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ずっと躁うつ病だった?

2009.06.02 (火)



精神科医の診察が終わって、夫が携帯から電話してきた。

「ドクターGが言うには、ぼくは manic depressive なんだそうだ。もっと前に治療をするべきだったって。」

manic depression つまり、躁うつ病。別名 bipolar disorder 双極性障害

20年間の結婚生活に起こったことが次々と頭の中によみがえった。

何か始めると、食事もしないで何時間も熱中して、でもしばらく(1週間だったり、1ヶ月あるいはもっと長かったり)すると、さーっと興味を失うことがしばしばあった。あれは躁うつ病の症状だったわけ?

私はそれは彼の性格だと思っていた。

うなされるように原稿を書いて、もう少しで本が出版できるというところで興味がなくなって投げ出したり、子どものために精巧な電車の模型を作っては飽きてしまったり、IKEAの家具をやたらに買って(安くて助かった)、足らないものは父親をカリフォルニアのお店にわざわざ行かせて郵送してもらったり、そのくせまだ組み立ててないものが積んであったり、鉄道クラブの生涯会員になって毎週のように子どもを連れて電車を見に行ったのに、あっさり止めたり…。

そういえば、一時期 ebay にはまって、帰宅するなりオークションにかかりっきりだったことがあった。

まだオンラインゲームがないころ、Myst というゲームを自分のパソコンにインスト-ルして、何日もこもってやっていたこともあった。ほとんど寝ていなかったはずだ。3作くらいのシリーズがあって、終わったらそれで気が済んだようだ。

熱しやすく冷めやすいところがあるとは思っていた。でも、精神科医が病名を付けるほどひどいのだろうか。やりかけのプロジェクトを地下室にほったらかしの人やあきっぽい人なんて、世の中にいくらでもいるはずだ。

初対面でたった1時間、夫と話しただけで、躁うつ病だなんて決めていいのか。

夫は大学時代は授業そこのけで、できたばかりのコンピュータルームにこもっていたらしい。そして、大学院で初めてうつ(躁うつではない)と診断されて、セラピーを受けた。まだ当時は抗うつ剤が出回っていなかったので、投薬はなかった。

夫の父は、セラピーを信用してなかったらしい。自分の息子はヒッピーの名残りか何かに感化されたと思ったようだ。それに、夫の父は「人生とは良きものである。」という非常にポジティブな信条の人なので、息子がうつに罹ったというのも理解できなかったのだろう。

*     *     *

夫は、以前飲んでいたブランド品の抗うつ剤睡眠薬の処方箋をもらってきた。夫が夜眠れないと言ったからだろう。

ドクターGが本当に処方したい躁うつ病の薬は、甲状腺異常があると使えない。血液検査の結果待ちである。

ドクターGによると、ブランド品と同じ効果があるはずのジェネリックは、分子レベルで見るとブランド品の「片側」だけなので、同じ20mgでもジェネリックの効果は半分の10mg相当なのだそうだ。

夫は、保険会社に言われて、ブランド品からジェネリックに変えたのだが、何週間か経って一種の離脱症状が出たらしい。だから、夫が抗うつ剤が効かないと思ったのは、うそではなかったわけだ。

でも、「ジェネリックとブランド品の効能は同じ」というふれこみで売られている。なんだか腑に落ちない。

*     *     *

夫はカリフォルニアの父親に報告し、夫の家系に躁うつ病患者がいたかどうかと尋ねた。

夫の父の妹ヴェルマには6人の子供があったが、1人はある日、発電タワーに登って感電死した(これは私もずっと前に聞いた)。話が込み入ってきて、誰が誰の子で、どういう血縁かよくわからなかったが、少し離れた親戚には自殺した人やうつ病になった人がいるらしい。

夫が私に聞く。

「こんなのと結婚して、後悔してる?」

私の家系には躁うつ病はない。ないと思うが、田舎だから、もみ消された可能性もある。それにちょっと変わり者扱いされただけで、躁うつ病やうつ病とは診断されなかったこともありうる。

夫がやっと正しい診断がもらえたのは、よかったと思う。ほんとに正しければの話だけれど。

20年間一緒に生活してきて、子どもも生まれて、こんなことで今さら後悔してもしかたない。それなりに折り合いをつけてきた。夫の症状もいずれ薬でコントロールできるだろう。

「後悔はしてないけど、子どもに遺伝してたら心配だなと思って。」

「ぼくもそう思う。長男のほうがどうも気になるなあ。」

「えっ、私は次男のほうがそうなりそうな感じがするけど。」

実のところ、兄弟2人ともおっとりしていて、何かに熱中はするけど、寝食を忘れてというほどではない。たまには学校でなにかあったのか兄弟げんかをしたのか、機嫌が悪いこともあるが、いつまでも鬱々としない。ごくふつうのティーンエージャーに見える。

なんでこんなにポジティブなんだろう、とネガティブになりがちな私は不思議だった。特に長男はミドルスクールでいじめにあったので、心配していたのだが、カリフォルニアのグランパに似たのかとほっとしていた。

夫の病名を聞いてからは、切実にそうなってくれたらと思う。


<今日の英語>

It was a given.
それは当たり前のことだった。


親子代々、GMの工場で働いて来たアメリカ人がインタビューに答えて、「ぼくの父も祖父も、高校を出てGMで車を作って、定年まで勤めた。そして引退後は会社が年金も保険もくれた。それが当たり前で、みんな、当然そうなるものと思っていたんだ。」 そのGMが経営破綻で破産法申請。



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 |  医療  |  コメント(2)

Comment

コメントありがとうございます

> 私信をくださった「じ」さんへ
アメリカ人と結婚しても、毎日の生活に流されてしまうことが多く、ふだんはあまり何も考えてないですね。子どもを起こして、朝食を食べさせ、学校に送り出して、洗濯して、ゴミ出して、請求書払って、買出しに行って…何の変哲もない日常の繰り返しです。トラブルが起きてはじめて、否応もなく意識させられるといったところです。
komatta3 |  2009.06.03(水) 10:52 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

> 私信を下さった o さん
だれでも躁鬱の症状はあるものだというのは本当かもしれませんね。それが極端な場合は、病気と分類されるだけで。私はいろんなことで開き直っているので、夫のケースも投薬でコントロールできればいいと思っています。
komatta3 |  2009.06.06(土) 04:18 | URL |  【編集】

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