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<今日の英語> 2010年5月掲載

2010.06.01 (火)



5/4/10
Goldman will get a slap on the wrist.
ゴールドマンは軽いおしおきを受けるだけだろう。

5/5/10
It looks like you have done a wonderful job with her.
すばらしい子(犬)に育てましたね。

5/6/10
Would you brew me a cup of tea?
お茶を入れてくれないか。

5/7/10
Please leave this as it is.
これをそのままにしておいてくれ。

5/8/10
It hasn't really sunk in yet.
本当にまだピンと来ません。

5/11/10
There is always next year.
いつだって来年はある。

5/12/10
It varies from person to person.
人によっていろいろです。

5/18/10
Don't give it another thought.
もう気にしないで。

5/20/10
We are between a rock and a hard place.
板ばさみになっています。

You never know what you’re going to miss.
何がなくなったら寂しくなるかなんて、それが消えてみないとわからない。

5/21/10
Why are you looking so sad?
何がそんなに悲しいの。

5/22/10
Count your blessings.
悪いことばかりじゃないと思いなさい。

5/23/10
He would get my vote.
(もし彼にそういうことがあれば)賛成します。

5/25/10
I may sound Pollyanna.
能天気に聞こえるかもしれません。

5/26/10
Their patience is running thin.
彼らの我慢も限界に近づいています。

5/30/10
He practices what he preaches.
彼は、自分の教えを自らも実践する。

5/31/10
If it were easy, it wouldn’t be interesting.
簡単だったら、おもしろくないでしょう。

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結婚40年目の破局

2010.06.02 (水)


NYタイムズのフロントページに「アルとティッパー・ゴア、別居」というニュースが写真つきで出ていた。友人らへのメールという形で発表し、ゴア氏のスポークスウーマンがその事実を認めたという。

この別居は、「長い時間をかけて慎重に考慮した結果であり、お互いの合意の下での決断」だとゴア夫妻のメールに書いてあったらしい。

40年間の結婚生活だった。

夫妻は高校時代の恋人同士で、2000年の民主党大会では壇上で延々とキスを見せつけ、「ホテルの部屋でも取れ!(人前でそこまでやるものじゃない)」と言われたくらい、熱々ぶりをアピールしていた。

2007年にゴア氏がノーベル平和賞を受賞したとき、夫人はもちろん同席していたし、この春に880万ドルの豪邸をカリフォルニアで買ったばかりなのだ。成人した子どもが4人と、孫が3人いる。

40年といえば、人生80年としてちょうど半分。半世紀近い。

それだけの年月をいっしょに過ごした人と別れるのか。そこまで続いた結婚生活なら、もう乗り越えられないものはないように思えるが、いっしょに老後を過ごす気はないのだ。

先週ティッパーと会ったばかりのごく親しい人でも、「このニュースには本当にショックを受けた。」とインタビューに答えていた。

夫婦のことは当事者にしかわからない

(アメリカの政治家カップルはやたらと手をつないで登場したがる。私はあれは演出だと思っている。地域性もあるのだろうが、私が見かけるカップルは新婚でもない限り、そんなにいちゃいちゃしていない。なまじベタベタしている夫婦のほうが早く別れるのも不思議である。)

ビルとヒラリー・クリントンは、あれだけのスキャンダルの後でもまだいっしょにいるのだ。彼らの結婚は政治的結合だと揶揄されることもあるが、いかにもおしどり夫婦を売り物にしていたようなゴア夫妻よりも、クリントン夫妻のほうが長続きするのかもしれない。

ゴア夫妻はまだ61と62。若いといえば若い。

ワシントン・ポストには、「アル・ゴアはそのうち30歳のブロンドを連れてくるんじゃないか。」というコメントもあった。

有名人では特にそういうケースが多い。糟糠の妻を捨てて、トロフィー・ワイフ(経済的に成功した男性が、まるでご褒美のように手に入れる若くて美しい妻)を迎える。そして、パーティなどで腕を組んで現れ、見せびらかすのである。

ゴア夫妻の場合はまだわからない。


       *


私は40年の半分しか結婚生活を送っていない。

子どもはまだティーンエージャーだし、夫はゴア氏みたいに有名でもお金持ちでもない。

結婚生活40年だったら、結婚の遅かった私たちは80歳と70歳くらいか。そのときに別居したり離婚したりする気力はまず残っていない。第一、どちらかが死ねば、もう片方が遺産を全部手にできるんだから、離婚してはもったいない。

結婚生活30年だったら、子どもたちは大学を卒業して、独り立ちしているはずだ。夫は70歳、私は60歳目前。そんな年齢でも熟年離婚と呼ぶのだろうか。

夫はパニックアタックを起こして以来、躁鬱病の診断もあって休職中だが、私はお気楽に暮らしている。夫はコソコソとよからぬことをしているけれど、まあ表向きは平穏にやっている。私たちの価値観は似ていて(ルーマニアの件を除く)、あまり対立しないし、なにより気を使わない。

今の時点では離婚どころか別居も考えられない。

それは子どもたちがいるからでもあるし、私が無職無収入のせいでもあるし、離婚するエネルギーがないからでもある。

夫と私はただの同居人、子どもたちの共同養育者にすぎないかもしれない。それでも、21年という歴史は重い

アメリカにいる数少ない友人や実家の母や姉に、もし私が夫と別れると言ったら、みんな驚くだろう。夫側の家族だって同じ。そんなそぶりは全く見せたことがないのだから。


       *


補習校には、アメリカ人と離婚した日本人女性が少なからずいた。ふとしたことでシングルマザーだとわかって驚いたものだ。中には、とても魅力的で頭も性格もいい人がいて、あんな人でも離婚するのかと思った。

詳しい事情を聞くほど、親しくはなかったので、なにが原因なのか、どれくらい長く結婚していたのか、詳しいことは何も知らない。わかっているのは、彼女たちは日本に帰るよりもアメリカに残ることを選んだということだけ。

そして、離婚前も働いていたのか、離婚後に働き始めたのかもわからないが、補習校で会った当時はどの人も仕事をしていた。

経済的な問題だけではなくて、外国で1人で子どもを育てるのはいろんな面で一筋縄ではいかないと思う。彼女たちはそれでも相手と別れたかったのだろうが、それにしても勇気がある。

私はまだぜんぜんそこまで追い詰められていないということかもしれない。

ぬくぬくと今の生活に甘んじている。


<今日の英語>

When it's over, it's over.
終わったら、それでおしまい。


ゴア夫妻の別居記事に寄せられた一読者のコメント。「夫婦の関係が終わったら、それまで。今さら元には戻らない。復縁の努力なんか無駄だ。ゴア夫妻はそれぞれの人生を歩んでいけばいい。」



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ジャパン・ディッシング

2010.06.03 (木)


私は日本の政治には興味がない。

新聞の見出し程度の知識しか持ち合わせていないし、日本で住んでいたときは一度も投票に行かなかったといういい加減なヤツである。出不精だった私がわざわざ出かけようと思うほどの選挙はなかった。

私はアメリカ市民権を持っていない。だから、アメリカの選挙で投票したくても、できない。当たり前のことである。

日本で外国人参政権が審議されていると聞くと、またくだらないことをやってるなあと思う。

なぜ市民でない人に投票権を与える必要があるのか。審議の経緯は知らないが、そんなことを議論してるヒマがあったら、経済を立て直したら? 口蹄疫感染をどうにかしたら?

