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<今日の英語> 2011年2月掲載

2011.03.01 (火)



2/6/11
Be careful what you wish for.
願い事をするときは慎重にしなさい。

2/11/11
It's a chicken-and-egg problem.
鶏が先か、卵が先かという問題です。

2/13/11
So, this is where all my money goes.
なるほど、私が払ったお金の行方はここだったのか。

2/14/11
I sized him up.
彼を品定めしました。

2/15/11
In the end, it all evens out.
最終的にはバランスが取れる。

2/20/11
I can just picture him there.
彼がそこにいる様子がいかにも想像できます。

2/23/11
She was partial to Chanel.
彼女はシャネルに目がなかった。

2/24/11
I want to make sure that I have all my ducks in a row.
ちゃんと準備をしておきたい。

2/25/11
Try to put it out of your head.
それは忘れるようにしなさい。
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課題山積

2011.03.04 (金)



今月はなんだかあわただしい。

2月初めに親指の痛みで整形外科医に行ったら、関節炎だと診断された。1ヵ月後に再診の予約を入れた。もう今日がその日だった。早すぎる。

親指は左右ともほとんど不自由しない。軽い関節炎だったらしい。ときおり違和感はあるが、痛いというところまで行かない。これは老化現象だと受け止めることにした。

でも、右ひじの痛みが戻ってきた。

耐えられない痛みではないが、テニスひじ特有のピリッとした感覚が不快だ。コルチゾン注射をしてもらってから3ヶ月経っている。3回くらいまでなら副作用はなさそうだし、健康保険の先行きが不透明なのだから、注射してもらうなら今のうちに済ませたい。

ドクターFは私のひじに触って「フィジカル・セラピーで習ったエキササイズは続けていますか」と聞いた。

「はい、やってます」と私は即答した。

この1ヶ月、ストレッチすらほとんどやっていなかったのに、コルチゾンのためなら私は平気で嘘がつけるのである。

ドクターは見抜いていただろうが、私の希望通り、またコルチゾン注射をしてくれた。スプレー麻酔の効果が弱かったせいか、1回目の注射よりかなり痛かった。

しかし、これで本当に直るかもしれない。だらだらと続くより、一瞬の痛みのほうがいい。


          *


夫が休職してもうすぐ丸2年。

会社が提供する長期障害保険の期限がやってくる。すでに保険会社から保険適用終了の知らせが郵便で届いていた。

夫は動かないので、私が会社の従業員サービスセンターに電話したら、医療保険とちがって、処方薬プランは掛け持ちできないことがわかった。

でも、「ご主人とお話しないことには」と、そこから先に進まない。そりゃあそうでしょうとも。私は従業員ではないのである。

夫は昼夜逆転生活をしているために、どうもタイミングがあわない。夫は自分だけはメディケアの健康保険が使えるが、私と子どもたちはどうなる? 

今日こそ夫をつかまえて、電話させねば(と昨日も思ったが、実現せず)。


        *


年末に支払ったつもりでいた芝生管理会社との契約書と支払いを見落としていたらしい。まだ割引キャンペーン中だという封書が来た。外はまだまだ雪が残っているものの、気温は確実に上がってきていて、少し見えてきた芝生は悲惨な状態である。

一年で一番忙しいのは師走ということになっているが、アメリカにいると私の場合は3月4月あたりがそんな感じになる。

12月から2月までは寒いので、できることは限られるし、ふだん以上にこもりっきりになる。

ところが、雪が溶けると、いろんなことが目につき始める。ガレージドアのペンキがはげているとか、ドライブウェイのアスファルトが割れてきたとか、折れそうな木があるとか、窓ガラスが汚いとか、そういえば玄関のペンキ塗りは去年見積もりを頼んだのに、結局回答なしで年を越したなとか。

そのうえ、学校関係でもフィールド・トリップ(遠足)があったり、9月からの新年度に向けて説明会があったりする。

そういえば、子どもたちの日本のパスポートがもうすぐ切れる。次男はアメリカのパスポートも切れる。なぜか春に集中する。

今年は長男の大学探しという難題にも取り組まねばならず、心が急いているわりにはかどらない。


<今日の英語>  

What are you up to?
いま何をしているんだね。


コーヒーを飲みに下りて来た夫が、パソコンにへばりついていた次男へ呼びかけた一言。あまりよろしくないこと(またゲーム!ずっとゲーム!)をしているだろうというニュアンスか。



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「大学浪人」という概念

2011.03.05 (土)



私はほとんど1日中家にいるので、時間だけはありそうなものだが、こういう忙しいときにかぎって興味深い事件があちこちで起きる。ついニュースを読んでしまって、仕事が片付かない。

日本では、大学入試の本番中に携帯電話から質問サイトに投稿し、解答を募った事件があった。

ヤフーで英語の解答案を見たが、あれでは合格できまい。機械翻訳にしてもひどい。単純な英文しか書けなくても、自分の頭で考えてまともに取り組んだほうがよっぽど得点できそうだ。

この生徒は1年間浪人生活をしていたという。

しかも、高3のときに父親を亡くし、シングルマザーとなった母親から仕送りをもらって、予備校の寮(そんなものがあるのか)に住んでいたのだそうだ。グレていたのでもなく、前科者でもなく、むしろ真面目で孤独な浪人生活を送っていたという印象を受けた。

京大を受けるくらいだから、勉強は得意なほうなのだろう。でも、統一テスト(私の時代には共通一次試験だった)でいい点数が取れなかった。

よほど追い詰められていたらしく、心療内科を探していたという報道も読んだ。

ちょっと考えたら、こんなズルはすぐに足がつくとわかる。母親にとって、息子が有名大学に合格する喜びより、警察のやっかいになる悲しみのほうがどれだけ大きいか、想像できそうなものだ。

それにしても、試験監督が甘い。まさか携帯でカンニングするなんてと、なにを今さら驚いているのだ。

夫によると、アメリカの大学レベルの試験では携帯の持込は厳禁だそうだ。そういえば、長男がSATの模擬試験のようなPSATを去年受けたのだが、筆記用具や電卓以外の荷物は廊下に出したと言っていた。


         *


うちの長男は9月にシニア、つまりハイスクールの最終学年に上がる。

来年の1月には7~8校の大学へ願書を出す。本人も多少は考えているようだが、この予備校生のストレスレベルとは雲泥の差である。長男より私のほうがやきもきしている。

それでも、たぶんどこかに収まるだろうという気がする。最悪の場合は、2年制のコミュニティ・カレッジに入ってから4年制の大学へ編入する、あるいは専門学校へ行くという手もある。それもだめなら、1年間日本で働いてもいい。そして、来年またSATを受け、エッセイを書き、大学へ願書を出す。

いずれにせよ、浪人になる予定はない。

夫にこの事件の説明をしてから聞いてみたが、アメリカには日本の「浪人」という概念はないと言う。

(博士号を取得後、行き場がないという人はいるかもしれないが、私はそちらの世界はまったく知らないので、大学入学の話に限定する)。

ところで、夫は日本の受験事情を知らない。記憶式詰め込み教育が主流で、子どもはジュクに通い、トーダイが頂点にあり、合否は一発試験で決まるというくらいのレベルか。

ローニンは知っているが、時代劇に出てくるほうの浪人である。大学浪人の解説に手間取った。こんなふうに説明してみた。

「大学進学希望者は高校を3月に卒業して、翌月に大学に入学するのが通常のコースであり、だから大学生のほとんどは18歳から25歳くらいまでの年齢層に限定されていて、希望大学に受からなければ予備校(こういう学校の存在から解説せねばならない)で筆記試験の勉強をやって、1年後に再度受験に挑むが、また失敗したらもう1年また予備校に通う。3年以上そういう生活を続ける人もいる。」

アメリカ生活が長くなった今、これはかなり異様に思える。


          *


私自身はアメリカの大学で勉強したことがないので話に聞くだけだが、高校卒業後にまず働き、それから大学へ行く人もそれほど珍しくない。大学から合格通知をもらっても、入学を1年先にしてもらい、高校卒業からの1年間バックパック旅行で世界を見て回るなんていう人もいる。

そういう柔軟性が日本にはない。

もちろん、宝くじみたいに競争率の高い一流大学を目指す人は、SAT(これが日本の共通テストに当たる。春と秋の2回あり、1回でも2回でも受けていい。それとは別に ACT というテストも受けたい人は受ける)でもGPA(成績評価平均点)でも、点数を上げるために必死で頑張る。

それに加えて、クラブ活動やボランティア、サイエンスのコンクール、楽器にスポーツと、自分をアピールすべく、時間も労力もお金もかける。

アメリカの大学入試はテストの点数や通信簿だけで決まらない。かなりグレーな部分がある。

親がその学校の卒業生だったり、親が有力者だったりすると、有利に働く。ジョージWみたいなパーが、パパの後押しでエール大学とハーバード・ビジネススクールに入学し、しかも卒業できたのはそういう仕組みの恩恵を受けたからである。おかしな話だ。

そういう迷惑もあるけれど、長男みたいな子は日本の受験競争についていけないので、アメリカに生まれてよかったと思う。

ゆとり教育時代、日本は個性を伸ばすという方針を示していたらしいが、あれは単なるお役所の言葉遊びだったというのが私の意見である。実質はない。それで当然のごとく個性は育たず、学力は低下し、今度は慌てて授業時間を増やしたりして滑稽ですらある。

アメリカはアメリカで、自分がどれだけのことを成し遂げたかをアピールする競争が激しくなるという弊害が出てくる。好成績を保ちつつ、課外活動にも手が抜けない。

どいつもこいつも「南米の貧しい村で井戸掘りボランティアをして、村に初めての水道設備を導入した」だの「xxという目標のために、xxという組織を立ち上げ、xxドル相当の事業をした」だの、夫が大学に入った1970年ごろとは雲泥の差である。もちろん、そういうことを願書に書きたい高校生のために、ツアーを企画するビジネスもできた。エッセイの書き方コーチもいる。そうなると親の経済力に左右される。

皮肉なことに、大学の入学審査官の中には「またこういう功績話か」「プロに指導してもらったエッセイだな」と飽き飽きしてきた人もいるとどこかで読んだ。

もちろんSATやGPAは重要だが、客観的に点数だけで決まるのとは違った難しさがある。

じゃあ、どうすればいいのよ?!と私がアメリカの受験生なら途方にくれる。


            *


カンニングはアメリカにもある。Cheating と呼ぶ。

中国では、携帯で外部と連絡を取って解答を教えてもらっていた例や、別人が受験者になりすまして試験を受けた例があった。日本より受験戦争が激しいという韓国でもあるだろうし、ヨーロッパだってあると思う。

カンニングだけでなく、盗作だってどこの国にもあるのだ。

人間の考えることは、どこにいてもたいしてかわらない。人種や国籍に関わらず、不正をする人はするし、しない人はしない。

この予備校生は、これで前科者になったのだろうか。将来、大学受験や就職試験に臨むとき、「2011年に不正入試により逮捕」という情報がついて回るのだろうか。

確かに本人は悪いことをした。相応の処罰が必要だと思う。しかし、高校を卒業して、年を空けずに大学へ進学し、4年後には正社員として就職するという大前提が根強い日本で、いったんレールを外れたらどうやって再起したらいいのか。最近でこそフリーターや中途採用が珍しくないものの、おそらく先行きは厳しい。

そして、彼の母親も苦しいだろうと思う。無理して有名大学に行かなくてもいいと言ってやればよかったとか、そこまで追い詰められていた息子の気持ちがなぜわからなかったのかとか、自分を責めているんじゃないだろうか。


          *


ところで、私は子どもたちに「世間に後ろ指をさされるようなことだけはしてくれるな」とつねづね言い聞かせている。

未成年が飲酒運転やドラッグ所持でつかまったというニュースがローカル新聞に出れば、「警察のお世話になることだけはしてくれるな」と諭す。

小さい頃から、人の迷惑になることはしてはいけないと教えてきた。これは特に日本的な考え方なのかどうか、わからない。

「それじゃあ、あちらのお宅に迷惑でしょ」とか「あんただけ遅れたら、みんなが迷惑するじゃないの」ということはしょっちゅう口に出る。だから、子どもたちもそういう感覚をいくらか持っていると思う。

夫はあまりそういうことを言わない。むしろ、私が気を回しすぎだと考えているふしがある。

どっちにしろ、不正を働くのは不名誉なことだ。予備校生もそんなことは承知の上でやったはずである。

年を取れば、大学だけがすべてではないとわかる。いい大学=いい会社=いい人生という保証はないのだが、予備校で1年も毎日受験勉強だけをしていたら、大学合格以外のゴールは見えないのだろう。

私は現役で合格したものの、4年間の大学生活を無意味に過ごし、どういう因果かアメリカ人と結婚して、日本はしだいに遠くなり、人生50年を目前にしながら未だに何がしたいのか何ができるのかわからずに、ぼんやりしている。

大学に行ってもこんなんじゃあ困るねえといういい見本である。



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子連れでモールへ

2011.03.06 (日)



子どもたちの日本のパスポートがもうすぐ切れるので、領事館から申請書書類一式を郵送してもらった。

いつも一番心配なのは写真である。

これまで何度かアメリカで日本のパスポートを申請したが、一度は写真がもう少しで却下されるところだった。スピード写真ではなくて、いわゆるポートレート・スタジオと呼ばれるお店で取ってもらったものだ。安くない。

撮影前に写真のサイズその他の規則を説明し、できあがった写真を規定どおりの大きさにはさみで切った。詳細は覚えていないが、頭の部分が大きすぎたか、余白が少なすぎたかだったと思う。

しかし、うちから領事館へは1日仕事なのである。子どもたちは小さかったし、なんとかしてもらわねばならない。私は情に訴えた。

窓口の人は保証はできないと言いながら、手続きをしてくれた。

ありがたいことに無事にパスポートが手に入った。「アメリカの田舎で撮った写真ねー。困るね、こういうのは。まあ小さい子どもだし、2ミリくらいは免除してやるか。こんなことにいちいち関わっていたら、いつまでたっても仕事が片付かない」とかなんとか、目をつぶってくれたのではないかと想像する。


          *


前の日に一番近いモールにあるスタジオに電話し、パスポート写真なら walk-in、つまり予約なしで撮ってくれることを確認した。1セットでいいのだが、4セットでしか売らないという。1人分20ドル。もったいないが、選択の余地はない。

まず子どもたちを家の近くのヘアサロンへ連れて行った。

一人15ドルの格安サロンで、しかも会員カードのスタンプが貯まっていて、1人分は無料だった。これは幸先がいい。彼らは散髪が嫌いで、なんだかみっともなくなっていたのでちょうどいい。「日本のパスポートはね、髪型もうるさいの」と言いくるめた。

モールへ向かう車中で、Game Stop であれを見たいだの、Apple Store がどうのと、楽しそうな子どもたち。

私は買い物が嫌いで、誰かといっしょの買い物は特に嫌いで、その誰かが子どもだとさらに嫌いになる。最悪なのは、長男と次男の両方を同時に連れて行くときである。次男がおおはしゃぎする。1人だとそうでもないのに、兄と一緒でうれしいのか興奮状態になる。

しかし、写真は必要だし、同時にパッと済ませたい。


            *


スタジオには先客があった。赤ちゃんを連れた夫婦で、パソコンの前で女店員と画像を見ていた。10分ほどで店員に呼ばれ、小さい部屋へ向かう。

「アメリカのパスポート? それともカナダ?」と聞かれたので、「日本のです」と答えた。

店員は「うちはアメリカかカナダのしか撮れません。そういう設定になってます」とそっけない。

「PCでサイズを調整することはできませんか」と領事館の書類を見せた。

「メニューにはパスポート・アメリカ、パスポート・カナダしかないんです。何インチとか数字を入れるようにはなってません。他の国に関しては保証できませんけど、どうします? パスポート写真については返金できません。」

これだけテクノロジーが進歩しているのに、なんでそういうレベルの仕事をするのだ。

「このモールには他にもスタジオがあったと思いますけど、日本の規格に合わせて撮ってくれるところはありませんか」と聞いてみた。

「2軒ありますよ。でも、どこも同じじゃないかしら。使ってる機械もうちと似てるし。」 他のスタジオに客を奪われたら困るという様子はまったくない。たぶん本当のことだろう。

マンハッタンなら日本人向けの写真屋があるというが、写真だけのために子ども2人を連れて1日がかりで出かけるのは考えられない。

もう一度領事館からの書類を読むと、「パスポートの申請に際して提出して頂く写真は国際民間航空機関(ICAO)の勧告に基づいた規格となっています」と書いてある。

店員にアメリカはこの国際規格と同じかどうか聞いたが、彼女は知らなかった。

しょうがない。一か八かでやってみることにした。領事館がどうしても受け付けてくれないなら、写真を撮り直して、あとからそれだけ郵送できるかもしれない。

ところで、カナダとアメリカで写真の規定が違うのか聞いたら、カナダのほうが長いのだそうだ。同じ北米でどうして統一しないのだろう。いや、なぜ全世界統一規格にできないのだ。たかが写真のサイズである。

