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肉を食べないヒト

2009.05.23 (土)


私は肉を食べない。鶏肉も豚肉も牛肉も、子羊や子牛、七面鳥も食べない。

夫と子どもは食べるので、味見できないのに肉料理を作って出すという無責任な料理人なのだが、子どもたちも夫も慣れていて、私が「今日の、どう?」と聞くと、料理評論家さながらにいろいろ解説してくれる。

なぜか、まず「おいしい。」と断りを入れてから、「ちょっと固いかな。もうちょっと生でもいいよ。」「塩を入れすぎじゃない?ソースが濃くない?」

ときどき面倒なのか、「お母さんもひとくち食べてみればわかるよ。」と言われるのだが、それはできないのだ。

アメリカ人に、「肉は食べません。」と言うと、菜食主義者と思われるが、そうではない。私は、魚も卵も牛乳もOKだし、ベーコンやハムも1枚くらいなら食べられる。

あるいは、動物愛護主義者と思われることもある。私は猫を飼ってるし、よその犬も好きだし(自分で世話ができないから飼わないだけ)、動物虐待の話なんか聞くと、犯人は極刑!と宣告したくなる。

でも、肉を食べないのは動物がかわいそうだからではない。だったら、魚はどうなる? 牛乳だって卵だって、人間の都合で拝借している。そのへんは、割り切っているというか、ぜんぜん気にならないのだ。

アレルギーがあるのでもないし、上等な肉なら食べるというわけでもない。どんなに高級な肉でも口に入らない。

つまり、単なる好き嫌い。主義主張があってのことではない。わがままと言われたら、そうかもしれない。

だから、(肉を我慢してるなんて)えらいわねえ、そのほうが身体にいいわよねえなんて肉好きのアメリカ人に誤解されると、困惑する。私は食べたくても食べられない。

*     *     *

私は2歳半から保育園に通ったのだが、その頃から偏食だったらしい。離乳食(昔はそんな立派なものでなく、大人の食事を適当にすりつぶしたのだろう)あたりから、きらいだったに違いない。幼稚園のミルク(脱脂粉乳だったか?)は飲めなかった。

それでも、肉以外のものはだんだん食べられるようになった。もともと、肉以外はそんなにきらいなものはなかった。

親戚中で、肉を食べられないのは私一人だったので、こんなにおいしいものがきらいなんて、もったいないやあ、いっつも何を食べとるだやあ、とよく叔父や叔母、いとこたちに言われた。

私がアメリカ人と結婚してアメリカに行くと知ったとき、肉を食べれん子がアメリカでやっていけるだか、だんなさんの食事はどうするだや、などとみんなで心配したらしい。

小学校の給食ではひどい目に合った。勉強は好きだったが、給食のせいで学校がきらいだった。昼休みどころか、5時間目6時間目まで、食べられない給食が私の机に置きっぱなしだったことが何度もあった。つまり、給食を全部食べないと勉強させてもらえない。

周りが掃除をしているのに、私の机だけ動かさないで、食べなさいと強要されたこともある。もっとも、私は頑として食べなかった。食べようとしても喉を通らなかったのだ。

学校で一番好きな時間はと聞かれて、給食!と答える子が信じられなかった。私にとっては、肉が入っている日(つまりほとんど毎日)は苦行そのものだったから。

*     *     *

子どもたちがもっと小さいとき、私が通った小学校に体験入学したことがある。

初日は市役所に寄ったり、校長室で話をしたりして、子どもが教室に落ち着くまでかなり時間がかかった。子どもも心配だし、家に戻るのも面倒だし、どこかで時間をつぶそうと思ったら、担任のベテランC先生が「お母さんも一緒に給食を食べていらしたらどうですか。」とおっしゃった。

「いえ、そんな。ご迷惑ですから。」と必死で断ったのだが、「あら、そんな遠慮しないで。久しぶりの給食はなつかしいでしょう。」と微笑むC先生。

給食係が、欠席した子の机に私のトレイを置いて待っている。逃げられない。そこにいた女の子に「あのね、今日のメニューは何か教えてくれない?」とこっそり聞くと、「今日はねえ、うどん。」

なんとかなるかもしれない。

給食は30ウン年ぶり。食器は昔より立派だし、あの先割れスプーンの代わりに、ちゃんとしたスプーンとフォーク、それにお箸が置いてある。うどんもおいしいし、副菜の味付けもいい。フルーツゼリーもある。アメリカの悲惨なランチメニューとは雲泥の差である。うどんが大好物の長男は黙々と食べている。