子ども手当てにしても、ちゃんと考えて始めたのかどうか疑わしい。

過去にも他の名目で国民にお金をばら撒いたらしいが、それで景気が回復したとは聞かない。財源はどこで確保するのかね。海外駐在員の子どもはもらえないのに、在日外国人が本国に置いてきた子どもには与える?

日本政府の思考回路はいったいどうなっているんだろう。

日本での外国人参政権や子ども手当ては私には直接の影響がないので、他人事のように見ているだけだが、このごろの日本には変な話が多い


        *


アメリカのメディアに日本が登場することは、最近ますます減ってきた。トヨタの公聴会が大きく取り上げられたくらいか。

ヒラリーの東アジア歴訪の際も、6日間のうち日本には初日1日しか立ち寄らなかった。その日のうちに上海の万博会場入りしたので、東京滞在は実質3時間15分だったそうだ。

中国には5日間。ソウルには最終日の1日だが、北朝鮮との緊張が高まっていた折に3時間で片付けたとは思えない。

それなのに、日本の新聞は、いかにもクリントンが普天間問題を協議するつもりだったかのように報じていた。首相官邸がそう言ったんだろう。

東京でのヒラリーの記者会見の模様について、NYタイムズはたった1ページを割いただけ。しかも、ほとんどが中国と韓国・北朝鮮についての話だった。

普天間問題については、「怒」というプラカードを掲げた集団の写真がNYタイムズ電子版の一面にしばらく出ていた。

「アメリカ側は日米間の2006年の合意(普天間をキャンプシュワブに移転する)を押し通した。」という内容だった。

そんな合意があったとはノンポリの私は知らなかったが、首相や官僚は知っていたはずである。

それなのに、昨年の衆院選では「最低でも県外(に移転する)」と約束した。本人は今になって公約ではないと主張するが、党首としての言葉の重みがわかってない。勝算もないのに希望を持たせるとは、あまりにも無責任すぎる。

どうやってアメリカ側と折衝するつもりだったんだろう

そして、アメリカに当然のごとくバシッと断られるとスゴスゴと引き下がって、「みなさんの気持ちにそえない結果になっていることをお詫びしたい。」と謝罪する。

こういう優柔不断で無能な政治家が日本の首相なのか。


        *


と思っていたら、「支持率低下で日本の総理が辞任」というニュースが入った。

鳩山首相が頭を下げている写真がNYタイムズに出ていた。涙ながらの記者会見だったらしい。(なぜ泣く?)

1年足らずでやめた過去の首相の写真と短いプロフィールも出ている。寄せられたコメントには、「日本の総理大臣の任期は1年だから。」と皮肉ったのもあった。

アメリカの政治家にもどうしようもないのがいるが、一言で言うと日本の政治家は幼いと思う。

国内問題でもそうだし、外交でも対等にやりあえる能力がないように見える。

鳩山首相がワシントンに行って、オバマ大統領と公式の首脳会談をさせてもらえず、かろうじて夕食会で10分間の会話をしたらしいが、信頼関係もないのに10分間でなにができる? 

ここまでコケにされているとは情けない。それにもまして、オバマに直接話せば日本の言い分を理解してもらえると期待していたらしい鳩山首相のおめでたさには呆れる。

普天間以外の理由もあったようだが、「根拠のない約束をしちゃって~やっぱりだめだったんだけど~辞任するから許して。」という甘えが気に入らない。

そんな了見で総理大臣なんか引き受けるなと思う。


        *


日経ビジネスに、ジャパン・ディッシング」の深層―叩き、外し、喪失、そして切り捨てへの力学」という記事が出ていた。

「切り捨て」なら ditching(ディッチング)かと思ったら、 dissing(ディッシング)だった。

でも、diss (dis とも書く)はスラングで、人を侮辱する・小ばかにする・非難するという意味であって、切り捨てるよりも悪意がこもっている。

メキシコ湾で原油流出が止まらないし、北朝鮮はいよいよ血迷ってきたし、アフガニスタンも行き詰っている。そんな大変なときに、役に立たん日本なんか相手にしてられない。ほっとけ、とでも言いたげだ。

この忙しいのに、日本はわけのわからないことを言ってきて、うっとうしいったらありゃしない!」といらだつヒラリーを想像した。

ここでインタビューされているオースリン氏の所属する AEI は保守的な団体。

私はリベラル寄りなので、保守派とは合わないが、「理由もよく分からないまま約束(2006年度の合意)を反故にしようとした」日本の説得力のなさ、「日本の首相が何を優先するのか、協力する気があるのかどうかもわからない」、「理由は明確に示されなかった。そんな状態では国家間の交渉は進められません。 」という意見に同意する。

誰が次の首相になっても、事態は簡単に変わりそうにない。

実家の母や姉の暮らしが悪くならないことを願うだけである。


<今日の英語>

He did this to himself.
こうなったのは本人のせいだ。


鳩山首相の辞任報道に寄せられたコメント。



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願書に書くためのボランティア

2010.06.04 (金)


私は手抜き専業主婦なので、時間だけはたっぷりある。

子どもたちが小さいころは、アメリカの学校の中を見たいという好奇心から、現地校の教室や図書室で手伝いをしたが、ここ数年ボランティアらしいことは何もしていない。教会のメンバーでもないし、地元の慈善活動グループにも入っていない。

私の場合、「引きこもり状態が好き」という致命的な欠陥がある。

こういう親なので、子どもたちも何もしない。

しかし、それではダメなのだ。

大学への入学願書に書けることを作り出さねばならない

私はやる気がない子を無理にひきずって行ってももしょうがないと思っているが、夫は「あいつらはまだ子どもだ。親がイニシアティブを取ってやらなくては、何も始まらない。」と言い張る。

そして、夫は珍しく行動した。

20分ほど離れたところに、ミュージアムとは名ばかりの小さな展示館がある。今の家に15年住んでいるが、一度も行ったことはない。

連休の間に夫が長男をそこへ連れて行き、ボランティアの話をつけてきた。

長男はしぶしぶ出かけたが(父親が怖いので、逆らえない)、帰ってきたらわりとやる気を見せていた。おそらく車中で夫に説教されたのだろう。

どっちにしろ、自覚が芽生えたのは喜ばしい。


        *


長男は小さいときから勉強が好きなタイプではなかった。それに、何につけてもハングリー精神や闘争心がない子だった(それは次男も同じ)。

次男は成績はまあいいが、ずば抜けているわけでもない。もっと真剣にやったらさぞかしと思うが、本人にそこまでやる気がないのだ。楽器でもスポーツでも同じ。合格ライン以上にやろうとしない。