例によってアメリカだけインチを使っているので、領事館の書類にはセンチをインチに換算した数字も載っていた。アメリカがメートル法に移行できないせいで、こうやって世界が迷惑しているのだが、普通のアメリカ人は知らないんだろうなあと思う。

ともかく2人の写真を撮ってもらい、10分ほどで仕上がった。

指名手配犯とは言わないが、なんだか愛想のない顔だ。私が支払いをしていると、子どもたちが後ろから写真をのぞきこんで、お互いの写真を笑って、けなし始めた。

店員は「もー、あなたたちは!」とケラケラ笑った。そして、「この写真でうまくいくといいですね」と私に言った。40ドル。


             *


これで、その日の一番大事な仕事が終わった。チャイニーズでも食べようかとフードコートに向かう。

Arby's の看板を見つけた長男が、「ぼくチャイニーズじゃなくて、アービーズでもいい?」と聞く。もう何でもいいわよ。もちろん次男も同じものを食べたがる。20ドルを渡して、私はテーブルを見つけて座った。

お店のほうを見ると、2人ともずーっとしゃべっている。お金を落としそうで気になる。私のほうは見ない。私がどこに座っているかもまだ気がつかない。

でも、ちゃんと自分で注文して、こぼさずにテーブルまで持って来られるようになったかと感慨にひたる。

回りには赤ちゃんや幼児連れの家族がたくさんいた。オムツやら玩具やらストローラーは荷物でパンパンになっている。見ているだけで疲れる。私もそうやってモールに来たことはあった。今、もう一度やれと言われても、できない。

子どもたちがローストビーフ・サンドを持って来たので、私はチャイニーズのお店に向かった。

ふだんは平日の午前中にしか来ないので、久しぶりの人込みに圧倒されて気分が悪くなった。これくらいの人数でこの調子では、東京の混雑は厳しい。

いつもの10倍くらいの時間がかかってテーブルに戻ると、彼らはもう食べ終えている。そして、今度はソフト・アイスクリームが食べたいと言う。またお金を持って、2人で Baskin-Robbins に向かった。

うれしそうにアイスクリームを食べる2人。私はもう疲れて帰りたい。でも、彼らはアップルのお店に行こうと言う。

まあ私もiPad2のニュースを聞いて、GPS を買うくらいならそっちを買うべきかと悩み始めてはいたので、付き合うことにする。


         *


土曜日とあって店内は大変な混みようで、小さい子どもから老人までアップルの製品を試していた。独特の熱気が漂う。

私もiPadをまたやってみたが、どうも慣れない。タイプがやりにくい。それに、なんだかスピードが遅い。アップルは高性能じゃなかったの?

「ねえ、なんだか遅くない?」と長男に聞いた。

「おかあさん…、これだけ皆が同じときに使ってるんだよ。自分の家で1人でやるならすごく速いよ。わかる?」と呆れながらも教えてくれた。ああ、そうなの。

その後、イアフォンが必要だということになり、別にここで買わなくてもと思ったが、なんだかよさそうなアップルのイアフォン。リモコンとマイクもついているという。どこがどうなっているのかさっぱりわからない。

次男が兄に自分のイアフォンを取られたとうるさいので、買うことにした。29ドル。

長男が店員に何かを質問し、確認できたところで、「お買い上げですか」と聞かれた。はい、買いますとお店の奥へ移動しようとしたら、店員が携帯を取り出した。そうだ、ここに立ったままで支払いができるのだった。私はクレジッドカードを渡した。

「レシートをメールでお送りしましょうか」 はい、お願いします。

テクノロジーは、あるところにはあるのだ。

3時間の外出だったが、散髪をし、写真を撮り、昼食を食べ、アイスクリームも食べ、イアフォンも買い、ゲーム屋にも寄り(そのためにしっかり自分のDSを持参していた!そういうところだけは抜かりが無い)、まずますである。しかし、子どもを連れて出かけると散財する。

家に戻ってパソコンをつけると、受信箱にアップルからのレシートが届いていた。これはいい。紙ではないから財布が膨れないし、なくさない。

次の課題は、領事館が写真を受け付けてくれるかどうかである。


<今日の英語>  

I've got doubles.
ふたつ持ってる。


友だちとカードを見せ合っていた次男。同じカードが2枚あったらしく、1枚を別のカードに交換した。ダブるは英語の double から来たんだなと改めて思った瞬間。





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各国のパスポート写真規格

2011.03.07 (月)



各国のパスポート用写真の規格を調べてみた。

歯を見せないとか、6ヶ月以内に写したものとか、頭部は写真全体の75%以上でなければならないとか、それぞれ追加条件はあるものの、常識の範囲である。

まず、アメリカと同じく 2" x 2" の国

アメリカ、 メキシコ、ベネズエラ、 ペルー、パキスタン、タイ、ベトナム(他にもあるかもしれない)

中南米はアメリカに付き合っているのか? ふだんはメートル法だろうに、いきなり「2インチ四方の写真を添付せよ」と言われて、国民は驚かないのだろうか。

次に、国際民間航空機関(ICAO)の勧告に基づいた規格(4.5cm x 3.5cm)を採用している国

イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、ロシア、ウクライナ、ウズベキスタン、トルコ、イスラエル、オーストラリア、日本、シンガポール、韓国など多数。

まあ想像通りか。ロシアとイスラエルが入っていたのは意外だった。

 
          *


ここからはバラバラになので、国名を先に書く。

まあ皆さん、よくここまで好き勝手にやってくれますね、という感じ。規格統一に協力する気なし。

カナダ 5cm x 7cm
スペイン 4cm x 3cm (イラクとイランもこのサイズ)
フィンランド 4.7cm x 3.6cm
中国 4.8cm x 4.3cm
台湾 5cm x 5cm
シリア 4cm x 4cm
インド 3.5cm x 3.5cm
マレーシア 5cm x 3.5cm
ベラルーシ 5cm x 4cm (エストニアも)

カナダはどうしてこんな大きい写真を要求するのか。

スペインはなぜ他の西欧諸国と足並みを揃えないのだ。あのフランスでさえ従っているのに。よりにもよってイラクやイランと同じでいいのか。

台湾とインドとシリアは正方形だが、一辺の大きさがかなり違う。インドはそんなに小さくていいのか。

マレーシアとインドは、幅だけは3.5cmで ICAO 規格と同じなのだから、どうして長さも一緒にしないのだろう。

ロシアが ICAO に従ったのに、なぜベラルーシとエストニアはそうしないのか。フィンランドが微妙に規格はずれの設定にしているのは、抵抗の証みたいでおかしい。

なんだかお国柄が見えるなあと、私はいろいろ考える(ケチをつける)。

こんな情報だけで楽しめる私は、安上がりにできている。


           *


「無料でパスポート写真が作れます」というサイトがいろいろあった。

国家が発行する身分証明書なのに、そんな写真でもいいとは驚く。40ドルも払ってもったいないことをした。しかも、その高い写真が本当に受け付けてもらえるのかどうかもわからないのだ。

もしだめだったら、次回は自家製写真にしよう。

プライバシーやセキュリティが気になるが、スタジオで写したのがダメだったらそれしかない。

スタジオといっても、店員がチャチャッと1分もかけずにやる仕事だ。私の安物カメラできちんと撮った方がよっぽどいいんじゃないかと思える。



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ブログ診断

2011.03.08 (火)



第一印象について調べていたら、ブログ診断なるものに出会った。

試しに私のブログのURLを入れてみると、

ブログ解析結果
ブログからにじみ出る作者の一面  創造性
ブログにちょっと足りないもの  愛情
ブログにピッタリの色  ローシェンナ

 
なかなかどうして、核心をついている。創造性はともかく、愛情不足にうなづく。ローシェンナなんていうオシャレな色名は知らなかった。raw sienna(黄褐色)のことだった。なぜこの色なのかという根拠は不明。

ちなみに同じサイトで、記事投稿数やアクセス数、コメント数などを入れたら、

ブログ診断結果
総合得点 969点
作者の頑張り度 1540点
ブログ充実度 3 点

点数が高ければ高いほどいいのだろうが、基準がよくわからない。私のブログは「頑張っているわりに充実していない」と見た。


           *


私が知らなかっただけで、この手のサービスは昔からあったらしい。探してみたら、いろいろ出てきた。

ブログの継続年数や投稿記事数、訪問者数、記事の文字数などによって、ブログの価格を計算してくれるサイトもあった。私のはいくらかというと、

Your Blog is Worth...
$137.36

これでは日本行きの切符は買えない。しかし、元手はゼロなのだから、贅沢は言うまい。第一、どうやって換金するのだ。

別のサイトでは、5つの分野で診断してくれる。私の結果は

Search 3/10 (検索エンジンにあまり出ない)
Social 1/10 (ソーシャル・メディアで話題にならない)
Traffic 10/10 (訪問者数が多い)
Bookmarks 0/10 (ソーシャル・ブックマークされない)
Blogs 1/10 (他のブロガーが話題にしない)

総合では3/10 (10点満点中3点)。私のブログは非社交的で低飛行という位置付けらしい。なんとなく納得する。


           *


ブログ通信簿というそのものズバリのサイトがあった。結果は

blog report card

若い!とうれしくなったが、匿名ブログで若く思われて喜んでどうする?。

それにしても、解析ソフトは私に16歳の息子がいるところを読み飛ばしたのだろうか。これでは20歳で産んだ計算になってしまう。

そして、私はよほど悪いことばかり書いているらしい。スピリチュアルの話題というのはなんだろう。そんな話を書いた覚えはない。宗教をけなしたからか。

私に保健委員のような世話係は無理である。どの係もめんどくさい。

記事が長い=よく喋る=アナウンサー? 私は言いたいことを勝手に言いたいだけであって、他人の書いた原稿をおとなしく読むのは性に合わない。

しかし、これはただのお遊びなのである。いわば占いと同じ。当たるも八卦、当たらぬも八卦。


               *


一番笑えたのがMyBooの診断結果。

「知らない自分がわかる、あなたのブログを解析します!「どんな話題」が多いのか、「どんな気分」で書かれているブログなのか。」という触れ込みだった。

私の場合は、

閉じられたドアの向こう側で
どんな感じとも何系ともいいがたいです

私のブログはそんなにつかみどころがないのか。確かにいろんな話をテーマにしているし、取り留めの無い物事について、ああでもないこうでもないとダラダラ書いている。でも、ある意味では一貫していると思っていた。

何系とはたとえばどういうものか知らないが、ほのぼの系とかグルメ系とか理論系とか、何でも名前をつければいいのである。話題と気分のどちらについても「なんともいえない」なんて、プログラミングの手抜きではなかろうか。

どんな感じ: 自己中心的独断と偏見のかたまり
何系: 気まぐれ系または億劫系

というのはどうだろう。


<今日の英語>  

It’s catch-as-catch-can.
手段を選ばず。


NYのデリで並んでいたら、列に割り込んできたヤツがいたと憤慨していた人へ、「それじゃあヨーロッパへ行かないほうがいい。NYなんて可愛いもんだ。あちらでは何としてでもあらゆる機会を利用しようと待ち構えてるよ」とアドバイス。文字通りには、可能な限りすべてのものを捕まえる。語源は、どういう形で相手をホールドしてもいいというフリースタイルのレスリング用語。



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私への負い目

2011.03.09 (水)



夕食のあとでパンプキン・パイを作った。

切ろうと思ったが、熱すぎる。そのまま台所のカウンターに置いておいた。

朝、例によって猫に早くから起こされ、朦朧として階下へ行くと、一切れ分が消えていた。夫である。

夫は睡眠パターンが乱れているので、食事時間もずれる。定期的にカウンターに食べ散らかしの跡が見え、私はそこから真夜中にターキーとチーズのサンドイッチを作ったなとか、シリアルを食べたなとか、推測する。

夫が大好物のパイに手を出さないわけがない。私は夫用に作ったのだ。

私も一切れを朝食の代わりにした。それからラップトップを持ってきて、NPRニュースをつけ、新聞記事を読み始めた。

すると、夫も下りてきて、「昨日の夜遅く、食べたよ。今回のもよくできてるね」と言いつつ、また大きな一切れを切った。夫はパイが好きなので、私が今ひとつの出来だと思っても、うまいと言う。パイであれば、なんでもいいのだ。もともと私ほど食べ物にはうるさくない。

「そうねえ、今回はまあ上手にできたほうね。あなたには pick-me-up(元気付け)が必要な気がしたのよ。私も食べたいなと思ったし」と私。

ニュースから目を離さず、適当に答える。

夫はここ数日ずっとG氏に頼まれた資料作りに苦戦していた。いまにも倒れそうに芝居がかった様子で自室から出てくるのだ。夫といい、子どもたちといい、どうしてうちの男どもはああやって私の同情を買おうとするのだろう。彼らには黙って耐えるという美学はない。

「ありがとう。確かに元気になるね。本当にうまいよ」と夫。

そして、おもむろに言った。

「きみはあのまま東京にいたほうがよかったんじゃないかなあ。いつも散らかしっぱなしのぼくや子どもたちの世話で苦労しなくてすんだと思うよ。」

また始まった。

夫は1年に1回、もしかしたら半年に1回くらいはこうつぶやくのである。

「そんなことないでしょ。第一、私はたいしたことしてないじゃない。なんでも手抜きだし。」 

「ぼくと一緒にならなければ、あのまま東京でお姉さんと楽しく食事に行ったり、いくらでもおしゃべりしたり、読みたいだけ本を読んだりできただろうなあと思うよ。」

「そうかしら。」 今さらどうしろと言うのだ。

このまま夫の相手をすると、「ぼくが死んだら、きっと日本に帰りたくなるよ」か「お姉さんが引退したら、アメリカに呼び寄せたらどうか」という話になる。どちらも簡単なことではない。私は夫の死後もアメリカに残るつもりでいるし、姉には姉の生活がある。

だから、この話はここで打ち切りというメッセージを夫に送るために、NYタイムズに没頭するふりをした。

夫はパイを食べ終え、「もう一眠りする」と言って2階へ上がっていった。


              *


私は自分の意志で結婚し、アメリカに移住したのだが、なぜか夫はずっと責任を感じているらしい。

アメリカに来て不幸になったのではないかと定期的に私に問いかけるのだ。

おもしろいことに、夫婦仲が最悪のときにはそんな話はしなかった。平時にしみじみとした雰囲気で持ち出す。

私が特に落ち込んでいるとか、夫のガラクタにかんしゃくを起こすとか、子どものことで口論するとか、そういうときこそ「人生を誤った」という後悔の念に駆られるはずなのに、まったく夫の思考回路はわからない。

夫には私が幸せそうに見えないらしい。

親類縁者は遠く、日本人との付き合いもほとんどなく、友だちと出かけることもなく、買い物や食事に出かけることもほとんどせず、家で夫と子どもと猫の世話をするだけの生活。夫との会話は英語で、夫は結婚してから20年経っても日本語を覚える気配はゼロで、貯金はあるが大金持ちでもない。夫は躁鬱病で、片付けと事務処理が苦手で、ガラクタが捨てられない。子どもたちは健康だが、特別に優秀でもなく、ゲームやパソコンに熱中して私をいらだたせる。

しかし、私はこれでいいのである。

人生こんなもんだろうと思っている。

仮に不満があっても、夫のせいだとは思わない。私が選んだのだから。


                *


夫が私に負い目を感じるのはなぜだろう。

私はこの件で夫を責めたことはない。あなたのために日本を捨てて来てあげたのよと思ったこともない。

私は家に1人でいるのが一番好きなのだ。これだけ長年いっしょに暮らしても、夫にはわからないのだろうか。

確かに食べ物や日本語の本については残念だが、何事にも慣れるもの。自分でおいしいものも作れるようになったし、インターネットのおかげで日本語が毎日読めるようになった。

夫がどれくらい真剣に考えているのかわからない。

仮に、「そうね、やっぱりアメリカに来たのは間違いだったわ」と言ったらどうするのだろう。「じゃあ帰るといいよ。これが旅費。今までありがとう」なんて簡単には行かない。

もしかして、夫は私が「アメリカに来たことを後悔していない」と答えるのを知っているのかもしれない。ちゃんとわかっていて、それでも確かめたいだけかもしれない。

でも、私はもう22年もアメリカに住んでいるのである。

アメリカの生活にすっかり馴染んでしまった。英語は完璧ではないが、夫ができない事務処理やら交渉事やら、ほとんど何でも自分でできる(これについても夫はときどき感嘆して、「ほんとうにすごいよ。ぼくが日本で同じことをやれと言われても、できない」などと言う。まあ日本語ができなければ無理でしょう)。

悩み事もあったが、お金に困ったことは一度もない。だいたいお気楽にやりたいようにやってきた。日本にいたら、おそらくそうはいかなかった。

私は自分の選択が正しかったと思っている。

夫がこの話を持ち出すたびに、そう説明するのだが、夫はその場では納得しても、また半年もすると同じことを聞く。そして、私は「あー、はいはい。この件ですね」と、やはり同じ答えをあげる。



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anxious

2011.03.11 (金)



