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アメリカで男の子を育てるということ

2009.06.22 (月)



長男の通うハイスクールの年度末予定を確認しようと、学校のウェブサイトを見たが、なかなかほしい情報が見つからない。

もしかしたらガイダンスのページにあるかもしれないと思って、クリックすると「18歳以上の男性へ重要なお知らせ」という文字が目に飛び込んで来た。


あなたには Selective Service System (選抜徴兵システム)に登録する法的義務があることを忘れないでください。この登録はアメリカに住んでいるほとんどすべての男性に適用されます。移民のステータスには無関係です。登録しなければ、将来の奨学金授与、仕事に向けてのトレーニングや就職、そして移民の場合は市民権取得の資格がないと見なされるリスクがあります。

17歳と3ヶ月になったら、SSSのウェブサイトまたは郵便局で登録できます。


アメリカはイラクやアフガニスタンで戦争しているにもかからわず、まだ徴兵制はない。すべて志願者による軍隊である。

アメリカに20年も生活しながら、SSS の存在はぜんぜん知らなかった。私は志願兵だけで足りなくなった時点で徴兵者名簿を作り、徴兵制度が復活するのかと思っていたのだ。

夫に聞いてみたら、「えっ、知らなかったの。」

きっと常識的すぎて、夫もわざわざ私に説明する必要があるとは思わなかったのだろう。

夫も大学に入ったときに登録したそうだ。そして番号の通知があり、もしかしたら抽選でベトナム戦争に送られたかもしれなかったが、それは免れた。


*     *     *


SSS について調べてみたら、1940年にルーズベルト大統領が始めたものだった。徴兵制度はベトナム戦争の和平協定成立と共に1973年に廃止。1980年に選抜徴兵法が制定されて、登録制度が復活。その後の冷戦時代、ソ連のアフガニスタン侵攻、ソ連邦崩壊を経て、現在まで続いている。

世界の徴兵制度をウィキペディアで調べてみた。

徴兵制を施行している国家として、ドイツ、スウェーデン、デンマーク、オーストリア、フィンランド、ノルウェー、スイス、ロシア、韓国、北朝鮮、イスラエル、トルコ、中華民国(台湾)、エジプト、シンガポール、ポーランド、カンボジア、ベトナム、タイ、マレーシア、中国、アルジェリア、キューバ、ギリシャが挙げられている。

そのうち、女子も徴兵の対象としているのは、イスラエルとマレーシア。

徴兵制を施行していない国家としては、ニュージーランド、アイスランド、インド、日本、アメリカ合衆国、イギリス、カナダ、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、オランダ、ベルギー、サウジアラビア、ヨルダン、パキスタン、バングラデシュ、アイルランド、オーストラリア、赤道ギニア、アルゼンチン、コスタリカ、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ニカラグア、ルーマニア。

なさそうな国であったり、また絶対ありそうな国でなかったりするものだ。

軍隊を保有していない国家として、アイスランド、コスタリカ、日本とある。自衛隊の装備はアメリカに次いで世界第2位。自衛隊は軍隊そのものだと思うけど。

*     *     *


SSSへの登録を怠った場合は、25万ドルの罰金最長5年の禁固刑である。またハイスクールのサイトに書いてあったとおり、奨学金も受けられないし、連邦政府または州政府に就職できない可能性がある。州によっては、運転免許をもらえないこともある。

この登録は、18歳から25歳までのアメリカ市民と永住権保持者、不法滞在者が対象である。学生ビザや外交官ビザなどで一時的に住んでいる場合は免除される。病院、精神病院、刑務所にいる場合は、登録しなくてよい。

でも、身体障害者は、ある程度自由に動けて外出できる場合は登録する。フルタイムでない予備兵や州兵も要登録。

良心的兵役拒否者も要登録。もし徴兵が復活して実際に徴用されたときに、そこで初めて免除申請の機会を与えられる。

二重国籍者にも免除なし。うちは子どもたちが日米両方のパスポートを持っているが、登録しなくてはいけないし、日本に逃げることもできない。アメリカ国籍を放棄しない限り。

わたし 「ベトナム戦争のときに、カナダに移住した人たちがいたじゃない? あれは良心的兵役拒否が認められなかったから?」

夫 「ぼくも大学のときに調べてみたけど、良心的兵役拒否の審査に通るのは難しいよ。信仰上の理由というのが一番かな。クエーカー教徒とか。」

わたし 「うちはクエーカー教徒じゃないし、クリスチャンですらないわね。でも、ブッシュみたいに親のコネで安全なところに配置されるのはありじゃないの?」

夫 「そりゃ大ありだよ。大学の知り合いにもいたけど、上院議員とか動かしてうまいことやるんだ。」

うちはそんなコネはない。かといって息子2人分50万ドルの罰金は払えないし、牢屋に放りこまれても困る。アメリカ市民の義務を全うするより他にないではないか。

なんたって、キンダーガーテンのときから毎朝、胸に手を当てて、アメリカ国家に忠誠を誓ってきたんだから。


*     *     *


PBSのニュース番組 Newshour の終わりに、アフガニスタンまたはイラクで新たに戦死した人たちの顔写真と年齢出身地などプロファイルを流す。音声は一切なしで、沈黙の数分間となる。19歳とか21歳とか、ほんの子どもみたいな写真が、上官の家庭持ちらしき中年男性たちと共に次々と現れる。