傍から見ているとどちらも歯がゆい。

次男も今月でミドルスクールを卒業し、9月からはハイスクール。いよいよ大学進学が現実味を帯びてくる。

学業成績はもちろんのこと、学校での課外活動、コミュニティでのボランティアなどを積み重ねていかなくてはならない。スポーツ、音楽、芸術、サイエンスのコンテスト。

何か光るものをアピールしなさい。」と言われる。

でも、私にはそれがどういうことかよくわからない。

夏の間に、町が主催する午前中だけのテニスキャンプが3週間ある。そこで次男にCounselor-in-Training (CIT. カウンセラーの見習い)をさせてもらえないかと電話したら、もう人手は足りていると断られた。

デイキャンプではまだ CIT を募集していると教えてくれたが、そちらは朝9時から夕方5時まで、8週間も続く。13歳と14歳が対象で、次男の友だちも2人がすでに申し込んだらしい。

家でゲーム三昧の夏休みよりも、外で何かさせたほうがいいとは思うが、私が毎日送り迎えをしなくてはならない。あー、めんどくさい。日本なら1人で自転車に乗っていくところなのに。

しかも、次男は「ぼく、行ってもいいよ。」という程度の意欲なのだ。

近所に、キンダーガーテンからずっとボーイスカウトを続けている子がいる。そこは両親ともスカウト活動に積極的に関わる。本人は学校の演劇クラブにマーチングバンドに忙しい。母親はイヤーブックの編集やバザーのボランティアとして、しょっちゅう学校に出かけていた。

やっぱり親からして違うのである


         *


私が現地校の図書館でボランティアをしたとき、私立高校の男の子が手伝いに来ていた。

「まあ殊勝なこと。さすがアメリカだわ。」と思ったら、「あのボランティアは義務なのよ。週に何時間かボランティアをしなくちゃいけないの。」と、他のお母さんが教えてくれた。

その男の子は別に本が好きなわけでもなく、言われたことを黙ってやるだけだった。司書にボランティア証明書らしきものにサインをもらって、帰った。

ボランティアは本来自発的なものだと思うが、強制的にやらされる場合もある。それがボランティア精神に目覚めるきっかけになるかもしれないし、図書館でもどこでも人手がないところは助かるだろう。

それでも、「必修ボランティア」の話を聞いて、私は白けた。

しかし、もはやそんなことは言っていられない。

私は学業成績だけで決まる日本の入試しか知らないので、アメリカの大学合格基準に戸惑うばかりである。

「おかあさんはアメリカの大学に行ったことがないから、ぜんぜんわからないの。ガイダンスの先生にちゃんと聞いてきてよ。自分でよく考えてよ。」と子どもたちに言う。

悠長な彼らは「はーい。」と返事だけはいいが、どうもわかってないな。

最近の私は、ほとんど放任主義に近い。自分の人生は自分でどうにかしてくれと思うようになってきた。それでも、うちの子供たちは弱肉強食のアメリカ社会でやっていけるんだろうかと、ときどき心配になる。


<今日の英語>

Always a bridesmaid, never a bride.
万年ブライズメイドで、決して花嫁になれない


フレンチオープンの準決勝で故障のために途中棄権したエレーナ・ディメンティエヴァを評したコメンテーターの一言。彼女は実力があって、いつもいいところまで行くのに、グランドスラムで優勝できない。ブライズメイド(新婦の付き添い役)は結婚式で花嫁の次に注目されるが、主役ではないことから、常に二番手で終わってしまう人を指す。




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 |  子ども  |  コメント(2)

ソダリング決勝進出

2010.06.05 (土)



フレンチオープンの準々決勝でフェデラーを倒したロビン・ソダリング(スウェーデン)が、準決勝でもトーマス・バーディック(チェコ)に勝ち、2年連続の決勝進出となった。

サフィンとデルポトロがいないので、私はずっとソダリングを応援していた。

彼はそれまでフェデラーに12連敗していたが、今度はなんだか勝てる気がした。フェデラーがいやに老けて疲れて見えたのだ。1セット目はフェデラーが取ったものの、それ以後はソダリングが終始リード。

フェデラーに勝った直後の、押さえたガッツポーズとあの目がよかった。

準決勝の相手バーディックはソダリングと非常に似ているという分析が出ていた。体格や得意なところもそうだし、これまでの試合結果の統計は、気味が悪いくらいそっくりなのだ。いやな予感がした。

生中継がなかったので、ネットでテキストでの実況中継を読んでいたが、まったく心臓に悪い。最終の5セット目中盤からソダリングの勝算が強くなって、やっと落ち着いて観戦できた。

どちらかに肩入れすると必ずこうなる。「どっちが勝ってもいい。」あるいは「両方に勝たせたい。」なんていうときは、あんまりワクワク、ハラハラしない。

それでは楽しみが半減して、おもしろくない。

フレンチオープンのサイトでは、ソダリングとバーディックついて、「誰も僕たちを好きじゃない。でも、僕たちはそんなことは気にしない」ペアの試合だと揶揄していた。

媚びないで我が道を行くところがいいと思うのだが、一般受けしないのだろう。もっとも、それもマスコミが作り上げたイメージに過ぎない。


        *


もう一方の準決勝では、ナダルがストレート勝ち。3セット目はもつれたが、メルツァーとは格が違いすぎた。

日曜日の決勝は、ナダル対ソダリング

ナダルはグランド・スラムのトロフィーはもう何個も手に入れた。まだ1度も優勝していないソダリングに勝たせたい。ナダルはクレーコートの王様かもしれないが、誰にでも苦手な相手はいる。チャンスはあると思う。

試合直後のコート上でのインタビューも楽しみだ。去年フェデラーに負けたときのスピーチで、私はソダリングを見直してファンになったくらいである。

夫はテニスにも他のスポーツにも全く関心がない。

私もテニスしか見ない。例外はオリンピックか。ただし、しばらく前に、ロシア人のアイスホッケー選手 Alexander Ovechkin が「狂気のロシア人」としてNYタイムズで大きく取り上げられたのを読んでから、ちょっとだけアイスホッケーが気になり始めた。

私の場合は、スポーツそのものより「プレーヤー個人に対する人間的な興味」が鍵となる。

ともかく、夫とはフレンチ・オープンの楽しみが共有できないので、私はもっぱら兄猫をお供にして観戦する

「よし!」とか「あーあ!」とか、隣に寝そべっている兄猫に話しかけたり、お腹を叩いたり、手を握って揺すったりして巻き込むのだ。

猫もいい迷惑である。

これでフレンチ・オープンが終われば、ウィンブルドンが始まるまでの間、猫はお役御免となる。


        *


いつものことだが、アメリカの解説者は非英語圏の選手の名前を英語風に読む。私も影響されて、そういう風に発音している。

日本の新聞サイトでは、なるべく原語に近い発音表記をしているようだ。

たとえば、
(括弧内は、私の耳に聞こえるアメリカでの呼び方)