今朝、姉から「地震」という題のメールが入っていた。ドキリとしたが、メールできたということは無事なのだ。

こういう日にかぎって、パソコンを立ち上げるのが遅かった。日本時間で午後3時半ということはNYでは夜中の1時半だった。もう数時間が経過していた。

帰宅できないので会社にとどまっているとのことだった。実家に連絡しようとしたが、電話がつながらないので私から電話してくれという依頼だった。

慌ててニュースを見た。福島沖が震源のM8.8という大地震だとわかって、ゾッとした。

すぐに実家に電話したが、つながらない。

私は実家にはほとんど電話をしない。メールを使う。そういえば何年か前に市外局番の桁数の変更かなにかがあったことを思い出した。

実家の市外局番を調べたが、合っていた。何度もかけたが、つながらない。きっと全国でつながらないんだろうと、実家と姉にメールした。


           *


「大変よ!日本で大地震だって!」と朝寝坊の次男を起こした。もう学校へ出かける時間である。

英語と日本語の両方のニュースを読む。

朝のしたくはルーティンなのに、オロオロして卵を割るのを失敗した。

阪神淡路大地震のときにはすでに私はアメリカに来て、長男が生まれたあとだった。知り合いや家族に影響が無かったし、それより初めての子育てで必死だったせいか、あの地震のことはよく覚えていない。インターネットどころか、私は自分のパソコンすら持っていなかった。

今回も知り合いに被害は無いものの(姉は会社から出られないが、電気も食料も水もある。電車が動かないから、帰宅できないだけらしい)、かなりうろたえている。

かなり被害規模が大きく、範囲も広い。ネットで避難する人の画像が見える。原発の冷却装置が1つ働かない。3キロ以内の人に避難勧告が出たと言うが、いったん放射能が漏れたら、3キロどころではないだろう。

夕方のラッシュアワーでなくて、まだしも幸いだったのかもしれない。

歩いて帰宅するという人のインタビューがあった。9/11のテロの際に、マンハッタンから橋をわたってぞろぞろと歩いていた人たちを思い出した。

電波の仕組みはよくわからないが、携帯電話がつながらず、電話ボックスに長蛇の列ができているという。便利な携帯もこうなると脆い。

これだけ都心部に仕事が集中しているのだ。いったい何人が足止めをくらっているのだろうか。それだけの人をどうやって収容するのか。いつ電車が復旧するかわからないのだ。これから何日かの食料や水はどうなるのか。


          *


生中継を見ていても、なんだか現実味がないのはなぜだろう。

それでいて、「ついに来たか」と思う。

これまでハイチやチリで大地震があっても、他人事だった。そのたびに日本でなくてよかったとホッとした。

夫が起きてきたので、英語版のニュースをつけた。そして、私の家族は無事だと説明した。夫は地震への科学的な興味のほうが強いらしい。

もし実家になにかあっても、私には何もできない。こういうとき、遠くにいるなあと思う。

日本は20年も不景気で、なんだかよくないニュースばかりが聞こえていたが、またこんな目に合ってしまった。

みんな動揺しているだろうに、避難した人たちも街頭インタビューを受ける人たちも落ち着いてみえる。ハリケーン後のニューオーリンズで起きたような暴動や強奪は想像できない。

日本政府はちゃんとやっているんだろうか。こういうときこそ自衛隊に働いてもらわねばならない。

赤ちゃん連れはオムツがいるし、女性は生理用品がいる。老人だってオムツが必要な人がいる。着替えもいる。シャワーもトイレもいる。

先進国であっても、大自然の前にはあっけない。

なんだか何も手につかない。ずっとネットで中継をつけっぱなしにしている。

「こういう気持ちは何ていえばいいの。worried? jittery? restless?」と夫に聞くと、

Anxious

ああそうか。これが anxious だ。予期できないこと、先行きに対する強い不安。

一寸先は闇。

日本はカリフォルニア州に収まるくらい小さいというのが実感できる。ほとんど全国が影響を受けているように見える。壊滅状態という言葉が浮かぶ。

まだ余震や津波があるという。津波の観測データが届かないという報道があった。次々と入る火事の速報。消火不可能の火災。百人単位の遺体発見。逃げて逃げて!と思う。でも、どこへ?いったいどれだけの被害になっているのか、夜が明けてからの映像を見るのがこわい。




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義父からの電話

2011.03.12 (土)



昨日から1日中ネットに張り付いている。被害の甚大さに言葉が無い。何も手につかない。

外国にいる私でさえ、これだけの衝撃を受けている。被災地はもちろん、日本にいる人のトラウマはいかほどのことか。

まさかと思っていた原発での爆発映像を見た。チェルノブイリの二の舞かとゾッとした。安全装置がことごとく停止する。計器類がデータを集められない。いくら万全の準備しても、自然の破壊力には太刀打ちできないのだと思い知らされる。「原子力はクリーン・エネルギーです」というPRが空しく頭をよぎった。

午後、カリフォルニアから電話があった。Caller IDで義父だとわかったが、ネット中の夫は出そうにないので、私が受話器を取った。

義父は耳が遠い。私の声は高いらしくて、ほとんど聞こえないらしい。だから、このところ直接話すことがなくなった。今回も私がハローと受けると、夫だと思われた。

義父の性格からして地震のことだとわかったが、ついいつもの癖で「いま夫に代わります」と言ってしまった。

すると義父は「おいおい、ちょっと待ちなさい。話したいのはあなただよ。家族は無事かね。」

そばにやってきた夫も、「こんな非常時にぼくと話したいことなんか、父にはないよ。」 

私は家族は無事で、被害に合った人はだれも直接には知らない人であると大声で話した。

聡明な義父は、私の実家の地理的位置も把握している。「かなり遠いとはわかっていたけど、心配でね。」と気遣ってくれた。義父は、こんな出来の悪い嫁にずっとよくしてくれていて、私はこの点だけは結婚して本当にラッキーなのだ。

彼らは海の近くに住んでいる。カリフォルニアに地震が起きないことを願う。



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気づかい

2011.03.13 (日)



パヴェルとは今年になって2~3回メールでやり取りした。彼は最近悩みごとが多く、非常に落ち込んでいた。

いつも日本で惨事が起きると、必ず私の安否を気づかうメールがすぐに届くのだが、今回は翌日になっても来なかった。よっぽど自分のことで頭がいっぱいなのだろうと思った。彼に対する失望や怒りはなかった。むしろ彼の状況がもっと心配になった。

昨日、Tsunami in Japan と題する短いメールが来た。

「いまベラルーシに着いたところ(また車を運んできたから)。昨日の午後ドイツを出て、1日中ずっと田舎を運転してて、ニュースが入らなかったんだ。やっとポーランドとベラルーシの国境までたどりついて、ラジオが使えるようになって、日本の大地震と津波のニュースを聞いて驚いた。あのへんにあなたの友だちや家族は住んでる?ベラルーシに入ってから初めてテレビを見た。これは大惨事だ。町全部が流されただなんて。あなたの家族が無事かどうか、返事をください。人間が死ぬのはもちろん酷いことだけど、もしそれがよく知っている人だったら百万倍もつらいはずだから。」

彼は希望していたフルタイムの仕事にまだ就けていない。大学時代から続けてきた会社で契約仕事をしながら、もっといい仕事を探している。それと同時に、ベラルーシへ車を届ける仕事もしている。いわばサイド・ビジネスか。今回もその途中だったらしい。

私は、「気づかいありがとう、家族は無事です」と返事をした。

その頃には原発からの避難勧告が出ていて、チェルノブイリのことが頭をよぎるとも書いた。

あの事故が起きたのは1986年。パヴェルは4~5歳だったはずで、いくらか当時の記憶がある。チェルノブイリはウクライナにあったが、風向きのせいでベラルーシの被害は甚大だった。

福島原発はチェルノブイリにはならないという見解を読んだが、あらゆる安全策が機能しなかったとあっては、もはや何の確証もない。


              *


昨夜も遅くまでニュースを見ていたのに、早く目が覚めた。

私が寝ている間に、また爆発や地震が起きていやしないかと不安になる。まだはっきり目覚めないころ、「いやにリアリスティックな悪夢だな」とぼんやり考えた。鉛の塊りが胸の中にあるように、重苦しい。

何をしていても落ち着かない。昨日も結局ほとんどずっとニュースを見ていた。NHKBBC の両方を交互に見ている。幸い、デリで買ってきたすぐ食べられるものがわりとある。

夫はG氏とのやり取りが終わると、自室から出てきて、

"What's the latest?"(どうなってる?)と聞くので、かいつまんで最新情報を伝える。あとは自分で英語のサイトで見るように言う。こんなときに通訳なんかしていられない。

「日本が動いたと聞いたよ。緯度と経度がずれているんだそうだ」などと私に教えに来る。日本どころか、地球の軸の傾きが変わったと私は聞いた。

「ディナーはどうする?」と夫。冷蔵庫にいろいろあるでしょ。あるものを自分で食べてよ。

「そうだね」とおとなしく引き下がる夫。


              *


家を出たくないが、長男の空手教室やら次男のプレイデートやらで4往復もした。空手教室もいつもはそこで待っているのに、今日はニュースを見るためにいったん家に戻った。

次男は友だち2人と映画を見に行く約束をしていた。長男もいっしょに行くことになった。映画が終わったら電話するようにと言い置いて、私は自宅へ戻った。

2時間後に電話があり、お迎えに向かう。

ところが、待ち合わせした場所に誰もいない。子どもたちはしょっちゅうこういうことをしてくれる。車を停めて携帯に電話すると、「あ、おかあさん?」と長男がのんびり言う。私はいったいどこにいるのよ?何で言われた場所に立ってないのよ?とまくしたてた。

広いところではないので、彼らはすぐにやってきた。ついでにスーパーでの買出しに付き合わせた。

スーパーへ向かう車中でも、私は彼らにガミガミ言った。謝る子どもたち。

「おかあさん、今日いっぱい運転させてごめん」と長男。

「運転はいいのよ。いいっていうか、しょうがないじゃない。待ち合わせがうまくいかないのがいやなの。イライラするから」と私。

「日本の地震どうなった?」と長男。

「もうなんか大変なのよ。おかあさん、それですごく気が立ってるの。イライラしてるの。落ち着かないのよ。」

そうだ、私は知り合いの誰も被災していないのに、最悪の事態がこれからまだ来るのではないかと恐れているのだ。そして、ささいなことでいら立ち、周りに八つ当たりしている。


             *


夜、次男がまたパソコンをしている。私は何度も止めるように言い、やっとのことで次男が2階へ上がってきた。

「おかあさん、いま洗濯機あいてる?」

「えーと、あいてるんじゃない? パジャマがないの? おかあさん、今日も昨日も洗濯してなかったわ。」

「パジャマはあるよ。聞いてみただけ。」

「ごめん、あした洗濯しよ。もうおかあさんずっとニュース聞いてたから。何にもできなかったのよ。」

「いいよ、いいよ。だって、お母さんが生まれた国だもん。」

涙が出た。



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無念

2011.03.14 (月)



韓国、アメリカ、ドイツ、イギリスなどの救援隊が到着した。賢そうな捜索犬もいっしょに来た。ロシアも日本に向かっている。

本当にありがたい。

アメリカは、太平洋艦隊が最新鋭空母ロナルド・レーガンをサンディエゴから差し向けた。合計9隻の艦船で対応するという。私は戦争も軍隊も嫌いだが、非常時には頼りになるなあと思う。こういう目的だったら、税金を使っていい。

アメリカはスマトラ沖地震にもハイチ地震にも他の空母でかけつけた。

ごり押しだの田舎者だのと馬鹿にされても、こういうときのアメリカの行動力は見上げたものだ。今回は、私の代わりに行ってくれているような気持ちになる。

空母レーガンはニミッツ級で、フライト・デックの長さがエンパイア・ステート・ビルと同じ。滑走路の数はそのへんの空港より多い(空母には2本ある)。90機のエアクラフトとヘリコプターを搭載。この威力を発揮してもらわねばならない。

ただし、放射線に対する懸念からか、ヘリコプターを使った救出作業はまだ始めていないという報道があった。

兵士の安全も大事なのはわかる。空母には5000人以上が乗っているのだから、被爆したら大変なことになる。それでも、たとえばこれがもしアメリカ国内だったら、なんとしても助けに行くんじゃないだろうかとふと思った。

レーガンが原子力空母なのも皮肉だ。

福島原発だけでなく、東海村の原発のポンプが停止したり(代替ポンプは作動中)、女川原発周辺の放射線数値が通常の4倍だったり、悪いニュースが続く。


            *


原発責任者は必死で、文字通り命がけで取り組んでいると思う。

しかし、BBC には元原発設計者のマサシ・ゴトーという人の非常に悲観的な見解が載っていた。日本の記者会見での発言とあったが、NHKでは見た覚えが無かった。検索したら、外国特派員協会が主催した記者会見だと書いてある。なぜ特派員協会? なんだかおかしい。

http://www.pjnews.net/news/794/20110312_4
原子力資料情報室が福島原発に関する緊急記者会見開催(PJ News記事)

http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1002
福島原発に関する原子力資料情報室 記者会見(広報ページ)

http://www.ustream.tv/recorded/13269582
原子力資料情報室の記者会見ビデオ

これは当局見解とかなり違う。NHKで流さないわけだ。パニックが起きるかもしれない。

もちろん後藤氏の意見が正しいと言う証拠はない。東芝の元原子炉格納容器設計者だった後藤氏がなぜ宗旨替えをしたのかもわからない。記者会見には浜岡原子力発電所運転差止弁護団の弁護士も同席した。

この非営利団体は脱原発を主張しているので、これはチャンスであり、当然否定的な立場を取る。コメント欄にも左翼だとか煽りだとか、後藤氏の言い分を認めない人も目立つ。

しかし、彼らも専門家である。

「なぜ脱原発か」のページに、「大事故の危険性がある」という項目がある。

先月これを読んだら、「やっぱり原発は危ないんだわ」くらいの感想だっただろうが、現実に日本の原発がダメージを受けている今は、心底おそろしい。

私はNHKを信用していなかったのではない。ただ、英語の報道も聞こうと思って、BBC を同時につけっぱなしにしているだけだ。NHKだけ見ていたら、この記者会見については知らないままだったと思う。

【追記】 MIT research scientist のDr Josef Oehmen による解説

http://bravenewclimate.com/2011/03/13/fukushima-simple-explanation/
Fukushima Nuclear Accident – a simple and accurate explanation

http://bravenewclimate.files.wordpress.com/2011/03/fukushim_explained_japanese_translation.pdf
福島原発事故-簡潔で正確な解説(日本語訳)


             *


日本にいる外国人がBBCのサイトにメッセージを寄せている。

日本を脱出すると言う人も少なくない。自国の親が心配して航空券の手配をしてくれたという人がいた。私がアメリカで災害に合うのとは逆だ。

福島原発でのアドバイザーとしてご主人がアメリカから来ていたというアメリカ人女性もいた。幸いに、ご主人は帰宅できた。

地方の中学や高校で英語を教えている外国人たちも書き込みをしている。

ある人は、日本語がわからなくて情報入手に困ると訴えた。仮にパソコンが使えても、ネットで一般的な情報を英語で得るのと、地元の役所の(おそらくは日本語の)指示を理解するのとはちがう。

もし夫が日本にいあわせたら、そうなる。ビジネスでは英語のできる人が相手か、あるいは通訳がつくが、非常時にそんな余裕は無い。日本人だって混乱していると思うが、日本語のできない外国人はさぞかし不安だろう。

各国の大使館は、自国の人間が被災したかどうか調べている。

でも、全員が登録しているわけではないから難しいとイギリス人が言っていた。アメリカにいる日本人でも滞在届けを出していない人はいる。確かめようがない。


               *


地震が津波を呼び、火災につながり、原発でのトラブルを起こし、長野でも別の地震があり(関連性はあるらしい)、電話がつながらなくなり、電気の供給が大幅に減り、停電になれば暖が取れず、断水になり、トイレが流せなくなり、信号はつかず、踏切が上がらなくなる。道路が壊れて、橋が流され、あたり一面泥水では、戦車でも動けまい。

ドミノ倒しのように、連鎖反応が起きる。

しかも、悪いことばかり。

地震専門の大学教授が今回の地震と教訓について質問されたとき、「やられた…!と思いました」と無念そうに答えた。

ことごとく裏をかかれたような気持ちだとも言っていた。まさかここまでの巨大地震が、10メートルの防波堤を乗り越えるような津波が、それもリアス式海岸ではないところにも大津波が押し寄せたのは予想外だったらしい。くやしそうだった。

なぜ日本がこんな目に?と私は思う。

日本列島の成り立ちからして地震は避けられない。しかし、ここまで不運が重なると、いったい日本が何をした?と言いたくなる。

アメリカでは重大な事件や事故のあとには、ごく早いうちに必ず心理カウンセリングを提供する。日本でもカウンセリングはかなり一般的になってきたようだ。地元民が地震と津波その他で受けたトラウマは計り知れない。しかし、今はとてもそんな余裕はないと思われる。