私のどんぶりの底には、食べられない鶏肉が3つ4つ残った。となりの女の子に相談してみた。「わたし、これ食べられないんだけど。どうしたらいいと思う?」

「残してもいいんだよ。なるべく全部食べましょう、って先生は言うけど、食べられなければそれでいいの。残したのを入れるところ、教えてあげる。」

なんという変わりよう。もう誰も私のような惨めは思いはしなくていいのだ。

あとでC先生に聞いたら、「昔は、残すな!と指導してきたんですけど、最近はがんばりましょう~ですね。アレルギーの子もいますし、無理強いはしてません。」

私を連日6時間目まで給食と格闘させた小3のときの女性教師など、今なら児童虐待で訴えられるかもしれない。教育大学を出たばかりで、「うちのクラスでは残飯はありません。」という理念に燃えていたのだと思う。

彼女は何も覚えていないだろうが、私は40年近く経っても忘れていない。しっかり心の傷として残っている。

そうして、あのときの頑固な生徒は、40年経ってもやっぱり肉は食べないのであった。


<今日の英語>

I can't think of a name.
名前を思い出せない。

スーパーのレジで、レジ打ちのおばさんと袋詰めのおばさんが話していた。しばらく前にスーパーで働いていた人の話が出たのだが、二人ともその人の名前が思い出せない。レジ打ちのおばさんが「顔ははっきり思い出せるんだけどねえ。あー、名前が出てこない。なんていう名前だったかしらねえ。」と一生懸命考えている。

私も人の名前が思い出せないのはしょっちゅうだから、その気持ちはよくわかりますが、できればレジ打ちに集中していただけませんか。



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 |  わたし  |  コメント(4)

Comment

日本からこんにちは!

はじめまして! 給食の話あんまりにも同じなので出てきました。
私はチーズ・肉・卵・牛乳が苦手なので食べるものがありませんでしたv-40
高学年になったら毎日お腹減らして帰ったよなーって思い出しました。
今の子供は恵まれてるなぁ…。 小学校からやり直したいな。
kumi |  2009.05.23(土) 16:29 | URL |  【編集】

給食はね、ほんと食べるまででしたね><
まめもやしが、いやでいやでゲ==しそうなくらい味と豆が・・・・
肉食べない人いますよ~私のお友達に。マクドは一緒する時、飲み物のみ、スタバならハムか卵のサンド食べまあす。魚サンドあってもいいのにね。
k |  2009.05.24(日) 16:35 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

> kumiさん
牛乳は毎日1本出ましたから、大変でしたねえ。そういえば、私もチーズはだめでした。ランドセルにこっそり入れたりして。
強制的に食べさせられたのは忘れませんね。私は残しても言いと言われても、小学校をやり直せるかどうか。でも、それによって人生観が変わったかもしれません。

> kさん
豆もやしというのは記憶ないですけど、昔は味なんて二の次だったんでしょうね。今の給食は質がいいみたいです。私の頃なんて、カレーに入っていた肉が、豚のぶよぶよ脂身だけ。今でもぞっとします。世界には餓死する人がいるんだぞ!と説教されても、ダメなものはダメでした。

うちの近くのマクドには、フィレ・オ・フィッシュという魚フライのバーガーがありますが、場所によって違うんでしょうか。日本で、えびバーガーを食べたことがありますが(おいしかった)、アメリカでは売ってないようです。やっぱりバーガーといえば肉だからでしょうね。
komatta3 |  2009.05.24(日) 20:32 | URL |  【編集】

実は私も肉と魚と卵は一切口にしません。と云うか、じわじわと食べられなくなりました。事のきっかけは、6年前に生寿司を食べて当たった事が発端でした。最初は「体調が悪かったのせい」としか思っていなかったのですが、数週間後同じく生寿司を食べたら、また同じ事に…。以来、生ものを口にするのはやめました。しかしそれが連鎖反応の始まりでした。半年後に火を通したカニとエビを食べたら生寿司と同じ様に拒絶反応が…。更には、半年も経たないうちに、魚類、肉類、卵類全てで同じ様な拒絶反応に…。しかもラーメンやそばに使う。ガラスープやカツオ節の出汁までダメになってしまいました。以来、食べられるのは野菜と豆腐だけ…。医者に行ってアレルギーの反応みたのですが、異常はなし…。色々な病院に尋ねても「原因がわからない」の一言だけ…。以来、家族での外での外食は本当に精神的に苦痛です。肉や魚、卵を見ると背中に妙な寒気が走り、手足も痺れます。何でそうなったのか…。
自分でもわかりません。
ルート2 |  2012.11.18(日) 21:34 | URL |  【編集】

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