ロビン・セーデリング  (ソダリング)
トマーシュ・ベルディハ  (トーマス・バーディック)
ヤロスラワ・シュウェドワ  (ヤロスラヴァ・シュヴェドヴァ)

私は、バッハをバーク、ヨハネ・パウロをジョン・ポール、シャルル・ド・ゴールをチャールズ・デ・ガールと教える国に住んでいるのだ。

日本人の律儀さをしみじみと考える

アメリカ人の大らかさがうらやましいくらいだが、もしかしてたとえばフランスではチャールズ皇太子のことをシャルルと呼ぶのだろうか。単に発音できないのか、フランス語に対するプライドか。気になるところである。

ハンガリーから来ていたキャンプ・カウンセラーでトーマスという人がいたが、本当の発音はチェコのベルディハと同じく、トマーシュだった。でも、アメリカ人はみんなトーマスと呼んでいて、本人もあえて直さなかったことを思い出した。


<今日の英語>

Am I making a mountain of a molehill?
私は些細なことで大騒ぎしているんでしょうか。


2年も付き合っているボーイフレンドの昔の彼女が、彼とよりを戻そうと企んでいる。彼はそのつもりはないと言うのだが、元彼女には効果がないように見える。元彼女は彼と同業で、彼は話しかけられれば相手をする。それに、彼がほしい取引先の情報を彼女は持っている。あれこれ考える自分は気にしすぎなのだろうかという相談者の一言。

文字通りには、「モグラ塚から山を作る」。転じて、小さな問題を大げさに捉えること。




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14歳のバースデー・パーティ

2010.06.06 (日)



次男は5月末の生まれなので、メモリアル・デーの連休にかち合うことが多い。そのため、パーティは6月にずらすことにしている。

10歳くらいから、パーティは簡単になった。いつもの仲良しを家に呼んで、テイクアウトのピザとお菓子を出すだけでよい。あとは、子どもたちで勝手に遊ぶ。

飾りつけもないので、いつものプレイデートと区別がつかない。でも、子どもたちはいっしょに遊べたらそれでいいらしく、文句は出ない。

1年くらい前から、プレゼントはお互いにオンラインゲームの中で20ドルくらいのものを贈り合うようになった。ギフトカードを買ったり、バースデーカードを作ったりする必要もない。親同士も口頭でサンキューを言うだけである。

子どもたちが小さいときは、プールや体操教室その他の会場を借りたり、ゲームを用意したり、10人以上に招待状を配ったり、グディーバッグというお土産を渡したりして、手間ひまがかかった。それに、付き添っていたよそのお母さんたちと話をするのがストレスで、とても憂鬱だった。

今はどこのお宅も子どもだけ置いてすぐ帰る。半数は子どもを車から降ろしてUターンするので、玄関先にも来ない。だから、お迎えのときしか親御さんに会わない。気楽なもんだ。

スリープオーバー(お泊り)にしたこともあったが、子どもたちは寝ないし、私も疲れるし、翌朝の食事が面倒。この頃は、その日のうちにお引取り願う。

今年も土曜日の午後1時から8時まで。それでも正味7時間ある。もっと早いお迎え時間にすべきだったか。

14歳の男の子ばかり、次男も入れて5人。

みんな私より背は高いが、中身はまるで幼稚園児なので、安心していられない。ついこの間も、次男が友だちにポップコーンを作ろうとして煙探知機が鳴った。仮想世界の高度なゲームをクリアできても、現実世界ではまことに危なっかしい。


          *


夫は私と同じくらいよその子どもが苦手。家にいたくないと言って、長男を連れて新しいヘッドフォンを買いに出かけた。

Iron Man 2 という映画も見てくると言う。ちょうどいい時間になりそうなので、帰りにピザ屋に寄ってもらうことにした。出不精で人ごみがきらいな私は、特に週末には出かけたくないのだ

3時半ごろ長男から電話があり、近くのドラッグストアにいるという。

「ピザは早すぎるかって、ダディが聞いてって。」

「ちょっと早いわよ。お母さんがあとで行くからいいって言って。映画はどうしたの?」

「見ないって言ったじゃん。お母さんが子どもだけ置いてピザをもらいに行くのはいやだって言ったから。」

「そうだっけ。ドラッグストアまで来たなら、スーパーに寄ってくれない?」

えー。なんでー。」と不満な声。

長男は夫に付き合わされて、せっかくの土曜日の数時間がつぶれてしまった。早く家に帰って、ゲームをやりたいのだろう。

私は自分で日本風のショートケーキやロールケーキも焼くが、やっぱりアメリカの子にはお店で売っている恐ろしく甘いケーキが一番受ける。

ただし、今日はケーキを買いに出かけるのがいやになった。その代わりにマドレーヌを焼いた。でも、夫と長男がスーパーに行くなら、カップケーキでも買ってきてもらおう。

うちはコカコーラなどのソーダを買わないが、今日はパーティなので、次男がみんなのリクエストを聞いて、それも頼んだ。牛乳と seltzer(無塩・無糖の炭酸水)も。

スーパーはドラッグストアと同じショッピングセンターにあり、50歩も離れていない。私に言われなくても、「ついでにスーパーに寄って行こう。」という考えは浮かばないのだろうか


           *


台所で電子レンジのドアをバタンバタン開け閉めする音がする。子どもたちがワイワイ騒いでいる。

精神年齢4歳の男の子5人と電子レンジ。この組み合わせはよろしくない。

急いで下りて行くと、次男が「みんながカラメル食べたいって。これでできる?」と聞く。電子レンジのドアを開けると、薄い砂糖水が入っていた。次男はプリンが好きなので、私が電子レンジでカラメルを作るのをときどき見ていた。でも、わかっていない。

上澄みを捨てて、もう少し砂糖を加え、カラメルを作った。みんなスプーンを片手に待っている。できたてのカラメルがどれくらい熱いかわかってない。でも、スプーンを入れたままにすると、容器とくっ付いてしまう。

しょうがないので、私がスプーンを預かって、子どもたちをリビングルームへ追いやった。

ただでさえ友だちが集まって興奮しているところへ、次男はこういう見せびらかしが好きなのだ。法的には問題のない年齢でも、彼らだけを家に置くことはできない。よその子に何かあってからでは遅い。


           *


夫と長男がスーパーの袋を抱えて台所に入ってきた。 

3リットル瓶のコーラとルート・ビア(名前はビールだけど、アルコール分はない)に、20個入りブラウニー3箱、30枚入りクッキー2箱。私の嫌いなストアブランドの seltzer (水と炭酸だけなのに、メーカーによって味が違う)。クラブ・ケーキというカニ入りコロッケみたいなもの8個。そのうち4個は1個3ドル99セントと高い。