涙も見せず、気丈に淡々と話す日本人に、「思いっきり泣いてもいいんですよ」と言いたくなる。

でも、泣きたくても泣けないくらい、ショックを受けているかもしれない。電気も水も食べ物も毛布もガソリンもあって、シャワーやトイレがいつでも使える私に言われたくはないか。

避難生活で、お金をいくら積んでも手に入らないのがプライバシー。狭いところで(あるいは体育館のようにだだっ広いところで)赤の他人といきなり長期間の共同生活をするのはどれほどのストレスか、想像もつかない。



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震災・原発情報リンク集

2011.03.15 (火)


Latest Earthquakes in the World
USGS(アメリカ地質調査所)による世界の地震速報

Google Crisis Response 東日本大震災
被災地向け生活情報、交通実績情報、医療、支援と復興に関する情報

東日本大震災復興対策本部

全国の放射能濃度一覧

放射線モニターデータのまとめページ

原子力施設周辺環境 モニタリングデータの現況

文部科学省 東日本大震災関連情報


          *


放射線医学総合研究所 放射線被ばく電話相談

Team Nakagawa
東大病院放射線治療チームによる正しい医学知識(ブログ)
ツイッターはこちら

小出裕章(京大助教)非公式まとめ
京都大学原子炉実験所助教授の小出裕章氏による福島第一原発事故に関する情報発信

苫米地英人博士のオフィシャルブログ
Hideto Tomabechi, Ph.D.(脳機能学者・計算言語学者)の個人ブログ
「放射線と放射性物質の概念を混同して国民の不安をメディアは煽らないで欲しい」 

原発がどんなものか知ってほしい
20年間、原子力発電所の現場で働いていた平井憲夫氏の手記

さようなら原発 1000万人アクション
脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名


           *


アメリカ原子力規制委員会作成の50マイル避難区域 (地図)

原子力安全・保安院(NISA)緊急時情報ホームページ

国際原子力機関(IAEA) 福島原発の現状報告

NYタイムズ 原子炉1~6号機の状況を個別に更新

NY Times: Q. and A. on the Nuclear Crisis in Japan
一般向け、幅広いテーマをカバーしたQ&A

BBC News Asia-Pacific Live: Japan nuclear alert at Fukushima - Q&A
BBC 福島原発での炉心溶融に関するQ&A。一般向けでわかりやすい。

BBC News Asia-Pacific Live: Work resumes at stricken Japan nuclear plant - Q&A
BBC 被曝の身体への影響に関するQ&A
。図表つき。


           *


BBCのライブ・ブログにまた元原発設計者である後藤氏のコメントが出ていた。数字はグリニッジ標準時(東京より9時間遅い)。

1422
Japanese engineer Masashi Goto, who helped design the containment vessel for Fukushima's reactor core, says the design was not enough to withstand earthquakes or tsunamis and the plant's builders, Toshiba, knew this. More on Mr Goto's remarks to follow.

1426
Mr Goto says his greatest fear is that blasts at number 3 and number 1 reactors may have damaged the steel casing of the containment vessel designed to stop radioactive material escaping into the atmosphere. More to follow.

1431
More from Japanese nuclear engineer Masashi Goto: He say that as the reactor uses mox (mixed oxide) fuel, the melting point is lower than that of conventional fuel. Should a meltdown and an explosion occur, he says, plutonium could be spread over an area up to twice as far as estimated for a conventional nuclear fuel explosion. The next 24 hours are critical, he says.





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「また再建しましょう」

2011.03.15 (火)






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素人の目から見た疑問

2011.03.16 (水)



地震から4日以上経った。

時間の感覚がわからなくなってきた。

私はずっとニュースを追っている。昨夜は初めてNHKをつけっぱなしで寝た。音を小さくして、ベッドのすぐ横にラップトップを置いた。

日本ならすぐ復興に取り掛かると思っていた。日本人ならできる。今もそう信じている。立ち直る以外に道はない。

実際、海外のメディアは日本人の冷静な行動、忍耐、モラルの高さを絶賛していた。暴動も起きず、きちんと列を作り、譲り合い、何度も頭を下げて支給物資を受け取る。NHKにインタビューされても、鬱憤をぶちまけるような人はいない。そういう人は出演させないのかもしれないが。

長いアメリカ生活で根拠のない自己主張に慣れた私からすると、歯がゆいくらいストイックに見える。

これまで「日本人は何を考えているのかわからない」「金を出すだけで人を出さない」と悪く言われたこともあり、それにも理由はあろうが、いまは日本人の美徳が世界にわかってもらえるのがうれしい。


          *


しかし、昨日の夜あたりから危機感がつのってきた。

これだけお金と人材をつぎ込んでも、支援が進まないのだ。静かに話す人たちの声にはっきりと苛立ちが感じられるようになった。

今朝は窮状を訴えたファックスがNHKで紹介された。ていねいに書かれた3ページだった。暴言などもなく、淡々と訴えていた。

しかし、文面から焦燥が伝わる。ともかく何もない。

4日目にしてやっとファクスが送信できるところまでたどり着いたらしい。寒くて毛布を奪い合っているとあった。現地は氷点下である。私だってきっと自分の毛布を確保しようと人を押しのける。サバイバル本能を責められない。

昨夜は原発避難地域の市長が電話に出た。

政府がテレビで命令を出した頃には、自分たちの判断でとっくに避難していたという。国からは何の指示もなかったと聞いて、耳を疑った。しかも、この市だけではなさそうだった。

どこの町でも会社でも避難訓練をやっていただろうに、肝心の国の指令系統が機能していない。

私はアメリカに来てから20年以上、ただの一度も避難訓練に参加したことはない(子どもたちは学校でFire Drillを定期的にやる)。

参加したくても、住民向けの訓練などない。「何かがあったら小学校に避難してください」という指示もない。もっとも、ここは車がないと生活できないから、住民がいっせいに小学校へ向けて車を走らせたら、大渋滞になってしまう。

日本とは状況が違うが、一般的な日本人のような心構えを持った人はこの町にはまずいない(地震の多いカリフォルニアでは事情が違うかもしれない)。

防災意識が強く、訓練された住民だからこそ、国の曖昧な指示の下で45万人も避難できたのだと思う。これがアメリカだったら、どれほどの混乱になることか。


             *


原発に残って決死の作業を続ける50人には本当に頭が下がる。

政府はこれでも全力でやっているのだろう。地球の反対側で安穏にしている私に批判する資格はない。

しかし、素人の目で見ていても、次々と疑問が浮かぶ。

政府は昨日になってやっと東電と共同対策本部らしきものを設置したという。こんな原発事故が1つの会社の手に負えるわけがない。なぜすぐに協力体制を取り、国が陣頭指揮をしなかったのだろう。

HMOはまだ日本政府から要請を受けていないという。衛生状態が悪くなるのは予期できたのに、なぜ頼まない?

IAEAも昨日やっと技術協力の要請を受けたらしい。すでに技術者は来日していたのが幸いだったが、なぜ最初から手伝ってもらわないのだ。

アメリカも日本の要請を受けて原子力の専門家を送るという。冷却材の話は前から出ていたが(結局それは使えなかった?)、原発に近づけなくなるまでなぜ待っていたのだ。

東電にももちろん専門家はいる。しかし、最初にトラブルが起きた時点であらゆる知恵を動員すべきだったのではないだろうか。外国の専門家を呼んでみて、結局必要なかったならそれでよかったではないか。

ハリケーン・カトリーナの被害調査をした政府関係者は、「無駄になってもいい。思いつく限りのありとあらゆる支援をしろ」という教訓を得たと言っている。これは被災者に対する支援だが、原発でも同じだと思う。

原発には非常時のためのバックアップがあったというが、3つ程度なんて甘い。なぜ6つか7つのバックアップ・プランを用意しなかったのか。

電気系統が海水で傷むなんて予想できそうなことなのに、なぜもっと何重にも保護壁を作らなかったのだろうと素人は考える。格納容器をマトリョーシカ人形のような入れ子式にできないのか。

東電が海水を注入し始めた時点で「どれだけ追い詰められているか、捨て身な状況に置かれているか伺える」という、原発専門家のコメントがBBCのライブブログに出ていた。


           *


緊急時とはいえ、日本政府の広報はひどい。

政府だけでなく、東電も保安局も情報の伝達が下手すぎる。まともな質疑応答ができない。言葉を選んでいるのだろうが、記者会見で何が言いたいのかわからない。官房長官が出て、NHKの解説委員が出て、やっと事情がわかるくらいだ。

アメリカの大統領みたいに、メモなしでやれとは言わない。立て板に水でなくてもいい。

しかし、この調子では政府の言うことが何も信じられなくなる。人体に影響はありませんと言われても、何か隠しているんじゃないかと疑いたくなる。

原発からどういうルートでどこに電気が届いているかを東電がすべて把握していたのか、計画停電の不手際を見ると疑わしい。

たとえば1時間おきになんらかの報告をしようという気配はない。そして、情報を小出しにする。パニックを恐れてのことだろうが、逆効果である。

福島原発の格納容器はスリーマイル島のよりも弱いという見解を読んだ。それなのに、フランスの専門家は福島原発事故はスリーマイル島事故よりも重症だと言う。

本当はどれくらい深刻なのかの情報がない。

被災者の多くが「いま一番何がほしいですか」と聞かれて、情報と答える。食べ物よりもほしい情報。


             *


それにしても、経済大国日本はこれほど不安定な土台の上に成り立っていたのかと愕然とする。

地盤だけではない。

どれだけデータを駆使できても、肝心の計器が壊れて正しいデータが集められないのでは始まらない。原発でも水位や圧力、温度のデータがどこまで正しいのかわからないと思う。

帰国するたびに日本の携帯はすごいと感服したが、それも電気があってのことで、たどれば放射性物質を使った原発があってのことなのだ。

しかし、これはうちでも同じである。電気が止まればすべてが止まる生活をしている。

まだ物資が何も届いていない孤立集団がいくつもあるらしい。なぜヘリコプターで物資を落とすことができないのかわからない。

原発周辺は飛行禁止区域になっている。宮城沖に停泊した米軍は動けないのだろうか。迂回して反対側から向かえないのだろうか。自衛隊の戦車でも進めないのだろうか。米軍の輸送機で避難した人たちを運べないだろうか。

軍隊はロジスティックスの専門家だ。これだけの応援があって、いまだに百人単位で何の支援も得ていない人たちがいるという事実にいらだつ。

港を修理していると聞いた。港から何とか避難所へ届けてあげないと、もう5日目になる。

国の支援が届かない市長が、市民は極限状態だと訴えていた。国に見捨てられた気分だ、どうすればいいんだと嘆いていた。

早く早く!と焦る。



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被災者向け情報 (健康管理)

2011.03.16 (水)


Google Crisis Response 東日本大震災
消息・避難所・交通・電気・ガス・水道・気象その他の情報をリアルタイム更新

現地ライフライン情報
より一部抜粋

【水分補給】
下痢の時、体調が悪い時、その他災害の時に役立つ「経口補水塩」の作り方:
水1リットル当たりに砂糖40グラム、塩3グラムを混ぜる。普通の水の25倍、スポーツドリンクの10倍、体に吸収されやすいそうです。これで助かった人も大勢います。
  (追記:砂糖40グラムは上白糖なら大さじ4杯、グラニュー糖なら大さじ3杯程度。塩3グラムは小さじ半分よりやや多め)

【便秘解消法】
便秘に悩む人が増えているそうです。水分や運動が不足すること、ストレス、野菜や果物が不足しがちなことなどが原因。3日以上出ないと、腹痛などの症状のほか、便が固く栓のようになって出にくくなるので早めの手当てが必要です。

便秘ケアに詳しい看護師の斉藤早苗さんに簡単腸マッサージの方法を聞きました。(1)おへその上に手を重ね時計回りにグルグル回す。20~30回(2)両手を拳にして左右のウエストにそれぞれ置き体を挟むようにぐーっと押す。10秒キープして3回くらい。(3)両手を拳にして左右の下腹部に当てておへその方向に向けてぐーっと押す。10秒キープして3回くらい。強めにやるのがコツです。おへその上あたりをカイロなどで温めたり、体を動かしたりすることも大切です。

足の血流をよくする
狭い場所で長時間座っていると、足の血流が悪くなり、血が 固まって肺の血管に詰まってしまうことがあります。トイレを我慢して水分を控えてしまうと、血が固まりやすくなってしまいます。定期的に水分をとり、足の 指やかかとを動かしたり歩いたりしてください。

全身の血行をよくする
避難所生活で寝付けないのは、血行が悪いことも一因かもしれません。湯浅景元・中京大教授は「全身の血行をよくするにはふくらはぎを動かすのが効果的」。寝たままで20回、足首を曲げたり伸ばしたりしてみて下さい。特に緊張しやすい背中から下半身にかけての筋肉をほぐすと、体を休ませる副交感神経の働きが促されます。軽い運動で少し体温を上げてから床につくと、自然に体温がさがり、眠気が起こりやすくなるそうです。

【地震酔い】
地震の揺れからくる不快感に苦しんでいる方も多いと思います。
目をつむり、10秒程度深呼吸を繰り返してください。口内が乾いている方は、つらくとも水等を含んでください。

日本赤十字九州国際看護大学長の喜多悦子さんは「温かいお茶を少しずつ飲んだり、ゆっくりと深い呼吸をしたりしてみてください。避難所では手足を伸ばす、隣の人と手をさすりあう、なども効果的です」と話しています。

【不安や心配を和らげる呼吸法】 
心のケアについて、厚生労働省のサイトに呼吸法が紹介されています。「6秒で大きく吐き、6秒で軽く吸う。朝と夕、5分ずつ行う」というものです。

【メールで医療相談】
被災者からの医療相談にボランティア医師たちがメールで答えてくれる「被災者向けメール医療相談」が始まりました。最初は info@311er.jp 宛に空メールを送ると、相談票が返信されてきます。

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【避難している子どもの健康管理
(ナビタス立川クリニック・小児科細田和孝医師)

1:避難所では難しいかも知れませんが、大人と比べて小児は体温調節が機能しないので、着る物や室温での調節が必要です。汗をあまりかく季節ではありませんが、こまめな水分補給も必要です。

2:感染症に注意。手洗いが重要。うがいはおまけだが、うがい薬は使わない方が良い。避難所でではトイレの整備が問題だと思うが、排便、排尿は我慢せずできるように気をつかってあげて。

3:喘息、アレルギーの子はほこりや環境変化のストレスで症状が悪化することも。普段の飲み薬、吸入薬、塗り薬を続けることが必要。喘息には加湿。アトピーの子には入浴で皮膚を清潔にすることが望ましいが、避難所生活でどこまでできるか心配。

4:熱が出たら水分補給と安静。熱が上がりきるまでの手足がひんやりしている間はしっかり保温。熱が上がりきってまっ赤になってきたらむしろ薄着で熱を外に逃がす。40℃の熱があっても、水分がとれて、おしっこがでていればあまり心配はいりません。

5:嘔吐、下痢などの胃腸炎の症状。嘔吐している時には基本、絶食が良い。少量の水分のみをこまめに摂取させます。

6:(胃腸炎続き)食べたり飲んだりした後、また吐く、というのを繰り返すとぐったりします。吐き気がある間は子どもがほしがってもセーブしてやる必要があります。吐き気が治まって下痢になってきたら、食事は制限不要です。おかゆから始める必要はありません。

【子どもの急性ストレス障害】 
震災の影響による子どもの「急性ストレス障害」の症状です。表情が少なくボーっとしている▽とても怖がる▽いらいらして興奮状態になる▽落ち着きがない▽腹痛、めまい、頭痛、息苦しさ、不眠、頻尿などを訴える▽突然反抗的になったり逆に素直になったりする。

「こんな時は、『もう大丈夫よ』『心配なことは我慢しないで教えてね』『あなたのせいじゃない、誰も悪くないよ』などの言葉をかけて、安心させることが大切です。さらに、痛いところをさすってあげたりするなどのスキンシップがとても重要です」(峯真人・峯小児科院長)

【被災地以外の子どもの心理】
子どもの不安定な言動について、筑波大大学院の徳田克己教授(子供支援 学)の話 「子どもは特にテレビ映像で震災を間接体験し、親が死を映像に結びつけて話すので不安定になる。余震や買いだめも続き、非日常を感じ、幼い心は 不安や恐怖でいっぱいです。

幼い子に震災を通して命の大切さを教えようと するのは間違いで、激しい恐怖だけを抱かせることになる。命の貴さを学べるのは小学3、4年生から。「パパとママがいるから絶対大丈夫」 と伝えると、安心感を与えます。」

チャイルドライン
18歳までの子が何でも話せる電話「チャイルドライン」(0120・99・7777)は、周りに言えない被災の不安や悩みを受けています。月~土曜日の午後4~9時、携帯からも通話料無料。「今後学校に通えるかな」「避難所のけんかが嫌」などが多いそうです。