若すぎる。だから戦争はいやなのよ。死んでから勲章なんかもらったってしょうがないじゃない。この子たちのお母さん、20年間育てた結果がこれ?

SSSのことを知ってから、戦争のニュースがひどく身近に感じられる。テロリストだって、自分を生んだ母親や自分の妻が産んだ子どもがいるだろうに。命を粗末にしすぎる。貧困や民族対立、過激派の洗脳で、戦うことが自分の使命だと信じ込んでいるのかもしれないが、殺人行為でしかないことがどうしてわからないんだろう。

子どもたちに戦争はだめと言い続けるのが、母親の仕事の一つだと思えてくる。

ふと見ると、息子たちはPCで戦争ゲームをしている。「なんで人殺しをやってるのよ。」と聞くと、「人間じゃないよ。宇宙人だよ。」と言う。宇宙人だって、人間と同じ格好をしている。それに、いつも破壊してるだけ。もっと建設的なゲームはないのか。

ゲームに夢中で私の言うことなんか聞いていないだろう息子たちに向かって思う。

宇宙人だからって、殺すことないじゃない。あんたたち、下手すると戦場に送られるかもしれないのよ。そしたら、それはゲームじゃないよ。爆弾も本物だし、相手も生身の人間。スコアを競って、レベルがクリアできたら、リセットなんてわけにいかないんだから。

アメリカで男の子を育てるというのはこういうことか。

Draft (徴兵)の文字がやたら目に入る。徴兵制度は当分復活しないと聞く。うちの息子たちが戦争に行くことは、おそらくないのだろう。選択の余地がなく、志願して軍隊に行く子もいる中で、うちの息子たちはまだ恵まれている。

好戦的な男たちをおとなしくさせる薬を誰か作ってくれないかな。

そして、側近の女が毎日少しずつ食事に混ぜたらどう? 天使みたいにすごく友好的になってしまって、武器アレルギーで銃や爆弾に触るのもいやになって、世界平和実現。これには全世界の女が一致団結しないとだめかな。好戦的な女もいるから、彼女たちにも一服盛ることにしよう。


<今日の英語>

He is old school.
彼は昔かたぎです。


7ヶ月間、タリバンの捕虜になっていたNYタイムズ記者Rohde氏が脱走に成功。これまで報道管制が敷かれていたことがわかった。彼の兄によると、1995年にボスニアでも当局に捕まったことがあるが、解放されてボストンに戻ったら、空港でカメラマンやジャーナリストに迎えられてたじろいだという。彼は自分がニュースのネタになるのでなく、ストーリーテラーでいたいのです。やたら自分を売り込み脚光を浴びたがるジャーナリストが増えている中で、古風ではある。



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 |  社会  |  コメント(4)

Comment

男の子を持つということは、

余分な心配や不安を持つと言う事にもなるんですね。勿論それを当然と捉えるアメリカ人ママもいるんでしょうが。

日本の自衛隊、他所の国から見れば軍隊以外のなにものでも無いですよね。
私がまだ地元にいる頃は、訓練兼ねてお城の城壁や石垣を掃除してましたけど。

今は、後方支援や海賊対策で海外に出ていますけど、武器の使用は認められないようです。専守防衛、例えば日本の周辺で明らかに軍艦でその軍艦から、攻撃されたとしても、まず逃げるということらしいです。
逃げて、日本領内にもどる。
彼らが応戦できるのは、日本の陸上に上がってきた敵が襲ってきたらという事を何かで読んだことがあります。