なんでこんなに大量に買ってくるのよ。

カップケーキはなかった

ニックのお母さんがファッジを差し入れしてくれたし、甘いものは他にもあるからいいけど、なんで一番の目的のカップケーキを買わなかったのよ。

「だって、おかあさん、わかれば買ってきてって言ったよ。マドレーヌがあるから、なければいいって。」

「だから、カップケーキなんかベーカリーのところにいつも売ってるでしょ。ブラウニーのすぐ向かい側じゃないの。それに、どうしてブラウニーが3箱とクッキーが2箱もあるの?」

「だって、おいしいもん。」と長男。

夫と子どもたちがスーパーに行くと、こういう結果になる。買わなくていいものを(しばしば大量に)買い、買うべきものを買わない(あるいは品質が悪い、不味いブランドを買う)

なぜだかわからない。もう怒る気もない。だから、私は前もって夫に頼むときは、品名・メーカー・パッケージの色と分量、個数などを詳しく書いたメモを渡さねばならない。それでも、わからないと言って、電話がかかってくることがある。


          *


しばらくして台所へ行くと、空っぽになったブラウニーとクッキーの箱が2つ転がっていた。食べ盛りとはいえ、あと2時間もすればピザが来るのに。

「みんな、もう食べちゃだめって言って。」と次男に通訳させる。

私は友だちの前でも次男には日本語だけで通す。彼らにはもちろん英語で話すが、長い付き合いなので、私と次男の日本語会話にはみんな慣れている。

「いま、なんて言ったの?」と聞かれたときや、次男が訳したほうがいいと判断したときは、英語で説明するらしい。「ぼくも日本語が話せたらなあ。」とうらやましがる子もいる。

子どもたちは遊戯王のカードで遊び、パソコンでゲームをして、音楽をかけ、長男も交えてなにやら歌ったりしている。

なんとも健全な仲間である。幼稚園のお遊戯と錯覚しそうになる

どの子もまだガールフレンドはいない。それよりは、5人でチャットしたり、ゲームしたりするのが楽しいらしい。これも9月からハイスクールに通い始めたら、どうなるかわからない。

おとなしい子たちなのだが、それでも私は気を使って疲れてしまうので、長男に監督を頼んで私はベッドルームにこもった。

そして、ピザを食べさせ、また遊戯王とゲームと歌。


        *


「マムに電話しよう!」とはしゃいだ声が聞こえてきた。何か用事のある子がいたのかなと思っていたら、次男がやってきて、

みんなスリープオーバーしたいって。いい?」

「だめだめだめ。今日はそういう話になってないの。みんなにそう言って。」

次男が友だちに説明していたが、すぐに戻ってきた。 

「2人だけだったら、いい?」

「だめ。今日はだめ。今日は8時にお迎え。」

「じゃあ、ぼくがアンディの家でスリープオーバーするのは? それならいい?」

「だめ。また今度にしてって言って。」

私は急に計画を変えるのが嫌い。よその子が家に泊まるのもいやだし、明日の朝また私が次男をどこかにお迎えに行くのもいや。

第一、明日の朝はフレンチオープンの決勝があるではないか。

またみんなと相談したらしい次男がしつこくやってきた。

みんな10時までいてもいい? 暗くなってから、みんなで外で遊ぶから。」

「だめ、今日は8時。みんなのお母さんにそう言ってあるの。」

しばらくすると、子どもたちは外に出て行った。さすがに家の中にいるのに飽きたんだろう。まだ7時。外は明るい。

かくれんぼと追いかけっこを混ぜたような遊びをして、キャッキャ言っている14歳たち。長男までいっしょにやっている。いくらここが田舎でも、ちょっと幼すぎないか。


         *


G氏との電話が終わった夫がピザを食べに台所へ下りて行った。

今日は蒸し暑いので、子どもたちも早々に家の中に戻ってきた。みんなでワイワイ話す声が聞こえる。次男と夫が2階に置いてあったマットを下へ運んでいく。何やってるの?

ダディがみんなスリープオーバーしてもいいって!」と次男。

どうしてそう勝手なことをしてくれるのよ。

私は再びダメだと言ったが、次男はそれから何度も私と夫の間を行き来して、「どうしてだめ? 来週ならいい? 夜だけならいい?」としつこい。

今日はとてもスリープオーバーを受け入れる気力と体力がない。がんばって引き受けても後悔するのが目に見えている。

私はもう無理をしないことにしているのだ

先週、長男の友だちが1人泊まって行ったばかりではないか。でも、あれは何度も呼んでくれたからお返しでやったことだし、最初から泊まっていく話になっていた。

夫が2階に来たので、勝手に承認しないでくれと苦情を言った。

「マムがイエスと言ったらという条件付きでOKしたんだよ。すでにノーと言ってたとは知らなかった。」と夫。

そうでなくても、なんでマットなんか運び出すのよ。みんな泊まる予定じゃなかったから、寝袋は用意してきてないんだし、それじゃあ子どもたちが期待するじゃないの。

やっとお迎えの時間が来た。やれやれ、やっと解放される

しかし、どの子も帰り支度にまた時間がかかる。私はお迎え10分前に荷物をまとめろと申し伝えたのに。まあ、それはどこの家でも毎回同じか。

社交ぎらいの私には、長い1日だった。私は実況中継みたいにこのブログを書いていたのだった。




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 |  子ども  |  コメント(6)

勝っても負けても泣く男たち

2010.06.07 (月)



ナダルが2年ぶりにフレンチ・オープンで勝った。

そして、泣いた。

ソダリングはエラーが多く、決勝前の2試合で体力気力とも使い果たした感があった。2セットを先取されて、3セット目もラファのペースで進み、観念していたのだろう。表彰台では笑顔を見せていた。

私はテニスしか知らないが、接戦であるほど、勝ったほうも負けたほうも泣く人が多い。特に男。圧倒的に男

ロッカールームでの悔し泣きではなくて、まだコートにいるときにオンオン泣くのである。

もちろん、女の子も目がうるんだり、タオルで顔を抑えたりする。

1993年に、ヤナ・ノボトナがウィンブルドンでステフィ・グラフに逆転負けして、表彰台でケント公爵夫人の肩にもたれて泣いたことがある。

でも、あれは例外中の例外であって、ほとんどの女の子が少なくとも人前ではストイックに負けを受け入れるように見える。


        *


フェデラーは昔から勝ち負けに関わらずよく泣いたが、2009年のオーストラリアンオープン決勝でラファに負けたときは、スピーチができないくらい涙涙また涙だった。2010年には、アンディ・マリーがやはり決勝でフェデラーに負けて泣いた。アンディ・ロディックはウィンブルドン決勝でもう少しでフェデラーに勝てるところで負けてしまい、ひどい涙目を必死で堪えていた。

デルポトロはUSオープンで勝って、泣いた。その前年に準々決勝で負けたときには記者会見の席で泣き始めて、途中退席してしまった(デルポトロはまだ若い。私はファンなので許す)。