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【放射性物質が 漏れた場合の注意①】原発から放出される放射性物質はヨウ素や希ガスといった気体の状態で出ます。そのため▼室内ではドアや窓をしめて 換気扇やエアコンを止める▼屋外ではマスクをしたりハンカチを水で濡らして口や鼻を覆う▼服装は皮膚の露出を抑えることが大切

【放 射性物質が漏れた場合の注意②】▼ 屋外から自宅に戻った場合は、衣服を着替えた上で顔や手を洗うことが必要です▼水道の水や井戸水、それに屋外にある野菜などの食べ物は、自治体の調査や指 示があるまで念のため食べないよう気をつけることも必要です。

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震災医療情報リンク集

国立精神・神経医療研究センター(メンタルヘルス)

PTSD(心的外傷後ストレス症候群)を防ぐには

日本医学登山会 低体温対策情報

千葉大学教育学部 大震災後の子どもたちへの対応についての情報・知識




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生活の知恵、トラブル解決

2011.03.16 (水)


Google Crisis Response 東日本大震災
消息・避難所・交通・電気・ガス・水道・気象その他の情報をリアルタイム更新


現地ライフライン情報より 抜粋・編集

【トイレを探す】
NPO 「Check a Toilet」のサイトでトイレの検索ができます。被災地にある仮設トイレなど約4千件を、現地にいる人やトイレ設置者から情報を得て地図に反映しました。http://ow.ly/4m5f9 (携帯) http://ow.ly/4m5gr (PC)

【排泄物の処理】
断水で水洗式トイレが使えない場合は、「便器をポリ袋で覆ってから排泄してください。袋には新聞紙な どを一緒に入れて、排泄物の水分を吸収させた上で密封します。排泄物は断水が解除されたときに少しずつ慎重に流してください」(日本トイレ研究所の加藤篤 所長)

【緊急用生理ナプキン】
緊急用生理ナプキンは、衣類の両腕を袖口から20センチほど切って、タオルなど吸水性のあるものを中に入れれば作ることができます。ガムテープを袖口に通して両端を出した状態で切れば、下着への血液浸透を防ぎ、ナプキンを固定できます。

【簡易おむつの作り方】
紙おむつがない場合、レジ袋と布があれば作れます。袋の持ち手2本の上をそれぞれ切り、側面のマチ部分の中央を一番下まで切ります。一枚の布のように広げたら、タオルや衣類など 清潔な布を敷き、股にあてます。持ち手部分を脇腹で元通りに結びつければOKです。

【代用ミルク】
赤ちゃんのためのミルクがない場合、約5%の砂糖水を作ってスプーンやコップで飲ませてください。目安はコップ1杯(200cc)にスティック砂糖2本分。哺乳瓶がなくても、赤ちゃんはコップからでも飲めます(石井第一産婦人科クリニックの石井廣重院長)

【ガソリンスタンド営業情報】
石油元売り各社などが、営業しているガソリンスタンドの住所や電話番号の一覧をホームページで公表しています。 ▽JX日鉱日石エネルギー( http://ow.ly/4s2xG ) ▽出光興産( http://ow.ly/4s2Ad )▽コスモ石油( http://ow.ly/4s2Ay ) ▽昭和シェル石油( http://ow.ly/4s2Bi ) ▽エクソンモービル( http://ow.ly/4s2BS ) ▽カメイ(宮城 http://ow.ly/4s2Ct )

【ペットボトル活用法】 
2リットルボトルを縦に半分に切れば皿になり、縦に細長く切り取れば、曲面を利用し たスプーンになります。お湯が沸かせれば、湯たんぽにもなります。わきの下や股の付け根、首の回りに当てるといいそうです。

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【節電】
エアコン設定温を1度下げるだけで10%の省エネ。足元が寒いと扇風機を活用するとよい。エアコンの下に置き同方向に風を送れば、上の暖かい空気が床まで巡りやすい。一日中電気を使う冷蔵庫は、気温が低い間は温度設定を「弱」にすれば25%節電可。

【停電への備え】

停電になった際は、アイロン、ヘアドライヤー、トースターといった熱機器は、すぐにプラグをコンセントから抜く必要があります。停電終了後に通電した際、火災が起きる心配があるためです。電気が戻ったら、どの電化製品の電源が入ったか確認してください。

電気復旧後の注意
コンセントに水がかかったりした状態で、電気が復旧すると火事が起こることがあります。 避難所から戻って電化製品を使う場合、一度ブレーカーを落とし、すべてのプ ラグを抜いて下さい。ブレーカーを再び入れて異常がないか確認した上で、一つずつプラグを差し込んで。 

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OLIVE 被災地での生活を助けるデザイン、飲食料、アイディアのWiki

災害が起こった時の役立ちマニュアル(兵庫県立大大学院看護学研究科)

災害トイレ情報ネットワーク (避難所のトイレ対策)

断水・給水制限・停電時のトイレ使用について (TOTO)

節電の参考に――電気製品の消費電力まとめ


めざせ停電回避!効果的な節電方法 

目指せ35%省エネ、今だからこそ“本気の節電術”(前編)

目指せ35%省エネ、今だからこそ“本気の節電術”(後編)

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◎ 相談窓口

【詐欺・悪質メールの報告】
東日本大震災にからむチェーンメールや悪質なメールの現状を把握、分析するため、日本データ通信協会はそうしたメールの専用アドレスへの転送を呼びかけています。チェーンメールは eqchain@dekyo.or.jp、悪質メールは eqmeiwaku@dekyo.or.jp まで

【DV・虐待の相談】
日本大震災で被災した女性を対象に、NPO法人「全国女性シェルターネット」などが電話相談窓口「パープル・ホットライン」を10日から開設する。避難所での生活など環境の激変によって、配偶者などからの暴力(DV)や子どもへの虐待の問題が悪化する恐れがある。女性の体調管理や生活上の不都合についても、相談に応じる。メンバーらが電話を受け、必要があれば日本弁護士連合会の協力で弁護士に電話を転送する。24時間対応する。電話番号は0120・941・826。

【住宅の補修再建に関する相談】
国交省は被災住宅の補修・再建に関する相談窓口(0120-330-712/PHSや一部のIP電話からは03-3556-5147)を設置しています。10時~17時(日曜、祝日をのぞく)。仙台市、八戸市では補修費用など具体的な相談に対面で応じています。

国際移住機関(IOM)による被災した外国人の帰国支援 
避難先から最寄の空港までの交通費負担、母国への片道航空券手配など。英語、中国語、韓国語、タガログ語、ポルトガル語、タイ語でも対応。

日本弁護士連合会による無料法律相談 
英語・中国語・ポルトガル語でも対応。

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◎ 公共テレビ局、通訳サービス

NHK World (18ヶ国語でニュース発信)

外国人被災者向け24時間ホットライン/通訳サービス(無料)



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義援金受付窓口リスト

2011.03.17 (木)


地方自治体での義援金受付窓口・送金先
岩手県  宮城県  福島県  茨城県  青森県  千葉県  栃木県
(他県でもやっています)

日本赤十字 東日本大震災義援金
(アメリカ赤十字などの国外組織ではなく、日本赤十字に直接お送りください)

募金情報まとめ
(Googleによる総合的な支援情報サイト)


For Everyone in the World: We Japan Need Your Help!

松岡由希子 2011/03/16 greez.jp より転載)


世界中の人々に日本への支援を呼びかけたいと、この記事を書きました。お知り合いの外国人の方々にぜひ共有いただき、少しでも多くのサポートを お願いいただければ、幸いです。


On March 11, 2011, one of the largest earthquake (M9.0) occurred and tremendous tunami hit the eastern part of Japan . As of March 16, many people are still missing. We, Japan, need your help all over the world. Please help us! Any support will be our big help and hope.


If you are kind enough to donate, please choose reliable one. BEWARE of any FRAUD. The following organizations accept your donation. You can also check the standing and credential of an organization via
GiveWell and/or Charity Navigator.  (※以上2パラグラフの英語についてはコメント欄をごらんください。また日本国内の義援金受付先リストは、このアピール文の下にあります)

1: ONLINE DONATION

* Red Cross: You can also donate via iTunes or Causes on Facebook

* Japan’s Red Cross: You can donate directly to the Japanese Red Cross Society on Google’s Crisis Response <--- Highly Recommended

* Red Cross UK

* Save the Children

* Doctors Without Borders

* Japan Earthquake and Tsunami Relief Fund by Global Giving

* ShelterBox by JustGiving: ShelterBoxes are expected to be needed to provide shelter, warmth and dignity to the families made homeless by the crisis. To give direct to ShelterBox, go here.

* Philanthroper: $1 to the Search Dog Foundation, 1$ to Shelterbox US

* International Medical Corps

* Japan Society Earthquake Relief Fund


2: TEXT DONATION

* Red Cross: Text REDCROSS to 90999. Each text will provide $10 towards the Red Cross’s humanitarian efforts.

* Save the Children: TSUNAMI to 20222 to donate to the Save the Children Federation

* Salvation Army: Text JAPAN or QUAKE to 80888 to donate to the Salvation Army


3: BUY CHARITY GOODS

* Lady Gaga’s “We Pray For Japan” wristband

* Help Japan Poster by Wieden + Kennedy


Now we help one another to overcome this tragedy in Japan. We truly appreciate all of your supports, which are also great hope for all of us.





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アメリカ人への避難勧告

2011.03.17 (木)



日本在住の外国人に対して、本国から指示が出始めた。

すでに自国へ戻った人たちも少なくないらしい。ガソリンも電力も足らないとあっては、外国人が日本を離れてくれたら、それだけ需要が減る。ただし、脱出できない日本人の不安をあおるかもしれない。

地震発生以来、私はNHKだけでは心もとなく、BBCもずっとつけている。今日はブログのテンプレートを変えたり、プラグインを増やしたりと慣れないことをしていたので、あまりフォローできなかった。それでも、ちょくちょく覗いていた。

私はCNNなどアメリカのTVは見ない。センセーショナルにドラマ化するのがうっとうしい。

それでBBCの出番となる。


           *


NY時間の午後3時過ぎ、「ホワイトハウス報道官が日本在住のアメリカ人に対して、原発から少なくとも50マイル(80km)離れるように勧告した」という文章がBBCライブ・ブログに出た。

日本語のサイトを見たが、載っていなかった。NYタイムズにも出ていなかった。

C-SPANにはあった。

At this White House daily briefing, Press Secretary Jay Carney took questions about the federal government’s call for Americans to stay at least 50 miles away from the Fukushima nuclear power plant in Japan, even though the Japanese government has designated a 20-mile safety perimeter.

White House spokesman Jay Carney has said the latest US evacuation order does not signal a lack of confidence in the Japanese authorities, AP reports. He said US officials were basing their recommendations on what they would do if such an incident happened at home, and that they had consulted with the Japanese government before issuing the advice.

NPRラジオでも、「オバマ大統領は、もし同じような原発事故がアメリカ国内で起きたら、同じような対応をすると話した」とレポートした。

そのうち、共同通信も報道した。

 【ワシントン共同】在日米大使館は17日付で、東日本大震災に伴う福島第1原発の事故を受け、同原発の半径80キロ以内に住む米国民に対し、予防的措置として避難するよう勧告した。避難が難しい場合は、屋内への退避を要請した。

 同大使館は声明で、天候や風向きなどさまざまな条件が放射能汚染の範囲に影響すると指摘。低レベルの放射性物質は80キロ以上離れた地域に及ぶ可能性もあるとした。

 日本政府は同原発から半径20キロ圏に避難、30キロ圏に屋内退避を指示している。


そして、朝日には国防総省の勧告が載った。

【ワシントン=望月洋嗣】米国防総省のラパン副報道官は16日、東日本大震災の救援活動にあたる米海軍などの要員に対し、福島第一原発の半径約80キロ以内への立ち入りを禁止したことを明らかにした。「救援活動に際しての米兵の安全を確保するため」としている。

 日本政府は同原発から半径20キロ以内には避難を、20キロから30キロ以内では屋内退避を指示している。国防総省は、航空機を運用する兵士らには、同原発から約112キロ以内に近づく際は、ヨウ素剤を服用することを義務づけた。


               *


アメリカ政府は、日本政府よりかなり強い危機感を持っている。

救援に来たはずの米軍に、日本政府の指示の2倍以上離れろというのだ。

そして、いまNYタイムズには "U.S. Calls Radiation ‘Extremely High’ and Urges Deeper Caution in Japan" という記事がトップに出ている。

アメリカ原子力規制委員会の委員長は、日本政府当局者が認めているよりも事態ははるかに深刻だと言っている(“We believe that radiation levels are extremely high, which could possibly impact the ability to take corrective measures.”)

米政府は「予防的措置」だと称しているが、20キロと80キロでは4倍も違う。

福島原発から80キロはどこになるのか。ヤフーの地図スタッフブログにスクロール・拡大縮小できる福島原発の避難区域マップがあった。

目測してみると、山形や茨城の近くまで届くように思える。その範囲にいったい何万人が住んでいるのか。

【追記】 アメリカの原子力規制委員会が作った避難区域の地図はこちら


             *


NHKに出る学者や解説者は、日本政府が情報を迅速かつ正確に流さないことを陰に陽に非難している。

IAEAの関係者は、「原発事故が起きたら、IAEAに詳細な進捗報告をするという規定がある。しかし、いまの福島の現場では電話で話す余裕もないだろう」と話していた。

それにしても、情報が少ない。そして、遅い。やっと記者会見があったと思うと、事態が悪くなっている。

政府は国民がパニックに陥らないよう努めているのだろうが、そして発表しないほうがいいこともあるのだろうが、こういうやり方では遠隔地にいる私でさえ不安になる。

NYタイムズには、日本のリーダーシップ欠如が危機感を深めているという記事があった。

もっと楽観的な見方をする専門家のコメントも、ときおりBBCに流れる。フクシマはチェルノブイリにはならないという。

しかし、そういう見方はかなり減ってきた気がする。

アメリカの原子力専門家は冷却作業について非常に悲観的な見解を述べている。彼らは日本政府から正式に情報提供を受けたのか、単に理論を駆使した推測なのか。説明はない。しかし、明らかにアメリカは日本政府の発表を信じていない。

どんな情報がどこまで伝わっているのかわからないのがもどかしい。アメリカ政府が何か知っているなら、教えてほしい。

アメリカ側の懸念が杞憂で終わることを願う。




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こんなときにも日常は

2011.03.17 (木)



今朝、目が覚めたら動悸がした。

私は過換気症候群の気はあるが、心臓は悪くない。動悸なんて1年に1回あるかないか。地震発生から落ち着かない毎日を送っていたので、体が驚いたのかもしれない。

昨日は数時間かけてテンプレートを直し、ランキングにも登録した。

ブログで広報できるかもしれないと思って、情報を集めた。でも、私の交友関係は狭い。ほとんどゼロに近い。なんとか広く伝える方法はないかと考えた。

昨日は、ほんの3分だったが、数日ぶりに猫と遊んであげる余裕ができた。兄猫の爪切りもやった(勘のいい妹猫には逃げられた。人間語の語彙が増えていたらしく、「爪切りする?」と聞いたら、さーっと消えた。次の機会を待つ)。

さぼっていたシャワーの掃除もした。

エネルギーが出てきたような気がした。消化不良も治ってきた。

よし!と気合を入れたところで、動悸がした。I have good days and bad days(調子のいい日もあれば悪い日もある)と考えよう。

被災者向けのアドバイスにあった深呼吸をしてみた。たかが深呼吸と馬鹿にしてはいけない。かなり効果があった。ついでに、猫を抱っこして撫でてみたら、だいぶ落ち着いた。


             *


昨日、私がPCから目を上げないのを見て、夫はよほど日本の状況が緊迫していると思ったらしい。それは正しいが、私はHTMLと格闘していたのである。

午後、医者に向かう前に「夕食は買ってこようか」と言った。この調子では夕食は出ないだろうなと、夫の顔に書いてあった。

こういうとき、食べ物にこだわらない人は助かる。もともと、夫は私がぶすっとしながら料理するよりは、テイクアウトをして機嫌よくしているほうがいいという人である(一昨日はトンカツを作ったので、私がまったく食事を作れなくなったのではないことはわかっている)。

そうやってふだん以上に家事の手抜きを見逃してもらっている。

しかし、猫トイレの掃除は待ったなし。猫はお腹がすけば、まとわりつき、いたずらをする。

買出しにも、先週予約しておいたヘアサロンにも行かねばならない(夫にも子どもにも「明日の朝はヘアカットに行くから」と宣言しておいて、出かける2時間前になって予約は翌日だったと気がついた。私はカレンダーを駆使しているので、こんな間違いをやらかすのは非常に珍しい)。

ハイスクールからは、「ジュニア、シニアプロムのためのミーティング。参加者は全員出席のこと」というメールが来た。

まさか行かないだろうと思って長男に聞いたら、「わからん。行くかも」と言うではないか。アナスタシアだ。私はまだ彼女に会ったことがないが、長男はGmailにしっかりアナスタシアというフォルダーを作っているのだ。

1ヶ月ほど前、「おかあさんのメール、ちゃんと読んでるの?」とPCをしていた長男に聞いた。大学関係とかハイスクールからのお知らせとか、役立ちそうなサイトなど私はあれこれ送っているのである。しかし、どうも反応がよくない。

「どのメール?」とGmailを開ける長男。どのって、全部よ!