「まず逃げる」それを読んだ時、良いか悪いかは別として、何となくホッとしたのを思い出しました。


ナベ |  2009.06.22(月) 08:20 | URL |  【編集】

男の子を育てる

で反応してしまいました。

はじめまして。
社会派トピックから、身の回りの生活のエッセイまで、すごい面白いブログだなーと、昨日から一気に過去ログを拝見させていただきました。
私はアメリカ在住15年です。最初は留学でその後日系企業に就職してから、3年前に結婚して、いま第一子(男の子)妊娠38週です。
旦那は6歳からアメリカで育ったアジア系で(母国語よりも英語が達者)、生まれてくるわが子には私が頑張って日本語で話しかけるしかないと思っていましたので、komatta3さんの日本語オンリーの子育てぶりに勇気付けられています。やはり日本の親や親戚とも話せるようになってほしいし、言語が増えるのは魂が増えるともいいますし、すばらしいことだと思いますので。
お伺いしますが、komatta3さんのことをお子さん達は「お母さん」と呼ばれてるんですか?私は「ママ」とか「マミー」とかよりも「お母さん」と呼ばれたいのですが、やはり赤ちゃんのときは無理かな、最初は「ママ」かしら、いや、最初が肝心だわ、と考える毎日です。旦那は「ダディ」でいいですが私は「お母さん」になれるでしょうか?
シネマガール |  2009.06.26(金) 11:45 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます。

> ナベさん
私も逃げるが勝ちがいいです。徴兵制復活の可能性はまだないとしても、登録は気が重いです。

子どもたちに「毎朝プレッジでやった、アメリカの国旗と国家に忠誠を誓いますということは、お国が戦争に行けといったら黙って従うということなのよ。」と言ったら、沈黙してました。わけがわからないで5歳からプレッジをさせられていたので、それについて考えることはないのだなと思いました。

> シネマガールさん
息子たちは私を「おかあさん」と呼びます。私が最初から自分のことを「おかあさん」と言っていたせいか、私に向かってマミーとかマム、ママと呼ぶことはないです。しゃべり始めの息子たちが「おかあさん」と発音できたとは思いませんので、ごく最初はママだったかも。そのうち舌ったらずでおかあさんと呼ぶようになったんじゃないでしょうか。

そのほうが「母親とは日本語」というルールがはっきりするかなと考えました。それに、私自身が母のことをママと呼んで育って、それが直らず、大人になって恥ずかしかったこともあります。

彼らが私のことを夫に英語で話すときはマムですね。夫が子どもがいる前で私を呼ぶときは、マムとかマザーです。

私が夫のことを息子たちに日本語で話すときは「ダディ」です。Dadが発音しにくいから、小さいときのダディのままでやってます。おとうさんとは言いません。

「言語が増えると魂が増える」というのは初めて聞きました。いいことばですね。
komatta3 |  2009.06.26(金) 20:58 | URL |  【編集】

徴兵制について

はじめまして。たまたま、徴兵制について調べていたら、このサイトにたどり着きました。

ここ数年、日本では「韓国に見習って徴兵制を導入すれば、男が逞しくなって魅力的になり、少子化問題が解決する」といったような発言をする女性タレントや漫画家が登場してきています。

数年前にワールドカップの日韓共催がありましたが、その前後から「韓流」と呼ばれる韓国ドラマや韓国文化の流行が一部の中高年女性の間に広まりました。NHKなどでも「冬のソナタ」という韓国ドラマを放送していました。それに伴い、様々な韓国の情報が日本国内に流入し、徴兵制の現実も報道されるようになりました。

その情報を受け取った著名人の一部に「韓国の徴兵制を見習えば、だらしない男がしゃきっと逞しくなる」という意見を述べる者が現れ始めたのです。私は実感として今の日本の若い男子が怠け者だとか甘ったれているとは全く思いません。しかし、老人はいつの時代でも「最近の若者は・・・」と言うものです。

こういう風潮が、ここ数年続いており、私も徴兵適齢期の男子なので憂鬱な気分で一杯です。幸い、今のところ日本に徴兵制度はありませんが、数年後には復活するかもしれません。「憲法9条を改正して軍隊を正式に保持せよ」という意見が増えているからです。

こういう議論の中で、女性は実に良い身分だと思います。大抵の徴兵制復活論者は男子にのみ焦点をあわせており、女子は対象外となっているようです。韓国なども、未だに徴兵制が継続しており、良心的兵役拒否も一切認められないという生き地獄のような社会になっています。しかし、女性の首相が誕生したり、韓国人の初の宇宙飛行士が女性だったりと、女性は男性と同等の義務は果たさないのに美味しいところばかり持っていくといった印象も否めません。

このページで書かれているSSSに関しても男子だけが対象で、女子は免除されています。上の文章の中で「好戦的な男たち」を槍玉に挙げていますが、私のように戦争や軍隊が嫌いな男性も存在しますし、上述のように「男に徴兵制を課せ」とわめく女性も存在します。男が自分自身について徴兵制の是非を論じるのはまだしも、女が自分はたなにあげて安全地帯から「男に兵役を」と叫ぶのは変だと思います。

最後に、何とかアメリカでSSSに登録しない方法は無いものなんでしょうか?禁固刑5年とか奨学金がもらえないのは厳しいものですが、登録したくないのであれば支援してあげてください。
通りすがりの男性 |  2009.10.21(水) 16:03 | URL |  【編集】

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