高校野球の選手が悔し泣きしながら甲子園の土をかき集めるのではない。

プロのテニス選手の話である。

いつからこんなに負けたときの涙を見せるようになったんだろう

うれし泣きでなくて悔し泣きは、わりと最近の現象だと思う。王者フェデラーが泣くんだったら、誰でも泣いていいという話になったのか。まあ、私はオバサンなので、若い男の子が泣きたければ、泣きなさいとティッシュでも渡してあげよう。

オリンピックとか引退とか、特に感情的になりやすいときはわかる。テニス選手にとっては、グランドスラムがメジャー大会というのもわかるが、昔はそうじゃなかった。

今は、選手のレベルが高くて競争が激しく、トレーニングも厳しいし、ストレスの度合いが昔とは比べ物にならないからかもしれない

しかし、サフィンは泣かなかったな。

勝っても負けても泣かず、最後の試合直後のちょっとした引退記念セレモニーでも飄々としていた(アンドレ・アガシの引退したときとは対照的)。サフィンは叫んだり、ラケットを叩きつけたりして、発散するタイプだからかも。

いや、案外ああいう人はとても情が深いんじゃないか、とこれは私の贔屓目。


         *


それにしても、ラファは強かった。普通の選手ならラケットにかすりもしないボールを、走って走って拾いまくった。

私は彼のプレー・スタイルは好みではないが、クレーコートに合っているんだろう。フェデラーでさえ、フレンチ・オープンで通算17回もラファに対してブレイク・チャンスがありながら、1回しかものにできなかったと解説者が話していた。

去年のラファはひざが万全ではなかったことに加えて、両親の別居と言うストレスを抱えていた。ナダル夫妻はその後、正式に離婚した。

ラファの年齢からして、25年間の結婚生活だったと思われる。

ここにもまた熟年離婚が1組あった

カソリック教徒が9割というスペインでは、ほんの30年前まで離婚できなかったと聞く。法律が変わり、2008年には2.3組に1組が離婚しているらしい。選択肢があるのはいい。

今日の決勝戦にはラファの両親が観客席にいたが、並んで座らず、お母さんはお父さんの斜め後ろ辺りだった。優勝決定のときにも、2人は他の人と抱きあって喜んでいた。カメラの写していないところではどうだったかわからない。

「グランドスラムで何回も優勝して、世界ランキング1位になるようないい息子がいても、離婚するんだな。」とおかしなことを考えた。


<今日の英語>

I left three cheese slices for you.
チーズ・ピザを3枚残しておいたよ。


昨日のパーティで残ったピザが今日の昼食になった。何につけ、「私が食べようと思っていたのに。」とよく私に文句を言われる夫が、今日はちゃんと皆の分を残してあることをわざわざ報告しにやってきた。



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 |  社会  |  コメント(3)

ハイスクールの女の子

2010.06.08 (火)



今朝、長男の鼻血がなかなか止まらず、スクールバスに乗り遅れてしまった。久しぶりに私が送って行った。

うちから学校まで3分もかからないが、ハイスクール周辺のラッシュアワーがいやで、ともかくバスで行けと日ごろから申し渡してある。

スクールバスがあるのに、免許を取った子は自家用車で通いたがる。環境保護クラブと学校が「バスで学校に行こうウィーク」を設けるほどだ。

シニア(最終学年)ともなると、全員が時間割通りに授業を受けるのではないらしい。卒業に必要な単位を取るために、残っているいくつかの授業に出席するだけとなると、通常のバス運行では待ち時間が長すぎる。それも車で通いたい理由の一つではある。

ここは田舎なので、歩いて通学できる子はほとんどいない。ガソリン代がかかろうと、自由に行動するためには車が必須となる。

もちろん、自分の車と運転テクニックを見せびらかしたくてしょうがないような子もいる。助手席に女の子を乗せたり、かっこつけて降り立ったりする。

若いなあと思う。「ちょっと、気をつけてやってよ。」とつい言いたくなる。


        *


生徒用の駐車場は校舎の裏側にあるが、表の駐車場に停める子もいる。どういう仕組みなのか、よくわからない。

私が乗り入れると、すでに車の列ができていたので、私も続いた。うちのように、親が送り届けているお宅も少なくない。これはキンダーガーテンのころからそうだ。どうしてそうしょっちゅうバスに乗り遅れるのか不思議なくらい、朝の学校周辺は混雑する。

生徒たちが車から降りてきて、玄関に向かって歩いていく。

たまに暑い日もあるとはいえ、朝8時の気温は55度(12.7℃)、最高気温は73度(22.7℃)。湿度も低くて快適。6月は一番いい季節かもしれない。June Bride はこういう気候なればこそ。

ところが、私の目に入ってくる女の子たちは、まるで真夏のビーチに行くような格好なのだ

細い肩ひもの胸元がぐっと下がったキャミソール。これ以上短く切れないようなジーンズのショートパンツ。ゴムぞうり。それに、バックパックかトートバッグを一方の肩に引っ掛けている。

ちょっと、ああいう格好でいいの? あの子たち、これからビーチに行くみたいじゃない?」と長男に言うと、「そう? みんな、あんな感じだよ。」と別に驚く風もない。見慣れているのだろうか。

それにしても、ほとんど水着と変わりないあんな露出度の高い服の女の子が隣に座っていて、男の子は集中して勉強できるのかと心配になる。

16歳、17歳というアメリカの女の子が一番きれいなときなので、私でも見とれてしまう子がちらほらいるのだ。


        *


校則によると、「問題のある服装で登校した子は、家に帰って着替えてから出直すこと」となっている。たとえば、

  • ぼろぼろに破れている
  • 露出度が高い
  • 不健康または危険
  • おへそが見える
  • 下着が見える
  • ホルター・トップまたはスパゲッティ・ストラップ
  • よろしくないこと(アルコール、セックス、ドラッグへの勧誘、卑猥あるいは侮蔑的なメッセージ)が書いてある

でも、今朝の様子を見る限り、なかなか徹底しないらしい。お互いに免疫ができてしまったのかもしれない。

うちは2人とも男の子だけれど、もし女の子がいたらああいう格好で登校させてやるだろうか。こういうときは男の子でよかったと思うのだ。

しかも、うちはズボンを下げて下着のパンツを見せることもしないし、変なメッセージのあるTシャツも持っていない。服装に興味がないのだ。しわくちゃでも、ちんちくりんでも平気で着る。フードが背中に入っていても、ズボンの裾が靴下に挟まっていても気がつかない。

おしゃれすぎても迷惑だが、こういう子もまた困る。


<今日の英語>

It's a mixed blessing.
良くもあり悪くもあります。


テクノロジーの進歩で、あらゆる情報に簡単にアクセスできるようになったのは素晴らしい。でも、それに気を取られすぎて、家族や友人といった現実の人間関係が疎かになってしまったという人の一言。仕事や趣味、テレビなどにのめりこんだ人は昔からいたが、今はいつでもどこでもマルチタスクできるため、没頭の度合いが昔とは違うらしい。