いくつかフォルダーはあったものの、ゲームかアニメらしきフォルダー名で、どうも私からの重要なメールをきちんと処理している気配がない。そのときAnastasia というフォルダー名が見えた。

「アナスタシアもいいけど、おかあさんっていうフォルダーも作ってよ」と頼んだ。

そんなことがあって、アナスタシアが相手だろうと予想している。長男は「プロムのミーティングは4月だよ」と言うが、あっというまに4月になるのだ。

こんなときにプロムどころじゃないわよと思う。だいたいシニア(高校最終年)ならまだしも、なんでジュニアがプロムをしなくちゃならんのだ。タキシード借りて踊るより、他にやることがあるんじゃないの? 


             *


今朝は、次男の矯正歯科医から予約確認メールが入っていた。

土曜日には、茶帯(空手)の長男が黒帯テストの見学に行くことになっている。週に4回の稽古もある。送り迎えは私。

ああそういえば、パスポートの更新もしなくては。Tax Return を済ませておいてよかった。

ペンキ塗りやドライブウェイ舗装の見積もりも取らねばならない。

そうして、ゴミの日があり、リサイクルの日があり、請求書が届き、間違い電話がかかってくる。

朝、ブラインドを開けたら、裏庭に鹿が10頭近くうろついていた。やっと雪が溶けて、芝生が見え、植木も新芽を出してきたのだ。

「ちょっと!あんたたち、何、食べてんの!」と窓をドンドン叩いたら、いっせいに裏山へ向かって駆け出した。白いしっぽを振りながら、群れを追いかける小さいバンビが2頭いた。バンビには罪はない。ここはもともと鹿が住んでいた土地で、私たちが邪魔をしているのだから。母鹿にしてみれば、「あんたこそ、ここで何やってんのよ!」と言いたいだろう。

こんなときにもありふれた日常は続く。


<今日の英語>  

We are staying put absolutely.
私たちは絶対にここから離れません。


東京にある外資系社長の一言。「うちの社員はほとんど日本人です。彼らにどこに逃げろというんですか。彼らを見捨てて本国に帰る予定はありません。ここにとどまります」


※ たくさんの方にクリックしていただき、ありがとうございました。おかげさまで、さっそくランキングから来てくださった方がいます。
※ 情報リンクは随時更新していきます。何かのお役に立てればと、英語のフレーズも再開しました。



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アメリカの見解

2011.03.18 (金)



アメリカの原子力規制委員会が作った避難区域の地図があった。

(マイルとキロメートルのおよその換算:15 miles=24 km, 20 miles=32 km,
30 miles=48 km, 40 miles=64 km, 50 miles=80 km)


これによると、原発から半径50マイル(80キロ)内には190万人が住んでいる。

日本政府の避難勧告対象区域を見ると、半径20km以内には7万7千人、20kmから30km以内(屋内待機)には6万2千人。合わせても14万人。

190万人とは、まさに桁違いである。

日本の国土はカリフォルニア州より狭い。そこに、アメリカ全体の人口の3分の1が住んでいる。こんな事故が起きて、人口密度の高さをひしひし感じる。


            *


在日アメリカ大使館のEarthquake Updateページに、詳しい避難勧告が載っている。

子どもがアメリカ市民で親が外国籍の場合はどうなるのかなど、私にもいつか関わりそうな情報もある。

アメリカ政府はチャーター機を寄越すものの、アジアのどこか安全な国までしか連れて行ってくれない。アメリカ本国には自力で帰らなくてはならない。持ち込み荷物は1人1つ。チャーター機の費用は返済しなければならない。座席には限りがあるため、弱者優先となっている。

オバマ大統領は、「アメリカは日本を信頼している」と繰り返す。

外交上はそう言わざるをえないのだろうが、言うこととやることが明らかに違うじゃないかと思う。

国防省は、アメリカ大使館を大阪に移転する計画はないと言う。そんな1件のニュースに安堵する。

アメリカの原子力規制委員会は、福島原発をコントロールできるようになるまでには何週間もかかる見込みだと予想している。

米軍機が上空のデータを収集したらしい。解析が待たれる。

【追記】 在日イギリス大使館のサイトにHelp for British nationalsというページがあり、The Scientific Advisory Group in Emergencies (SAGE)の見解も含め、随時更新中。


          *


NYタイムズに日本の原発危機に関するQ&Aがある。

その中に「専門家の間でも意見がバラバラで混乱する」という読者の一文があった。私もそうだ。誰を信じていいのかわからない。

やっと IAEA のトップが日本に来て、現状を査定することになった。

遅すぎる。

「日本人は助けを求めることに抵抗が強い。今回の事故でもそれが裏目に出た」という記事をどこかで読んだ。

BBCのライブブログに、ロシアの原子力専門家 Gennady Pshakin のコメントが載っていた。

彼は、原発での電力回復に集中すべきだと言う。

「上空から水をかける方法は山火事では使えるが、原発のどこに水がかかっているかすらはっきりしない。とにかく循環ポンプをスタートする必要がある。東電が持ち込んだディーゼル発電機や移動型発電所では、対応できない。」と説明している。

朝日新聞によると、東電が原発での電源復旧作業に着手したのは17日早朝。18日には普及を見込んでいたが、19日にずれ込むという。

Pshakin氏のような専門家を早く対策チームに呼んでいれば、放射能レベルがまだ低かったときに作業できたのに。悔しい。

彼は、「福島のトラブルはチェルノブイリとはまったく違った状況(totally different situation)であり、第2のチェルノブイリにはならない」と付け加えた。

あれは旧ソ連での事故だったのだから、ロシアの専門家は原発事故に誰よりも詳しいはずだ。彼を信じたい。

いくらかでも楽観的な専門家のコメントをつい探してしまう。


           *


NYタイムズのコメント欄に、「我々はチェルノブイリから何も学んでいない。あのときもメディアによってパニックが起きた。必要以上に恐怖感をあおるような報道はやめてくれ」という意見が寄せられた。

インターネットにはデマが飛び交っている。

中国では、ヨウ素入り塩が放射性物質の沈着を防ぐ効果があるという流言に惑わされて、塩が売り切れ。西海岸では、ヨード剤やヨウ化カリウムの買いあさり。

複数の災害専門家が、「いま日本が直面している最大の問題は放射能ではなく、避難所の劣悪な環境である」と述べている。

頑強な大人だってきつい寒さと空腹に加えて、不衛生、ウイルス感染。寒くて寝られないという被災者の声。すでに肉体的心理的に強いダメージを受けているところへ、睡眠不足は本当に危険だと思う。

私が初めての子育てで何が一番つらかったかと思い出すと、とにかくまとめて眠れないことだった。最初の2週間くらいは緊張感でどうにかなったが、だんだん疲労が蓄積し、発狂しそうになった。

子どもを産んだ直後の体の痛さは薄らいでも、あの慢性睡眠不足の苦痛はいまだに体のどこかに残っている気がする。

それでも、被災者に比べたら私はどれほど恵まれていたことか。


<今日の英語>  

It's easy to criticize what is going on in the comfort of your own home.
今起きていることを、自宅にいながらにして批判するのは簡単です。


NYタイムズに寄せられたコメント。「インターネットも電気も水もあるから、あれこれ批評できるのだ。いまは政治や原子力発電の是非を討論するべき時ではない。もし自分が日本人と同じ目にあったら果たしてどれくらい持ちこたえられるか、考えてみてほしい。」 



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PTSD (心的外傷後ストレス症候群)を防ぐには

2011.03.19 (土)


紛争地で活動する国連PKO職員向けの小冊子、ストレス・マネージメントに関するブックレットPDFファイル)に、「PTSDを防ぐには」(How to Prevent Post-Traumatic Stress Disorder)という項目がある。

                *

The following points are important and must be remembered:

  • It is normal to suffer symptoms of extreme stress in the aftermath of a traumatic incident;
  • Don't be critical of yourself or think that you are weak;
  • Don't imagine others will think badly, or less, of you;
  • Don't suffer in silence; verbalizing emotions will help to work through the experience and will help prevent more serious effects in the future;
  • Ask for help, for yourself or for someone you know;
  • Talk about the experience immediately with someone trustworthy, e.g., a nurse, medical coordinator, head of delegation, someone trained in de-briefing techniques, et al.;
  • Be willing to listen to others who are in distress;
  • Rest;
  • Take time to recover;
  • Accept a protective environment supplied by those who care.

[日本語訳]

  1. 大変な出来事の後に様々な心的症状がでるのは、正常なことです。
  2. 「私は弱い」と自己批判したり、自分に厳しくならないでください。
  3. 「他の人が私のことを悪く思ったり、弱虫だと思ったりするのでは?」と考えないでください。
  4. 自分の感情を我慢して溜め込まず、思っていることを口に出して表現しましょう。たいへんな経験を乗り越えるのに役立ちます。また、今後出てくるであろうストレスが原因の症状を軽減できます。
  5. 必要な時は助けを求めましょう。
  6. 大変な経験をしたら、すぐに誰か信頼できる人や、体験談を聞く訓練を受けた人に話を聞いてもらいましょう。
  7. 困っている、苦しんでいる人の話に耳を傾けましょう。
  8. 休みましょう。
  9. 回復するまで、ゆっくり時間をかけましょう。
  10. 誰かから差し出された助けは受け入れましょう。
(訳文は「ライフハッカー日本版」より転載)
                 *


ついでに、ライフハッカーのサイトから電気製品別の電力消費量リスト

ワット数で4つのグループに分けてあり、一目瞭然。

トースターが1000~1400W、ヘアドライヤーが600~1200W、電気ケトルが900~1300Wなど、小さくてもかなり電気を食うものがあって驚いた。




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The Final Fifty 最後の50人

2011.03.19 (土)



※ いろいろと情報を提供してくださり、ありがとうございます。日本国内の義援金受付先リストを「東日本大震災 支援のお願い」記事の最後にまとめました。また、ランキング・バナーの下に「クリック募金」のバナーを張りました。

---------------------------

福島原発では、一時期たった50名だけが残って作業していた。その後180名に増員し、今は300人体制で取り組んでいるという。

しかし、交代にも限度がある。このままでは、次から次へと新しい作業員を投入しなくてはなるまい。

あれだけ工場のオートメーション化が進んでいた日本でも、原発はまだ生身の人間に頼っていたのか。人間の代わりをするロボットはいないのか。放射能をいくら浴びても平気なロボットを遠隔操作するオプションはないのか

作業員の待遇を調べたら、こんな求人票が出ていた。

学歴不問、年齢不問、応募資格不問、スキル・経験不問。雇用形態は「正社員以外」。日給9千円から1万1千円。


             *


東海村で臨界事故が起きたときの作業員もこうして集められた可能性が高い。

ウィキペディアによると、「正規マニュアルでは『溶解塔』という装置を使用した手順だったが、裏マニュアルではステンレス製バケツを用いた手順に改変されてい」て、判決文には「臨界に関する全体的な教育訓練はほとんど実施されておらず極めて悪質」とある。

彼らは自分たちがどれほど危険なものを扱っていたか、本当にわかっていたとは思えない。違う装置を使うだけで違う化学反応が起きるなどとは知らなかった。だから勝手にマニュアルを変えたのだ。

「JCO関係者らが、数回に分けて内部に突入して冷却水を抜き、連鎖反応を止めることにより事故は終息した。」

自殺行為である。被曝した作業者たちの痛ましい治療経緯も載っている。

有能な工学博士が設計し、最新技術で原発を作っても、現場の作業は素人が行う。

恐ろしいことである。

いま福島原発で働いている作業員たちは、きっとわけがわからないまま、東電の指示で自殺行為みたいな仕事を続けている。

そういう人たちが原発を支え、都会に電気を送り、日本を経済大国に押し上げたのだ。

そして、今は日本だけでなく、世界のために危険を冒す。放射線量の被曝限度が引き上げられ、いったい何分交代で、トータル何時間を危険区域で過ごしているのかという報告はない。


              *


NYタイムズには「あの作業員たちこそ英雄だ」という声がたくさん寄せられた。

東電は全員の名前と顔写真を公開するべきだと言う人もいた。現代のカミカゼ(特攻隊)だとも評された。最後の砦。The Final Fifty.

アメリカの警察官や消防員が殉死すると、仕事仲間が大勢集まって市長らとともに葬儀に参列する。州外から駆けつけることもある。新聞には写真が出て、丁重な扱いを受ける。

もちろん不祥事による不信感もあるが、一般的には警察官や消防員に対しては「市民のために、命をかけて働いてくれている」という認識があると思う。

長年アメリカの原発で作業員をしていた人が、自分たちにも警察官と同じような強い連帯意識があったとコメントしていた。休憩時間には、「もし事故が起きたら、誰が何をする」という話題がよく出たのだそうだ。「もし自分がいま福島原発に関わっていたら、きっと留まって作業に当たっただろう。」

実際、日本でも福島原発へ志願して向かったという男性の話をニュースで聞いた。夫が原発で必死の冷却作業にあたっている奥さんの話も読んだ。危険区域での消火活動には、自衛隊員も消防署員も加わっている。

ありがたいと思う。


                *


ウィキリークスは、「2008年にIAEAが日本の原発の耐震性について警告した」という外交文書を入手した。

それによると、日本の原発耐震指針は過去35年間で3回しか更新されていなかった。

IAEAの事務局長は日本人。東大法学部を出た、単なる外交官である。

外務省の軍縮不拡散・科学部長を務めたらしいが、いったい原発の安全性についてどこまで理解していたのか。2009年に選出されたときも、1回の投票では決まらなかった。IAEA特別理事会35カ国の信任が特に厚いわけでもなかったと思われる。

作業員は、東電幹部と原子力安全保安院の尻拭いをさせられている。

日本政府と東電は、補償金と医療費支払いも含め、作業員の面倒を一生見るべきだ。彼らの自己犠牲に対して、公に敬意を表さずしてなんとしよう。

記者会見で「国民の皆さまには多大なご心配、ご迷惑をおかけして、申し訳ございません」と頭を下げている場合じゃない。

地震発生後1週間も経って「深刻な事態だと認識している」(IAEA事務局長)と会見している場合じゃない。

この非常時に責任追及をする暇はないと承知していても、ひとこと言わずにはいられない。


<今日の英語>  

We are all indebted to these brave men.
私たちは、この勇敢な人たちに借りができた。


原発に残った作業員に多大な恩義を感じているアメリカ人の一言。



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世界の原子力発電所

2011.03.20 (日)


9/11以後、ニューヨーク州ブキャナンにあるインディアン・ポイント原発がテロリストの標的になるのではないかという不安が高まった。

ミッドタウンから北にたった35マイル(56km)に位置する。地図ではマンハッタンにとても近く見えるし、周囲の人口も多そうだ。なんでそんなところに作ったのだろうと不思議になる。昔は田舎だったのだろうか。

地震はまずなさそうだが、ニューヨーク州知事が地震学者による再調査を命じたというニュースを聞いた。テロでなくても、設備が壊れたり、作業員がミスをする可能性はいつでもある。
【追記: この原発所の1マイル先にラマポ地震帯が走っている。】

スリーマイル・アイランドはどこだったかなと、アメリカにある原発所在地の地図を探してみた。

このページを開いて驚いた。

こんなにたくさんあるのか!

しかも、稼動年数が30年以上のものも多い。地震の多いカリフォルニアにも4つ見える。

もう少し詳しいのはないかと探したら、別の地図が見つかった。世界中の原発がどこにあるかわかる。大陸別にズームインでき、稼動状態の情報もある。
【追記: この世界地図 www.insc.anl.gov/pwrmaps/ は3月20日現在閲覧不可。
地図だけでなく、サイトInternational Nuclear Safety Center
そのものにアクセスできない。パスワードが必要になった。ファイナンシャル・タイムズに The nuclear world: interactive map がある。】


南米に3つ、アフリカに1つ。北米とアジアには数え切れないくらいある。地震の多い国にもたくさんある。


            *


これまでの原発事故についても調べてみた。

INES international nuclear event scale (国際原子力事象評価尺度)

日本語版はこちら

フランス原子力安全局長は、かなり早い時期に福島原発事故はすでにスリーマイル島(レベル5)より深刻なレベル6だと述べていた。

その上はレベル7しかない。

もちろんチェルノブイリがそれだ。チェルノブイリしかない。

チェルノブイリでは原子炉の停止ができなかったので、地震直後から運転が止まっている福島はそれよりましに思える。しかし、あの大惨事と比較しなくてはならないというショックは消えない。

これだけたくさんの原発が世界中にあって、事故(レベル4以上)とされるものは7件。それも25年前のチェルノブイリが最後だった。

しかし、ここに挙がっているのはexample(例)であって、すべての事故を網羅しているのではない。たとえば、1999年に起きた東海村JOC臨界事故はレベル4だったが、ここには出ていない。他に何件あるのかわからない。

異常な事象(レベル1から3)と呼ばれる事故未満の不具合にいたっては、日本だけでも数件ある。世界のデータは見つからなかった。そもそも、各国が正直に全部報告しているという保証もないのである。


               *


原子力は石炭や石油に比べて二酸化炭素の排出量が少ない。資源の乏しい日本にとっては、原発があれば海外へのエネルギー依存度が低く抑えられる。

しかし、今回のように一歩間違えたら(人為的ミスでも自然災害が引き金であっても)、大惨事が起きる。

悪魔との取り引き?

