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コロノスコピー本番 その1

2009.06.17 (水)


目覚まし時計は不要だった。5時にトイレに行きたくて目が覚めた。昨夜も11時半までトイレ通い。もう体の中は空っぽだし、寝不足と疲労で朦朧としている。

朝6時。本番当日のトライライト開始。5種類のフレーバーから lemon lime を選んで、2つ目の容器に入れてシャカシャカ振る。昨日より泡立つけれど、フレーバー付きなら多少は飲みやすいかもしれないという期待を抱く。

まずい。最悪。レモン風味なのだが、洗剤みたいな味がする(私は洗剤など飲んだことはないが、シャボン玉を吹こうとして誤って吸い込んだことはある)。ジンジャーエールと交互に、8オンスを必死に飲み下す。これを作った人は飲んだことがあるのか?

こんなこともあろうかと、昨日のプレーンなトワイライトを取って置いた。残りの56オンスはプレーン味に決定。

それにしても、8オンスずつ試せるフレーバー・パッケージはないのだろうか。いったんフレーバーを4リットル容器に入れたら、それで終わりなんて。ギャンブルと同じではないか。もうちょっと融通の利いた方法があるはず。他のフレーバーがどんな味かわからずじまいだが、全く期待できない。

洗剤風味のあとでは、プレーンの方が格段に飲める。15分おきに一気に飲む。もうやけくそである。

8時半に水責め終了。開放感と達成感でいっぱいになる。

終わってみれば、前日より当日のほうがずっと平気だった(洗剤風味を除く)。最後の2杯は、15分タイマーより先にスタンバイしていた。人間の適応性はたいしたもんだ。こんなことにも慣れるのである。エベレスト山頂が見えたら、もう一気に登ってしまいたいのはこんな感じかなと思う。

体重を計ったら3キロ減っていた。でも、痩せた!というよりはやつれただけ。

*     *     *

10時00分(亡国のイージスに感化されたか)、夫の車で病院に向かう。夫が中まで一緒に付いて行くというのを断り、私だけ降りて、夫にはそのまま帰宅させる。

10時30分、 Ambulatory Surgery 外来手術の受付。どこでもそうかもしれないが、この病院の受付や患者登録は初老の女性が多い。登録が混んでいるから、待合室で待つように言われる。なんだか寒い。その間にも何回かトイレに行く。

20分ほどして、名前を呼ばれる。

おばさん 「保険のカードと運転免許証を見せてください。」

私 「保険のカードしか持ってきませんでした。」

おばさん 「写真つきのIDは他に持ってませんか。」

私 「何も言われなかったので持ってきませんでした。」

免許のない人はどうするんだろうか。パスポートを持参するのか。本人確認のためだろうけれど、他人の代理でコロノスコピーを受ける人がどこにいる? 夫に送り迎えしてもらうので、財布も置いてきた。IDが必要なら、最初から言ってくださいと思う。

いろんな書類にサインする。費用は私の責任です、検査結果は主治医と産婦人科医に報告しますとか、患者のプライバシーに関するなんとかかんとか。細かい英文を読む気力もなく、サインする。

Durable Power of Attorney 永続的委任状と Health Care Proxy 医療措置代理人指定はあるか、誰が持っているかと聞かれる。

1年前に夫と遺言を作成したとき、ついでに作っておいた。もし麻酔やコロノスコピーで事故があり、私が自分の意志を伝えられないときには夫に決定権がある。さらに、植物人間になったら延命処置はしないようにとお互い決めて、それも文書にしてある。弁護士、夫の弟、主治医にそれぞれ原本が渡してある。

すっかり忘れていた。

ここにも、通訳を派遣しますというサインが立てかけてある。でも、私のデータでは lang: ENG 言語は英語とされているので、通訳の「つ」の字も出ない。

*     *     *

順番が来るまで、待合室で時間をつぶす。広くて椅子がたくさん置いてあるのに、10人も座っていない。それにしても寒い。病院ってこんなに寒かったっけ。日本の病院は暑いイメージがあったけれど。手術室に近いからか。それとも、絶食で体温が下がっているからか。

