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愛人ごっこ その3

2009.06.25 (木)


(前回その2の続き)

午後4時、息子たちをお迎えに行く。シャツもズボンも汗と土でヨレヨレになっている。次男はさっそく友だちができたと言って、私に紹介する。これなら2週間やれるだろうと安心した。

キャンプでは、送り迎えのとき親が名簿にサインすることになっている。特に離婚家庭は片親と連絡を絶っているケースもあり、子供を連れて帰っていい人のリストを事前に提出するのが常であった。

次男のカウンセラーが名簿を渡してくれる。

「今日はどうもありがとう。おかげで次男はすごく楽しかったんですって。初日はどうでした。」

「いい子でしたよ。じゃあ、また明日。バーイ、次男くん。」

「ごめんなさい。今朝、お名前を聞きそびれたんですけど、なんておっしゃるの?」

パヴェルです。」

「また明日ね。パヴェル。」

2年前はこんな風に普通の会話をする元気もなかったなあと思いながら、その場を後にした。

パヴェルは真面目そうな子だわ。アレクセイほどハンサムじゃないけど、きれいな顔立ち。だいたい、アレクセイはきれい過ぎた。近寄りがたいくらい、あんな美青年はめったにいない。

パヴェルはもっと素朴な感じ。あまりニコニコしない気がするけど、やたらヘラヘラしてるアメリカ人に見慣れてるからかな。あの名前はスラブ系ね。

・・・

翌朝、また9時に息子たちをキャンプに送っていく。車で20分かかるが、7時間は子どもから解放されると思えば、外出のきらいな私でもがまんできる。

送り迎えの車でごった返す駐車場から、二人の手を引いてパビリオンに向かう。まず長男のテーブルで名簿にサイン。カウンセラーたちが大きな声でしゃべっている。ああ、この子達はこの辺のアメリカの子だ。それで悪いことはないけれど、ちょっとガッカリする。

ぐるっと回って、今度は次男のテーブルへ行く。2年違うだけで、こっちの集団はずいぶん小さい子どもたちに見える。

今日はパヴェルが先に来ている。昨日と顔が違うと思ったら、めがねがなかった。今日はコンタクトか。

「おはよう、パヴェル。お元気?」

「おはようございます。ここにサインを。」

「あなた、どこからいらしたの?」

「え、…ヨーロッパです。」

「(それはわかってるわよ。) ヨーロッパのどこ?」

「ぼくは、あの…Belarus 出身です。」

「(どうしてためらったんだろう。私に教えたくないのかな。)ベラルーシって白ロシアね? そう、ベラルーシの人に会ったのは初めてだわ。2年前にロシアからのカウンセラーはいたんだけど。アレクセイっていう子、知らない?」

ベラルーシと聞いて、私はとっさにチェルノブイリを思い出した。確か、最悪の被害をこうむった国ではなかったか。それにパヴェルの年齢を考えると、もしかして放射能を浴びたのかしら。それでこんなに色が白いのかしら。それに、痩せてるし。髪の毛が短いのもそのせい?

いろんなことが頭の中を駆けめぐったが、生半可な知識で話すのも失礼だと思い、じゃあ、あとで、と言い残して、家に戻った。

そして、子どもたちを迎えに戻るまでずっとベラルーシについて調べた。ああ、そういえばあれもベラルーシの話だったか、とこれまでニュースで聞きかじっていたことや本で読んだことを思い出しながら、にわか勉強を始めた。

もともと外国が好きな私だけれど、なぜか非常に好奇心をそそられた。

そして、ベラルーシについてパヴェルと話をしたいと思い、お迎え時間が待ち遠しかった。

(次回その4に続く)


<今日の英語>

Can you keep it down a bit?
少し静かにしてくれない?

今日と明日は現地校が半日。友だちの多い次男は、さっそくダニーを家に呼んだ。長男も一緒になってワイワイうるさい。私は子どもの騒ぎ声が苦手。早めに警告しておくことにする。



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