す人もいるということで、男と女の間は本当に複雑である。


<今日の英語>

I beg to differ.
失礼ながら、同意いたしかねます。


NYタイムズコラムニストへの投稿より。サンフォード知事が浮気したからって、サラ・ペイリン(アラスカ州知事)よりひどいってことにはならないと思います。残念ながら、その点において私はあなたと意見が違います。でも、「アパラチア山脈へのハイキング」が新たな意味を持つようになったのは確かですね。



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 |  アメリカ人  |  コメント(2)

Comment

Your fan from CA

いつも鋭く賢く、冷静な文章であるこのblogを読ませて頂いています。どうか、これからも、komatta3のペースで続けてくれることを、心から願って応援しています。

さて、S.C州知事、愛人の事を"soul mate"とかほざいております。だけども、奥さんとは結婚を続けていきたいという希望もあるとか。どこまで、奥様のジェニーを馬鹿にしているのか・・・ 呆れてしまいます。本当に馬鹿な男。4人いる息子さん達が不憫でなりません。



Yamamoto |  2009.07.02(木) 05:18 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

> Yamamotoさん
好き勝手に書いているブログを気に入ってくださってうれしいです。写真やイラストは下手、絵文字は苦手ときていますので、文章だけの殺風景なページですが、気晴らしに読んでいただければと思います。

あの知事につける薬はないですね。息子さんたちは10歳とあとはティーンエージャーみたいですが、多感な年頃にこんな目に会って痛々しいです。
komatta3 |  2009.07.05(日) 11:08 | URL |  【編集】

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