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 |  社会  |  コメント(2)

煙突工事初日

2010.06.09 (水)



コントラクターのダリルと最後に話してから10日も経った。なにかを変えることが苦手(=ものぐさ)な私は、リモデルに乗り気ではない。必要だから煙突を建てるだけだ。すでに半額を支払ったが、ダリルをせっつかなかった。

連休だし、次男の友だちも遊びに来るし、それが終わってからでいいか。いろんなことを一度にやると疲れてしまう。そのうち連絡しようと考えていたら、昨日の夜、ダリルから電話が入った。

明日の朝8時から工事を始めるという。

「もっと早く教えてくれたら、地下室を片付けたのに。」と一瞬思ったが、どうぜ片付けなかっただろう。

まず、先日ダリルといっしょに下見に来たジョーが助手を連れて現れた。

ジョーは小柄だが、お供はプロレスラーみたいな体格をしている。2人を地下室に案内して、あとは任せた。ずっと付き合っては疲れるし、彼らも見張られているみたいでやりにくいだろう。

夫は出てこない。G氏のために夜中じゅう調べものをしていたとかで、この騒音の中で寝ている。

猫は最初のピンポーンにびっくりして、どこかへ隠れてしまった。


       *


しばらくして、大工さんらしい人たちもやってきた。1人はがっしりした白人で、もう1人は小柄なヒスパニック。

白人はスラブ系のアクセントのある英語を話す、かなりいい男。ロシア語を試してみたいが、彼は私の会話練習の相手をしに来たのではない。それに、ロシア人じゃなくてポーランド人だったらどうする?

2時間ほどしてゴミ収集車が来たので、ゴミ箱を取りに行くついでに外の様子を見ようと思った。ガレージに回ったら、誰かがゴミ箱を戻しておいてくれた。トラックが入るのに邪魔だったのか。でも、助かる。

裏庭に回ると、ロシア人(と勝手に決めた)がハシゴに乗って、家の壁に貼ってあるサイディングを切って外しているところだった。こうして見上げると、屋根はかなり高い。煙突は屋根のさらに2フィート上まで出さなくてはならない。

ジョーが、煙突の直径は16インチでは大きすぎるから12インチにしたと説明してくれた。私は無知なので、専門家に従うしかない。何インチでもいい。でも、そういうことは見積もりか下調べの段階でわかるはずじゃないの

「もし暖炉を付けるとしたら、12インチの煙突につなげて使えるんですか。」と私。

「暖炉用には別の煙突が必要です。油と木を混ぜることはできません。どこでもそうなってますよ。」とジョー。

そうか、暖炉では木を燃やして、ボイラーはオイルが燃料だからか。

夫は、そんな基本的なことも知らない私に任せているのである

地下室での工事が一段落して、静かになり、兄猫が姿を現した。妹猫はどこにいるのかわからない。地下室に猫トイレがあるので、2匹ともしばらくトイレに行けないかもしれない。


        *


家中に振動が響き渡る。

昼寝をしたいが、いつコントラクターに呼ばれるかもしれないし、なにしろこの音では眠れない。かといって、家事をする気力もないので、ベッドでパソコンをやり、本を読む。

日本だったら、大工さんにお茶を出したり、お昼を用意したりするのだろうが、私は何もしない。とても暑い日に、冷たい水やコーラを勧めたことがあるだけだ。アメリカではそれが普通だと思う。彼らも期待していない。

自分たちで飲み物も食べ物も持参する。そして、庭のどこかで座って休憩する。なぜかトイレを借りる人も少ない。

1時半ごろ、また外に行ってみたら、金属の太いチューブが屋根まで延びていた。ジョーは、「あと2フィートつなげたいんですが、今日は風が強すぎます。囲いができてから最後の仕上げをすることにしました。高い部品を落として壊したくないですからね。」

そして、わざわざ段ボールに入っていた残りのチューブを見せてくれた。3層で、断熱材も入っている。

ダレルはもう来て、仕事を済ませて帰ったそうだ。

町役場では3回立ち入り検査をするという話だったが、ダレルによると作業途中と完成時の2回になったらしい。しかも、完成時はダレルが電話で説明すればいいかもしれないと言う。ずいぶん緩い規制である。そんなに適当でいいのか

2時ごろ、ジョーと彼の仲間が帰ると、夫が部屋から出てきた。地下室と外を見に行くという。そして私にいろいろ質問する。

なんで専門家がいるときに聞かないのよ。私は適当に答える。


        *


妹猫は朝8時から一度も姿を見せない。飲まず食わずで、どこに隠れているのだろう。

兄猫はその辺でゴロンとしていたが、振動が激しくなってからまた逃げた。そのうち出てきて顔を洗ったりしている。妹も7時間ぶりに姿を現したが、全身これ厳戒警備中という雰囲気である。

3時に次男が帰宅した。まだ外にトラックがあるという。

いっしょに裏庭に行ったら、ロシア人が立ったまま何か食べながら、携帯で話していた。彼だけが戻ってきたらしい。

次男に「あれ、ロシア語じゃない?」と聞いてみたが、「英語。でも、すごいアクセントがある。」 私はがぜん興味が出てきた。でも、電話中の彼を邪魔できないので、次男と家の中に入った。

4時に夫が精神科医から戻り、誰かといっしょに家の中に入ってきた。ロシア人の携帯が電池切れしたので、充電器を貸してほしいと頼まれたそうだ。でも、うちには彼の電話に合うのがない。その代わり、オフィスに報告したいという彼に固定電話を貸してあげた。

夫が「彼はチェコ人だよ。」と私にこっそり言う。なんで知ってるの?

「さっき聞いたから。それで、うちにはベラルーシ人の友だちがいるという話をした。きみは相手の出身地を聞くなんて失礼だと思って、尋ねないだろう。」と夫は2階へ上がって行った。

興味があれば尋ねるわよ。先を越されてイラつく。そんなことより、煙突工事の進み具合とか現実的な話をしてくればいいのに。


       *


ロシア人改めチェコ人は、5分くらいチェコ語で話していた。

子音がいっぱいあって、確かにスラブ系の言葉だ。何をしゃべってるのか、全くわからない。ロシア語より軽い感じがする。音楽みたいに聞こえる。スラブ語が好きな私は、いつまでも聞いていられる。ドイツ語やフランス語や中国語はすぐいやになるのに。

ネットでどの国の言葉も聞けると思うが、私はナマの人間が目の前で話していないとだめなのだ

チェコ人は1人だけで仕事をし、ダレルにもう一度電話して確認していた。ダレルとは英語だった。じゃあ、さっきのチェコ語会話の相手は誰だろう。

10年くらい前に、家の掃除を頼んだら、チェコ人女性が2人来た。1人は英語が通じなかった。もう1人によると、彼女は本国では看護婦で、1年に何度かアメリカに来て掃除を請け負ってお金を貯める出稼ぎだった。小さい娘は夫に預けて、3ヶ月くらい滞在する。まだ若い人だった。この辺にチェコ人のコミュニティがあるのもしれない。