やっと名前を呼ばれる。手術エリアの方へ付いて行くと、カーテンで仕切ったベッドが3台あった。すでにコロノスコピーを終えたらしき人がとろーんとした目で横になっている。私は一番奥。めずらしいので、ついあたりをじろじろ見てしまう。なかなか立派な設備である。

この病院は改築されて、このウイングは新築。広々としている。ナースはみんな水色の上下。あちこちから電子音が聞こえる。星条旗をモチーフにしたキャップをかぶったお医者さんが通る。もう少し中立的なデザインはないでしょうか。

私の担当ナースは小柄でおとなしそうなミセスL。いろいろ質問されて、また数枚の書類にサイン。予期しなかった質問がいくつかあった。

他の医者、看護士、医学部の学生、看護学生が見学してもいいですか。
手術中の写真を撮ってもいいですか。

医学の進歩に貢献できるなら、どうぞなんなりと。

業者が同席してもいいですか。

医療機器や製薬会社の人? ちょっと迷う。ミセスLがまずありえませんと言うので、OKする。

麻酔医が麻酔薬を使うことに同意しますか。

同意どころか、ぜひお願いします。麻酔ほしいです。

輸血が必要な場合、輸血していいですか。

しなかったら死ぬんでしょ。してください。きれいな血液でお願いします。

もうここまできたら、まな板の上の鯉ですと言おうとして、英語で何ていうのかなと鈍い頭で考える。 あとで調べたら、be doomed とか be left to one's fate という訳だったが、lie at the mercy of 、at one's disposal のほうが近い気がする。

ミセスL 「あなたの宗教は?」

わたし 「えーと…」

ミセスL 「特に信仰がなければ、そのように記録します。」

即答しない人はたいてい信仰がないという経験からそう言ったのだろうか。私は何の宗教も信じていない。特に組織化された宗教はだめだ。かといって、森羅万象に魂が宿るとか八百万の神々とかいう概念にもピンとこない。

わたし 「無宗教でお願いします。」

宗教がどうしてコロノスコピーに関係あるのか。聞けばよかった。

もし万が一失敗して瀕死の状態になったら、神父、牧師、僧侶、ラバイ、その他呼んでくれるんだろうか。無神論者の団体もあるみたいだけど、そしたらどうするんだろう。

*     *     *

書類が片付いて、短めのガウンに着替えるように言われる。開いているほうが後ろ。ブラはつけていてもいいわよと言われるが取る。それじゃあリラックスできないし、下半身に何もつけないのにブラだけなんてなんだか変。

日本だと穴空きパンツなるものを支給されるらしいが、そんなものはなかった。だいたいこれだけ体格にばらつきがある国なので、パンツのサイズを揃えたり、ちょうどいいサイズを渡すのも大仕事だ。

あいかわらずゾクゾクするので、ミセスLに「この部屋寒くないですか。」と聞くと、「そうなのよ。毛布あげましょうか。」と言って、大きいスチールのドアを開けて、1枚持ってきてくれた。ほっかほかで暖かい。そういえば、この病院で次男を生んだときも寒気がして、あったかい毛布でくるんでくれた。

ダイヤモンドか暖かい毛布か選べと言われたら、毛布だなあとベッドの上で考えながら、うとうとする。

次回その2に続く)


<今日の英語>

I hear you.
あなたの言いたいことはわかります。


隣のベッドにいたおばさんがトライライトを大量に飲むのが、どれだけ大変か、ナースにこぼしていた。ナースはそんなこと何百回も聞いただろうに、「そうよね、わかるわー。」と相槌を打っていた。「それをしなくちゃ検査ができないでしょう!」なんてしかりつけることはしない。コロノスコピーの患者はすでに絶食と下剤で相当まいっているのである。



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