スポンサーサイト

--.--.-- (--)


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



クリック募金を始めました。下記サイトにて協賛企業のリンクを各社1回クリックすると、1円ずつ募金できます。
    JWordクリック募金

 |  スポンサー広告

アメリカで一番処方されている薬

2009.05.31 (日)



1994年に Prozac Nation (直訳:抗うつ剤の国。プロザックは有名な抗うつ剤の名前)という自伝的な本が出た。Elizabeth Wurtzel が自らのうつ病との闘いを書いたもので、この本でプロザックが一般に知られるようになったのではないかと思う。

常に前向きで陽気者というアメリカ人のイメージをくつがえした。

アメリカ人は薬が好きだなと思う。日本でも薬漬け医療が批判されるが、主として入院患者や高齢者が対象であることが多いのでないだろうか。

アメリカでは処方薬だけでなく、OTC (Over-the-Counter  直訳:カウンター越しに)という処方箋なしでドラッグストアやスーパーで買える薬が大量にある。薬のコマーシャルも多い。夫や子どもがTVを見ていて、それとなく私の耳に入ってくるだけでも、やたら薬が出てくる

日本でも胃酸や頭痛のコマーシャルは昔からあったし、今の日本がどうなのか知る由もないが、アメリカでは薬のマーケティングに莫大なお金をかけている。

私は、日本にいたときとは比べものにならないくらい、しょっちゅう薬を飲むようになった。年を取ったせいもあると思うが、筋肉痛や腰痛があれば Ibuprofin、頭痛がすれば Aspirin

それから、主治医に処方された血圧降下剤抗うつ剤を毎日。忘れなければマルチ・ビタミン剤とカルシウム(これは産婦人科に骨粗鬆症予防のために飲めと言われている)。アレルギーがひどかったころは抗ヒスタミン剤、生理痛がひどかったころはそれ専用の薬。

夫は風邪薬もよく飲む。私は、風邪はめったにひかないし、薬よりも寝て治したいほうだ。本当にひどいと思ったら、医者に行く。たいてい黴菌感染か炎症を起こしていて、抗生物質をもらって飲む。

この20年間にどれだけの化学物質を体の中に入れてきたことか。

*     *     *

CNN のレポートによると、アメリカでは抗うつ剤が一番たくさん処方されているそうだ。高血圧、高コレステロール、ぜんそく、頭痛のどれよりも多い。

大人の抗うつ剤使用は1988-1994と1999-2000の間にほぼ3倍になった。1995-2002(これが最新データ)の間には、抗うつ剤使用が48%増えた。景気の悪い今は、きっともっと増えているだろう。それに、イラクから戻った兵士のPTSD(心的外傷後ストレス障害)も多いと聞く。

アメリカでは年間で成人の9.5%、約2000万人がうつ病に罹っているというデータもある。

こういうデータを信用していない人もいる。

コマーシャルを見て医者に行き、「抗うつ剤がほしい。」と訴えて、処方してもらう人もいるから(あっさり処方する医者もいるということか)。必要もないのに、もらって飲むのだ。やる気が出ない、眠れない、ちょっと落ち込み気味という理由で、さっとプロザックを飲んで気分をよくし、またそれを公言しているような人も一時期いた。

抗うつ剤の服用が驚異的に伸びたのは、製薬会社が医者と消費者の双方にマーケティングしてからだという意見がある。あるいは、診断の基準が変わったからだとか、医者に行く人が増えて相対的に数字が膨らんだだけとも考えられる。

*     *     *

アメリカのどの州でうつや不安症が多いかというCDCの2006年度データがある。レポートはこちら

  • current depression (現在うつを患っている)
  • lifetime diagnosis of depression (これまでにうつと診断されたことがある)
  • lifetime diagnosis of anxiety (これまでに不安症と診断されたことがある)

の3つの地図がある。ただ、No data (データなし)という州もあるし、18歳以上の人にランダムに電話でアンケートした結果では、あまり信憑性がない。

ワシントン州やメイン州の色が濃いのを見て、雨が多かったり寒かったりするからかなとか、常夏のハワイは少なそうだとか、南部は思ったより多いとか、カリフォルニアはProzacなんかファッショナブルに考えていたらしいふしもあったのに、うつそのものは少ないのかとか、ほとんど意味のない地図を見て考える。

うつは外からはわからない。

私の近所の人たちも、会えばいつも明るくふるまい、ポジティブなことばかり言う。私は彼らにくらべて表情が乏しいから、悩みがあるように見えるかもしれない。でも、私からアメリカ人を見て、やたら元気だなと思うだけである。あるいは、元気なふりをしてるだけか。

今日は錠剤を半分に切らずに、一錠20mgをそのまま飲んだ。昨日の倍飲んだからと言って、気分が2倍よくなるわけではない。そもそも、急に効果は現れない。

どうもすっきりしない、気持ちが沈む予感がする、…その程度のときに増やす。いわば予防薬としての抗うつ剤。そして数日して落ち着くとまた10mgに戻す。医薬的にはどうなんだろう。ほとんど増量の効果が出ないうちに、止めているようなものだ。

ちょっとしたつっかえ棒をしばらく借りて、要らなくなったら外す。そんなイメージ。これこそ薬漬け状態なのかもしれない。

私の不安をよそに、夫はなんだか明るい。


<今日の英語>

She is really down-to-earth.
彼女はほんとに堅実ないい子です。


女子テニスでトップ・ランキングの Dinara Safina について、レポーターが語る。文字通り、地に足が着いていて、浮かれていない、落ち着いているというほめ言葉。



クリック募金を始めました。下記サイトにて協賛企業のリンクを各社1回クリックすると、1円ずつ募金できます。
    JWordクリック募金

 |  医療  |  コメント(2)

Comment

ほんとアメリカ人は薬好きですよね。
プロザックを飲んで 太って それで 夫婦関係がうまくいかずもっと鬱になって、、って人がいました。

この国の薬マーケテイングがすごいのは良くききます

医者も薬や?もビジネス的過ぎ だからこそ患者は 正しい知識をつけ 自分をまもっていかなくては、、。

どうも医者というとつい 信じてしまい 彼らのいうことに従っていましたが 医者もただの人間で お金をもうけたい 楽な仕事をしたいと思ってることも頭には入れておきたいです
もちろん誠実な医者もいますが、、。

私たちは 力のあるものにいいように使われているところはありますよね

体に悪影響を与えないいいものは どこかに隠されてしまう。


医療関係だけでなく、、、。


お心が穏やかに なられますように

私は ものや人をいとおしく思う気持ちで 救われました。

ご健康をお祈りしています。
Ba-chama |  2009.05.31(日) 07:22 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

> Ba-chamaさん
医薬は巨大ビジネスですね。これだけメディアで薬を宣伝されて、お医者でもいろんなサンプルをくれるので、ぼんやりしていると流されてしまいそうです。

プロザックの副作用で苦しんだ方、うつを治すはずが、肥満と夫婦問題までかかえてしまったなんて。抗うつ剤の副作用には、痩せる・太る、うつが解消・悪化など同じ薬を飲んでも相反する症状もあり、脳に直接働きかける薬は、ほんとは誰もよくわかってないんじゃないかと思うときがあります。
komatta3 |  2009.06.02(火) 00:06 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

URL
コメント
パスワード  編集・削除するのに必要
非公開  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲ページトップへ

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://halfwaymark.blog114.fc2.com/tb.php/128-f0e2e4c4

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲ページトップへ

 | ホーム | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。