電力と引き換えに渡したものは大きい。そんなことも知らず、私は東京でNYで当然のように便利な暮らしを享受してきた。

原発へ向かうため、整然と並んだ消防士たちにリーダーが訓示をした。

「国運がかかっております。」 

パソコンの前で思わず姿勢を正した。


<今日の英語>  

Stop twisting the facts.
事実を捻じ曲げるのはやめろ。


茨城のほうれん草と福島の原乳から暫定基準値を上回る放射線量が検出されたことを受けて、「ミルクを飲むな!」と書きこみをした人へ、「情報を正しく把握しろ。日本政府は、この牛乳を1年間毎日飲んだらCTスキャン1回分に相当すると言っている。だいたいあなたはアメリカに住んでいるのに、なぜパニックを引き起こそうとするのだ?」



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コメントについて

2011.03.20 (日)



当ブログのコメントは承認制です。

前々から反論も載せてきましたが、特に日本の現状を鑑み(私のくだらない日常についての意見とはわけがちがいます)、掲載するかどうかは私が判断しています。

情報に関しては、できるだけ情報源を明記してください。

情報が氾濫・錯綜しているいま、何が本当に正しいのかを見極めるのは難しくなってきました。不安を招く可能性はあっても、政府見解や一般マスコミとは別の角度からとらえることも必要だと考えます。

私がまちがった情報を流していると思ったら、すぐに指摘してください。

非公開コメントも多数届いています。

非公開コメントをそのままコピーして、記事内にペーストすることはしません。
ブログ管理人が非公開オプションを公開に変える方法は、私にはわかりません(コメント削除はできます)。また、いったん公開されたものを非公開にしたい場合は、「編集」をクリックして自分で直してください。

メディアや専門家などのURLもたくさん受け取りました。

すでに情報リンク集(左コラムHELP JAPAN)には多くのリンクが張ってあります。やたらに数を増やすとかえってわかりにくくなると思いますので、これも私の判断で追加するかどうか決めています。

「せっかく有益な情報を教えてあげたのに」と不満に思われるかもしれませんが、私が考えうる最善の選択をしているつもりです。どうしても載せたいという方は、他のブログ、ツイッターあるいはメディアへの投稿をお勧めします。

私はただの主婦です。ここに書いたことをすべて鵜呑みにしないでください。
そんな人はいないとは思いますが、念のため。

最終的には、各自が真偽を確認し、判断するしかないと思います。




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アメリカ国内の義援金が伸び悩む理由

2011.03.21 (月)



しばらく前から、NHKもBBCも終日ライブ放送をやめた。NYタイムズはライブ・ブログをやめた。

原発での電源が一部復旧し、放水作業も続いているために、状況はとりあえず安定したという見方が増えてきたからかもしれない。悪くなっていないだけマシと思いつつ、生中継が途絶え始めてすぐは、かえって不安になった。

しかし、時間が経つに連れて、落ち着いてきた。

ネットから少し離れていたのもよかったかもしれない。

昨日は長男の用事で日中6時間も外出した。その間、日本関連ニュースはローカルラジオでたまに1分くらい聞けるだけだった。

帰宅してすぐにパソコンをつけたが、幸い、事態は悪いほうへ急展開というものでもなくてホッとした。

なにしろ地震発生を知ってから、家にいる間はずっとパソコンでNHKとBBCを追いかけていたのである。地下室へ洗濯に行くときも、台所で料理をするときも、ラップトップを持って移動した。ほんの5分、10分の間に重大なニュースを見逃すかもしれないという強迫観念があったせいだ。

いまは、私がNYの田舎でオタオタしてもしょうがないという諦めもある。そして、「そのエネルギーをもっと他に使え」と自分に言い聞かせる。
 

             *


2日ほど前、「日本への義援金が伸び悩んでいる」という話をラジオで聞いた。

ハリケーン・カトリーナやハイチ地震直後に比べたら、fraction (ほんの一部の額)だと言っていた。

調べてみたら、非営利団体への寄付は3月15日時点で2500万ドル(20億円)だったが、地震発生1週間後の18日には1億500万ドル(85億円)に増えた

ハイチの場合は、地震発生後4日間で1億5千万ドル(120億円)、カトリーナも4日間で1億800万ドル(87億円)以上だった。

アメリカの非営利団体は、日本がどんな援助が必要かを見極めてからキャンペーンを始めたところも多い。それも、当初の寄付額が伸び悩んだ一因だった。

ハイチやインドネシアとちがって、日本は先進国であり、GDPもアメリカと同クラスとみなされているために、アメリカの一般大衆にとっては大々的な国際援助が必要な国というイメージと合わないのも問題だという。

「ハイチはアメリカに近いし、貧しい。日本はリッチで、政府は充分なリソースを持っているから」と思いこむ。

また、テキストを使っての寄付は手軽だが、一回分の金額が少ない傾向があり、総額に影響する。

たとえば、アメリカ赤十字が14日までに集めた1900万ドル(15億円)のうち、テキストによる寄付は160万ドル(1億3千万円)にとどまった。

これとは別に、アメリカ企業は5100万ドル(41億円)を寄付すると約束している(一部は個人寄付額の集計とダブっている可能性あり)。アメリカの商工会議所によると、たとえばゴールドマン・サックスが600万ドル、GEが500万ドル。

非営利団体の活動に詳しいThe Chronicle of Donationの編集者によると、

「この話を世間の目にさらしておく限り、人々は寄付をしなければいけない気持ちに駆られる。まだまだ時間はたくさんある。」と言っている(関連記事)。

たいていのチャリティは熱しやすく冷めやすい。人間は忘れやすい。

長続きさせるためには、関心を持ってもらうには、どうすればいいのだろう。


             *


近年、あちこちで大きな自然災害が多発したことから、寄付疲れもあるという。

人災と思われるメキシコ湾でのオイル流出から、まだ1年も経っていない。

ハイチにはあれだけのお金を出したのに、1年過ぎても復興が進まない様子に、はたして自分の出したお金が本当に有効に使われたのかと疑問を持つ人がいる。

それに加えて、リーマンショック以後の不況で、経済的な不安を抱える人が増え、生活が苦しくなっている。

「アメリカが災害に襲われたとき、どこの国が助けてくれたって言うんだ? もう世界のお守りをするのはうんざりだ」という余裕のない書き込みを読んだ。

イラクも不安定で、アフガニスタンには10年もアメリカ軍が駐留して、それなのにオサマ・ビン・ラディンはつかまらない。

そこへ、カダフィが自国民に銃を向け、国連勧告にも従わないというはた迷惑なことをしてくれた。パラノイアが権力者になっったのか、権力が人をパラノイアにするのか。

アメリカのメディアでは、リビア情勢がトップになった。

放射能汚染には一般人も関心が強いと思われ、福島原発については報道が続いている。しかし、ガソリン不足で物資の輸送ができないことや、電気がなくて関東でも計画停電していることや、いまだに孤立している被災者の窮状などについて、何も知らないアメリカ人も多いと思う。

こういうときに、わざわざアンチ・ジャパンの立場を表明するパープリンがいる。

いわく、日本が第二次世界大戦中にやったことを考えたら、援助を受けるに値しない。ハイチやインドネシアが真珠湾を攻撃したか? 安全な米国産ビーフを拒否したか? アメリカ人から仕事を奪ったか?

もちろん匿名の書き込みである。こういう愚か者はいつの世にもどこにもいるので、いちいち相手にしている暇はない。たいてい良心的な人が"Shame on you!" (恥を知れ!)とすぐにいさめてくれるのが救いだ。

           
             *


こういう状況の中で、有名人が率先して寄付してくれるのはうれしい。

The Hollywood Foreign Press Association (ハリウッド外国人記者協会)は25万ドルを日本の復興に寄付すると発表した。

クリント・イーストウッドも、彼の最新映画"Hereafter"の売り上げから寄付すると表明。その映画には津波の場面があるそうだ。

レディー・ガガ(私はこの人の声さえ聞いたことがない。奇抜な格好をした写真を見たことがあるだけ)、ブレスレット販売で25万ドルを達成したという。人は見かけで判断してはいけないと肝に銘じる。

サンドラ・ブロックが震災支援に100万ドル寄付したのも大きい。さすがにこれはニュースになった。彼女の映画は"Speed"しか見たことがないが(長男が生まれる前だった)、これからもっと見ようと思った。私は単純だ。


             *


スポーツ選手も義援金の呼びかけを始めた。

イチローは、サイン入りユニフォームをオークションするという。だれかいい値段で買ってくださいよと思う。

テニス選手もよくチャリティをする。

ハイチ地震でもそうだったし(Hit for Haiti)、オーストラリアの洪水のときもそうだった(Rally for Relief)。どちらも全豪オープンの時期だったので、入場券10ドルのエキシビション試合をした。ラケットなどのオークションもあった。

今回の大震災については、ウォズニアキがテニスコートで日の丸を掲げている写真を見たが、慈善試合のニュースは聞かない。日本でプレーしたことのある選手も大勢いるだろうに、やはり先進国のイメージが邪魔をしているのか。

どのチャリティだったか忘れたが、何年か前に「フェデラーと1時間テニスができる」というギフト券のオークションが行われた。お金持ちがどんどん値段をつり上げたはずだ。

こういうのはいい。人気者パワーを大いに利用してもらおう。

フレンチオープンは5月、ウィンブルドンは6月と、グランドスラムはかなり先だ。でも、その前にヨーロッパとアメリカで大きな試合がいくつか予定されている。どこかで日本のためにエキシビション試合をやってくれないだろうか。

テニス界でチャリティの旗揚げ役をしてきたフェデラーのサイトに"Contact"があった。

私は初めて有名人にメールを書いた。


<今日の英語>  

I feel like I'm not being told the truth.
真実を知らされていないような気がします。


東京のスーパーで買い物をしていた日本女性が、外国メディアにインタビューされたときの一言(をBBCが通訳)。



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クリック募金とランキング

2011.03.21 (月)



◇ クリック募金について


下記サイトにて協賛企業のリンクをクリックするだけで、1クリックにつき1円ずつ寄付することができます。クリック募金が完了すると、「ありがとうございます」が表示されます。

現在、JWordでは6件、イーココロでは1件(一番最初のユナイテッドピープル基金の東北関東大震災支援を選んでください)の団体が参加しています。

両方のサイトで1人がそれぞれ1回だけでもクリックすると、1日2 円。
500人がやれば、1日で1000 円。1ヶ月で30,000 円。1年で365,000 円。
1000人がやれば、その倍になります。

    JWordクリック募金 
イーココロ!クリック募金

クリック募金についてのQ&Aこちら (以下Q&Aより抜粋)。

Q 誰が募金するんですか?

A  クリックした人に代わり、スポンサー企業・サイトが募金をします。クリックした人がお金を支払うことはありません。

Q 募金は1日いくらまでできるんですか?

A それぞれの募金は、1日1クリックまでとさせていただいています。同日に2回以上クリックされましても、募金は発生しません。翌日クリックすることで新たに募金ができます。

Q 企業から支援団体への実際の寄付はどのように実施されるのでしょうか?

A スポンサー企業様からは、スポンサー費用として一定額を頂いており、その中で皆様に行ってくださった[クリック数×1円]をとして寄付しております。差額は運営費として当サイトの広報活動や、現地視察予算、調査費等として使用しております。今一刻も早く、より多くの募金をすることだけが目的ならば、頂いた運営費を全額募金をした方がいいかもしれません。しかし、当サイトで目指しているものはそういったものではなく、クリックしていただける皆様が無理することなく参加でき、運営する我々事務局にとっても持続可能な形でサイトを広めていくことを目指しています。だからこそ継続的な支援が可能と考えているため、スポンサー企業様からも運営費を含めたうえでスポンサー費用をいただいております。


◇ ランキングについて

ランキングへのご協力ありがとうございました。

おかげさまで、日本ブログ村では海外生活とアメリカ情報の両方で1位になることができました。

半分にしても上位に留まるに充分なポイントがたまりましたので、今日から恋愛・国際結婚(北米)のジャンルにも参加します。クリックしていただいたポイントは、70%と30%に振り分けられます。「アメリカはどうでもいいけど、国際結婚には興味があるわ」という方の目に留まればという試みです。

お手数ですが、よろしくお願いします。

【4/11 追記】 国際結婚はやめて、アメリカ情報だけに戻しました。できるだけ上位に位置したいのと、やはり私のブログは国際結婚ジャンルでは場違いすぎるというのが理由です。





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日本の美点と難点

2011.03.22 (火)



3月17日付の英ファイナンシャル・タイムズに、FT東京支局長Mure Dickie氏が書いた"Woes bring out best and worst of nation"と題する記事がある。

※ FT に登録していない場合は、ft.com Woes bring out best and worst of nationでグーグル検索し、検索結果をクリックすれば(たぶん)読める。

※ 日本語訳「日本の美点と難点を引き出した東日本大震災」は日経で読める。ここに全文をコピーペーストすることはできない。


私が言いたかったことを、私が言いたかったように書いてある。

少ない字数で、原発産業や政府対応の問題から、被災者の声まで取り入れて、センセーショナルに不安を煽るのでなく、お涙頂戴でもなく、的外れな日本分析でもなく(以上3点のいずれかに当てはまる記事は山ほど読んだ)、冷静な筆致である。

こういうのがプロの仕事だと思った。

私も、一度でいいからあれくらいのものを書いてみたい。


             *


今日、4県のほうれん草と福島の原乳が出荷停止となった。

他の地域で生産したほうれん草も売れなくなるだろうと思う。もはや「ほうれん草=放射能汚染」のイメージができてしまった。原乳は乳製品の原料だから、バターやチーズも警戒されるかもしれない。

どんなに丈夫な植物でも枯らしてしまう私は、野菜や果物を作る人を日ごろから尊敬しているアメリカのスーパーは、いびつな形のトマトやイチゴを売る。私にはそれすらも作れない。

むかしは、「日本だったら全部同じ大きさのきれいなイチゴがきれいに並んでいるのに」とガッカリしたものだが、年を取るに連れて、園芸の才能のある人が世の中にいてくれてよかったと感謝できるようになった。

みんながみんな、弁護士や株屋になっていたら、野菜は食べられないし、牛乳も飲めないのだ。

原発事故のとばっちりを受けた農家の人たちの心労は、想像にあまりある。

乳牛は乳絞りをしないと死んでしまうのだそうだ。だから、売れないとわかっていても絞り続けなくてはならない。捨てるよりはと、被災者に無料で配っている酪農家がテレビに出た。


             *


もちろん東電と国は金銭補償をしなくてはならない。しかし、東電は「売り上げ減少分が補償対象」などとケチなことを言っている。

私に言わせれば、それは最低限のラインである。

風評被害はしつこい。

ビニールハウスや牛小屋が壊れたのを修理するのとは違う。東電は農家がどれくらいの打撃を受けたか、頭を冷やして考えろと思う。重役連中の給料を削ってでも払うべきなのだ。

そうこうするうちに、福島原発近くの海水から、最大で安全基準の126倍にあたる濃度の放射性物質が検出されたというニュース。

農家、酪農家に漁師。八百屋に魚屋にスーパーマーケット。影響は広がるばかりである。畑や牧場から家の台所まで、ぜんぶつながっているんだなあと改めて思い知らされる。

ロイターによると、放射性物質が食品から検出されたことを受けて、WHOのスポークスマンは「われわれは最初の数日間は、こうした種類の問題は20─30キロ圏内に限定される可能性があると考えていたが、状況はそれよりもずっと深刻なものだ」との見解を示した。

水道水が汚染されたら、飲むのはもちろん、シャワーや洗濯はどうなる?

朝日の【Q&A】放射能ついた野菜は心配?には、「たとえ規制値を超える水でも、手洗いや洗濯、入浴など飲む以外の生活用水としての利用は問題ない。 」とあった。

私は素直に受け取れない。


<今日の英語>  

In Japan people smile with their face and cry inside.
日本人は顔で笑って、心で泣きます。


ある大学教授が日本人とトラウマについて述べた一言。



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追加情報 3/23

2011.03.23 (水)


Help JAPAN のリンク集に以下の情報を追加しました。

◇ 東日本大震災 支援のお願い

ボランティアと物資の寄付
助けあいジャパンお願いタイガー!災害版セカンド・ハーベスト・ジャパン


◇ 生活の知恵、トラブル解決

OLIVE: 被災地での生活を助けるデザイン、飲食料、アイディアのWiki

外国人被災者向け24時間ホットライン/通訳サービス


◇ 被災者向け情報(健康管理)

【全身の血行をよくする】
避難所生活で寝付けないのは、血行が悪いことも一因かもしれません。湯浅景元・中京大教授は「全身の血行をよくするにはふくらはぎを動かすのが効果的」。寝たままで20回、足首を曲げたり伸ばしたりしてみて下さい。特に緊張しやすい背中から下半身にかけての筋肉をほぐすと、体を休ませる副交感神経の働きが促されます。軽い運動で少し体温を上げてから床につくと、自然に体温がさがり、眠気が起こりやすくなるそうです。

【チャイルドライン】
18歳までの子が何でも話せる電話「チャイルドライン」(0120・99・7777)は、周りに言えない被災の不安や悩みを受けています。月~土曜日の午後4~9時、携帯からも通話料無料。「今後学校に通えるかな」「避難所のけんかが嫌」などが多いそうです。

放射線から身を守るには


◇ 福島原発の状況、Q&A

原子力施設周辺環境 モニタリングデータの現況 (地図とデータ一覧表)

都道府県別 環境放射能水準調査結果

NYタイムズ 福島原発周辺の放射能アセスメント(地図)

東大病院放射線治療チームによる正しい医学知識

苫米地英人博士のオフィシャルブログ




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募金額を語るのは下品か?

2011.03.23 (水)



私はこのブログに寄せられるコメントにめったに返事をしない。

いまはランキングに参加しているのだから、それではいけないと思いつつも急には変われず、あいかわらず無愛想なまま、あつかましくクリックのお願いなんかをしている。

コメントに反論したくなることもあるが、いちいち応酬していたらキリがない。どれほど注意して書いても、真意を読み取ってもらえない場合がある。誤解されるのは私の書き方が悪いときもあれば、あきらかにちゃんと読んでいないなと思われるときもある。

今回も「被災者がいまだに十分な食事と温かで清潔な環境にないというのは、寄付が少ないからではない」というコメントがきたが、私はそんなことは書いていない。

だいたい、お金さえ出せば物資の供給ができるという単純な話ではないのは自明だと思う。私はなぜアメリカ国内で義援金の集まりが鈍いのかを私なりに客観的に書いたつもりなのだが、「寄付金集めが伸びない→物資が行き届いていない→お金があれば物資が届く」と私が考えていると思われたのか。


ここでは、私に同調しないコメントも前々から載せていた。

誰か1人がそう受け取ったということは、似たような考えをする人が他にも必ずいるからだ。1つの反対意見を削除しても、きっと他の人が同種のコメントをする。だったら、反対派の代表意見として載せたほうが話が早い。

もっとも、私の記事は長く、わりと頻繁に更新するので、どんなコメントもどんどん後ろにずれていく。コメントした人も書きっぱなしかもしれない。


             *

 
アメリカでの募金状況について書いたら、誰がいくら払ったなどと考えるのは「下品すぎ」だと言うコメントが入った。

他のサイトでも、それに類似した「外国人に寄付を頼むのは恥ずかしい」「物乞いと同じだ」という意見を読んだ。

なにごとにも異論はあってしかるべきだが、私にはそういう感覚が理解できない。いったい被害の大きさがわかっているんだろうか。

幸い、日本赤十字には1週間で223億円が集まった。

しかし、死者9千人以上、行方不明者が1万2千人以上、建物の全壊または流出が1万5千戸という被害規模を考えると、まだまだお金がいるのだ。

家だけでなく、仕事をなくし、親をなくし(いったい何人の孤児がいるのか)、大企業が部品調達できずに生産停止に追い込まれたり、円高で輸出が難しくなったり、さらに放射線の影響で仕事が立ち行かなくなったり、病気になったり…。

それなのに、日本政府は甚だ心もとない。

だいたい被害総額がいくらかなんて、誰もまだ算出できていないと思う。

追記: 内閣府は23日付で東日本大震災で損壊した住宅、道路など直接的な被害額が16兆~25兆円に上るとの試算を提出した(日経記事より)。これは、建物や農地、インフラの毀損額であって、間接的な被害額は含まれない。たとえば、計画停電による経済不振や、孤児たちの生活とカウンセリングなどの費用、負傷・被曝した人の医療費、ほうれん草を出荷できなくなった農家への賠償などは入っていない。】

この大震災は、(東電と行政の問題は別にして)日本が怠けていたせいではない。ほとんどの被災者はごく真面目に生活していたはずで、それがいきなり着の身着のままで投げ出されたのである。物質的な損失も大きいが、精神的・心理的な損失は計り知れない。

世界に物心両面の援助を求めるときだと思う。

GDPの数字なんて関係ない。

日赤に223億円の寄付があった、有名人が億単位の寄付をしたというニュースは、被災者にとってほんのわずかでも慰めになるかもしれないのだ。


              *


有名人が多額の寄付をするのは売名行為だと糾弾する人もいる。

売名行為、大いに結構!

そうやって大震災の話がニュースになり、他の有名人や一般人に伝わる。そうやって触発される人が1人でも増えたら、すばらしいではないか。

世界の関心はリビアに移り、大震災については放射能汚染だけがクローズアップされるようになった。そんな中で、有名人が被災者支援に目を向けてくれるのはありがたいと思う。

孤立していた町の町長がNHKで何度も訴えていた声が忘れられない。

物資が届かず、行政からなんの連絡もないときに、「我々は見捨てられてるんじゃないかと思います」と彼は繰り返した。

ラジオすら使えないかもしれない避難所で、被災者にどれだけニュースが届くかわからない。でも、「あなたたちは見捨てられてなんかいません。こんなに義援金が集まっています」というメッセージを伝えたいではないか。


            *


地震と津波による直接の被害を受けなかった地域でもそうだ。

ローカルラジオを聴いていたら、「放射能を浴びたから、日本人の宿泊は断る」「スシは好きだけど、魚が放射能に汚染されているからもう食べない」という人が出た。

無知蒙昧な人はどこにでもいる。日本と中国の区別がつかないアメリカ人など、ぜんぜん珍しくないのである。まして、日本のどこでどれくらい放射能の影響が出ているかを正確に把握しようとする人は少数派だと思う。

ついこの間まで、マンハッタンのBed Bug (南京虫)が大きいニュースだった。

シティに住む友人に遊びに来てほしくないと言う人がいた。カバンやジャケットに潜んでいたら、うちの布団に移ってしまうという理由である。それには根拠があるのかもしれない。実際、南京虫は駆除が大変らしい。

私は、南京虫と放射能を同一視しているのではない。

これから、日本の食品はもちろん、食品以外の製品、日本人も警戒される恐れが出てくる。そういう偏見とも戦わなくてはならないのだ。

海外の俳優や音楽家が来なくなるかもしれない。日本人が海外に行ったら、放射能を理由に差別されるかもしれない。そんなときに、有名人が1人でも日本のために何かいいことをしてくれて、ニュースになったら、どれくらい効果があることか。


               *


私は自分が上品だなんて考えたことはない。だから、「下品すぎ」と言われてもかまわない。

このブログをずっと読んでくれていた人は、私が自分勝手な怠け者だということをよくご存知のはずである。

私が公式(?)に下品になることで、ひとりでも触発されて、被災者支援が増えたら願ったりである。

私に言わせれば、そうやって人を下品呼ばわりするのが一番下品だ。

それでは私も同じ穴のムジナか。いや、ムジナでもタヌキでもいい。今は1円でも多く集めるのが先決である(↓のクリック募金をお忘れなく)。

もう半年以上前、「反論したくなったのですね。気にもとめない強さを持ってくださいね。」というコメントが届いた。あるコメントに対して、私がカッカして記事を書いたときだった。

それ以来、カチンあるいはムカッときたときは思い出すようにしているのだが、まだまだ修行が足らないということである。

こんなことを書いて、せっかくランキングを上げてもらったのがフイになってしまったら申し訳ない。

ランキングに参加していなかったときも、こんなブログをなぜか毎日たくさんの人が読みに来てくれていた(アクセスカウンターの数字が増えていった)。もしかしたらクリックしてくれるかもしれないという淡い期待で、ランキングに参加してみたら、あっという間に上位になって驚き、またありがたいと思った。

しかし、どうやったらランキングを維持できるのかわからない。私はランキングのために記事を書いたことはない。

写真を入れるとか、面白おかしく書くとか、きわどいことを書くとか、相互クリック訪問とか、いろいろ対策があるとは思うのだが、実行にはいたっていない。

情報収集して、信憑性を確かめ、リンクを張るのが精一杯である。


<今日の英語>  

So, tell me again how safe nuclear reactors are?
さて、原発がどれくらい安全か、もう一度私に教えてくれませんかね。


福島原発からアメリカは何を学ぶべきかという討論に寄せられた皮肉な一言。「注意深くて慎重な日本でさえ、こんな惨事が起こりうるのに。」



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4年ぶりのマンハッタン その1

2011.03.24 (木)



子どもたちのパスポートが今月末で切れるので、NYの領事館へ行ってきた。

カリフォルニアから来ていた義父母に付き合って「ライオンキング」を見に行って以来、4年ぶりである。私が一度もミュージカルを見たことがないと知った義父が、「それはいかん。孫たちにも見せなくちゃならん」と何もかも手配してくれたのだった。

領事館へは先週行く予定だったのだが、とても出かける心境になれなかった。

しかし、これ以上遅らせて期限切れになると、日本から戸籍抄本を取り寄せねばならない。それは困る。

うちからマンハッタンまでは1日がかりである。

パスポートの書類その他に不備があって出直しなんてことになったら、一大事。前夜は点検・確認・再確認であった。

パスポートが切れる前に更新申請をする場合には不要な(5年前の)戸籍抄本も入れた(そうしてよかった。窓口で、子どもたちの戸籍上の名前を確認するのに役立った)。写真は1枚でいいのだが、アメリカサイズのままの写真も3枚。

現金にハンカチにアスピリン、バナナにミカンにと、まるで遠足だ。


          *


申請書類には、子どもたちが日本語でサインするところが2箇所あった。彼らが最後に日本語で文字を書いたのは、おそらく3年以上前だ。

ポストイットに記入欄の大きさで私が書き、記入すべきところのすぐ下に張った。そして、1人ずつまず練習である。

もっと濃く!もっと大きく!そこはまっすぐに!とお習字の先生になる私。

それでも次男は「ト」をなぜか、アルファベットのKみたいに書いてしまった。本人はパニックで直そうとする。それでは余計にだめなのだ。下手な字ということで見逃してもらうことにする。

そして、非ヘボン式記載についての申込書には、長男の用紙に次男がサインしてしまった。これは私がうっかりして違うほうを次男に渡したせいだ。

ただし、これはパスポート申し込み用紙ではなく、ただの添付書類。次男のサインをそのままに、長男にはその少し上にサインさせた。こういうときは、ホワイトなどを使ったり、勝手に線を引いたりしないほうがいい。なんとか見逃してもらうしかない。あるいは、最悪の場合はあとでそれだけ郵送するか。

家から駅まで遠く、また電車に乗る時間も長いので、朝の紅茶は飲めない。私は電車の中のトイレが使えない。

でも、駅に着いたらあまりにのどがかわくので、自動販売機で水を買おうとした。Out of stock(品切れ)という表示が出ていた。こんな田舎の駅では、飲料会社も補充に来ないんだろうか。

しかたなく、持参のミカンを食べた。自分で包装紙になっていて、ナイフも要らないミカンは優秀である。


            *


車中で本を読もうとしたが、集中できない。都会へ出る不安もあるし、日本のニュースに半日アクセスできないという焦りもあった。

終点のグランドセントラル駅へ近づく。だんだん木が減ってきて、町が大きくなり、ビルディングが高くなり、なにもかもが密集してくる。

私が乗る郊外からの電車(たぶん他の電車もみなそうだと思う)は、地下に到着する。車窓からは、真っ暗な線路と小さいライトがぽつぽつ見える。スピードが落ちるので、見たくないのになんだかよく見える。

私はむかし初めて乗った新幹線で、「窓が開かない!息ができない!」と祖父に訴えたことがある。6歳くらいだったか。閉所恐怖症ではないが、新幹線といい、グランドセントラルの地下線路といい、非常に不安になるのだ。

領事館が開くのは9時半。とても早く家を出たので、まだ余裕があった。

グランドセントラルで熱いミルクティーとカプチーノ・チョコレートチップなんとかというおしゃれなマフィン(うちの近所でこんなのは売っていない)を買い、一息ついた。緊張感が少し薄れる。お茶もマフィンもすごくおいしい。

私はマンハッタンの食べ物が好きなのだ。何を食べてもおいしい。

いくら方向音痴の私でも、さすがにグランドセントラルからパーク・アヴェニューの領事館までは地図なしでささっと行ける。

…はずだった

頭の中にイメージはあるのだが、見えるのはレキシントン方面とか42NDストリートとかシャトルとか、違うものばかり。私はメイン・コンコースをぐるぐる歩き回った。あの長いエスカレーターはいったいどこ?

やっとエスカレーターが見えた。

しかし、MetLife ビルディングと書いてある。そんな名前だったっけ? むかしはPan Am ビルディングだったし、その後もう1つ別の会社に変わったような気がして混乱した(あとで調べたら、MetLifeは1992年にPan Am の看板を外す決定をしていた。方向音痴に記憶喪失が加わったか)。

しかし、長いエスカレーターはこれしかない。すでに9時半を過ぎている。

決意(?)して乗る。


         *


エスカレーターを降りて、ようやく記憶がはっきりしてきた。

建物を出ると、騒音とイエローキャブの波、よどんだ空気と忙しく行きかう人々の大都会だった(私の町では、駐車場でバックする車に注意する以外、クラクションはめったに聞かない)。ありとあらゆる人種。風変わりな服装。どこかよその国の言葉。

何もかもが珍しく、ついきょろきょろしてしまう。

まるっきりおのぼりさんである。

めまいがする。排気ガスのせいか、頭とのどが痛い。

パーク・アヴェニューに出ればいいのだが、トンネルみたいな通路が2つある。EastかWestか。頭の中で地図を思い出す。たぶん右側だろうと見当をつけた。ちがったら、横断道路を渡ればいいのだが、やはり不安になる。

通路の途中で、遠くに大きな日の丸が見えて、ほっとした。ちょっと自信を取り戻す。いつもここからあんなに低く見えたかなと思う。

歩くにつれてわかった。半旗が掲げられていたのだ。


              *


299 Park Avenue.

ビルの1階に受付があり、日本領事館へ行きたいと告げると、日本語がペラペラのアメリカ人に記名するように言われた。そして、黒人の警備員がエレベーターで18階まで連れて行ってくれた。

9/11 の前は、自分で勝手に行けたと記憶している。今はかならずエスコート付きで、領事館の入り口には金属探知機と荷物検査のX線がある。

番号札を取って奥に進むと、NHKテレビが放映中だった。そして、朝日と日経が20部ほど積んであった。いつもはない。

ふと窓口を見ると、「マスクが必要な方はお申し出ください」という紙が張ってあった。アメリカには日本のようないいマスクは売っていない。いま日本へ向かう人はほしいだろう。

順番を待っているのは15人くらいだった。誰も話をしない。だいたい1人で来ている人が多いのか。

私はテレビに一番近いソファに陣取った。18階の窓から外が見える。

近隣の高層ビルがすぐ迫っていて、青い空はその隙間から見えるだけ。

空が大きく広がり、裏庭には鹿が集団でうろつき、リスが木々を駆け上る景色を見慣れているので、四角く細長く切り取られた空が珍しい。

そして、ここは地上から何メートル上なのかなと思う。もしここで何かあったら逃げられないなと思う。


              *


30分ほどで順番が来た。

幸い、書類の不備はなく、心配だった写真も次男が余計にサインしたところも大丈夫だった。

パスポートは1週間後にできる。6ヶ月以内に、こんどは子どもたちを連れて受け取りに行かねばならない。

警備員のおじさんにトイレの鍵を借りた。

これから本屋めぐりである。マンハッタンにはどこにトイレがあるのか、よくわからない。行けるときに行くにかぎる。

帰りのエレベーターは付き添いなし。初老の日本人男性と乗り合わせた。

おじさんはおもむろに口を開いて、「どうして物資が届かないんでしょうねえ」と独り言のように言った。アメリカ人は気軽に他人にも言葉をかけるから、アメリカ生活の長い人かもしれない。

「ほんとに、そうですね。ヘリコプターで空から落とせないんでしょうか。歯がゆいですねえ」と私。

エレベーターがロビーに着くまで、ほんのわずかの時間、見知らぬおじさんと私は日本の話をした。日本人と話すのは、ずいぶん久しぶりだった。

「菅総理はダメですね」とおじさん。

「本当にダメですね。あれじゃあぜんぜんダメですよ」と私。

ビルの外へ出てからも、少し話した。おじさんはベージュのトレンチコートを着て、黒いブリーフケースを持ったビジネスマンだった。

私が田舎の主婦だとわかっていたのかどうか。誰でもいいから、日本の話をしたかったのかもしれない。

(次回その2に続く)

【関連記事】
子連れでモールへ 2011.03.06
各国のパスポート写真規格 2011.03.07




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