煙突工事のチェコ人は、たぶん30代半ば。アクセントのある英語からして、大人になってからの移民だと思われる。でも、次男が言うほどアクセントは強くない。きっと外で話していたのはチェコ語だったのだ。どういう事情でニューヨークにやってきたんだろう。

結局チェコ人は1人で夜7時まで働き、黙って帰った。明日も工事は続く。


<今日の英語>

Her choice of words was unfortunate.
彼女の言い方は残念だった。


ホワイトハウス詰めの名物記者だった89歳のヘレン・トーマス女史が、イスラエルを批判する発言をして引退させられた。反ユダヤ主義者だと責める声とともに、コラムニストが個人的な意見を表明して何が悪い、言論の自由はどこへ行ったという非難も多かった。「彼女は言葉の選び方を間違ったが、意図するところは正しい。イスラエルは中東のトラブルメーカーになっている。」という擁護派のコメント。



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煙突工事2日目

2010.06.10 (木)



今日も朝早くから来るだろうと待機していたのに、正午になっても誰も来ない。

1時半に町の検査官が来るはずなので、それからかなと思っていたら、1時15分にダレルがやってきた。

「検査官は来ましたか。」

「まだ来てません。」

私は彼のあとをついて外に出て行った。小雨が降っている。

「検査が終わったら、工事を再開するんでしょう。」と私。

今日はやりません。明日か明後日か、天気次第ですね。」

木枠や断熱材があまり濡れないうちにやってもらいたいが、足元が悪ければしょうがない。

「検査官は、煙突と木枠の間が2インチ以上空いているかどうかを見るんです。それと、屋根から2フィート以上出ているか。でも、昨日の強風で最後のチューブがつけてないから、聞かれたらそう言ってください。それと、地面には金属の囲いを置くことも。そうだ、やっぱり一番上のキャップだけつけておこう。そのほうが仕上がりがイメージしやすいから。」

「私にうまく説明できるとは思わないんですけど。」

「いや、大丈夫です。それに玄関のチャイムを鳴らさずに、ただ調べて帰るだけかもしれないし。」

検査官も専門家だ。私に聞くことはないだろう。私は家の中に戻った。

窓からハシゴが見えて、ダレルともう1人誰かの声がする。検査官かと思ってまた外に出たら、昨日も来た頭がツルツルでお腹の出た大工さんだった。私がハーイと手をふると、彼もハーイと愛想がいい。


       *


私が地下室で洗濯物を片付けている間に、2人は帰ったらしい。

2時になったが、検査官が来た気配はない。外の様子を見てこようと玄関のドアを開けたら、コピー用紙の半分サイズの黄色い紙が落ちてきた。検査官が挟んで行ったのか。

作業を続けてOK。最終検査日の連絡乞う。」と手書きのメモがあった。これだけ?

ともかくダレルに知らせよう。

彼の携帯に電話したら、すぐに出た。

彼は最初から私をファーストネームで呼び捨てにしている。昔なら、「んまあ、馴れ馴れしい。」とムカッとしたが、もう慣れた。そのほうが気楽だし、私もそうやって呼んでいる。

私がもっと年を取ったら、ミセスなんとかと呼ばれるのだろうか。そのころには、コントラクターが孫に見えるかもしれない。


       *


猫たちはダレルのピンポーンで逃げたが、彼がハシゴを片付けてトラックがいなくなったら、そろそろ出てきた。

今日は怖い思いをしなくて済む。

こころなしか、地下室でオイルの匂いがしなくなった。きっとボイラーにつけた排気ファンだけでは処理できていなかったんだろう。よくまあ15年間、誰も一酸化炭素中毒にならなかったもんだ。

それにしても、家は金食い虫である

次は屋根の修理に5000ドル。内外のペンキ塗り、台所のキャビネットとカウンタートップ、床の張り替え。こちらは見積もりも取っていない。

義母のように、リモデルが大好きで自分のほしいものがわかっている人は楽しいらしいが(彼女は「あなたの台所の寸法を教えてくれたら、デザインしてあげる。」と言ったが、私は丁重に断った)、私にはどれもが頭痛の種になる。

まず選択肢が多すぎる。

5年位前にキッチンのリモデル専門店に行ったら、カウンタートップ一つにしても、メーカー、素材、形、色その他で無限に思えるくらいあった。美的センスに自信がない上に優柔不断な私は何も決められず、3万ドルという値段にも悩んで、結局リモデルの話は立ち消えた。

私の理想は、センスのいい信頼できる建築家または大工を雇って、私の基本的な好みだけ伝え、あとはデザインや材質の決定から作業の監督まで全部お任せというもの。

そのあいだ私は何をやるかというと、本を読んだり、ネットをしたり、猫と遊んだり、昼寝をしたり、クッキーを焼いたりする。つまり、普段どおりの生活をするわけだ。

しかし、現実にはそんな人は見つからないし、先立つものがない。

「ハンディマン・タイプの男と結婚していればなあ。」とないものねだりをする。


<今日の英語>

The rain is tapering off.
雨は次第に止んできています。


天気予報。taper は徐々に減る、先細りする。



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子どもを隠れ蓑にする夫

2010.06.11 (金)



夕方、夫が部屋から出てきて長男を呼んだ。

夫は思いつきでよく子どもたちを招集する。たいていネットやテレビでおもしろい(と夫が思う)ものを見つけ、「これは見逃せないぞ。すぐに来い!」と叫ぶ。彼らは父親が怖いので、ゲームやテレビを中断して駆けつける。私が呼んでも返事ばかりよくて、動かないのに。

夫は私の部屋に顔を突っ込み、「ちょっとネットで見つけたものがあるんでね。」と言って、ドアを閉めた。

しばらくして、今度は次男が呼ばれた。珍しいことではないので、私は別に気にしなかった。

すると、長男がやってきて真面目な顔をして言った。

「おかあさん、ぼく、今マリウスのガールフレンドとチャットした。」

「それで呼ばれたの?」

「うん。」

「何を話したの。」

「学校のこととか。」

長男は私が不機嫌なのを見て取った。そうなるとわかっていても報告する子だ。何事につけ、隠し事ができない。

「なんでお金のことを聞かないのよ。これ以上お金を取らないでください、うちにはもうお金はありませんって言えばよかったじゃない。」

「だってー。」

長男は機転が利かない。第一、父親が見ているところでそんな話は持ち出せないだろう。

それにしても、子どもたちを引き入れようとする夫が気に入らない

まるで証人を作っているようだ。「子どもたちも話した相手だ。秘密でもなんでもない。」と弁解するつもりか。自分はやましいことはしていないとでも言いたいのだろう。でも、私にルーマニア人と話をさせない限りは、子どもを巻き込んだところで何にもならない。


          *


朝になって、長男がまたその話を持ち出した。

「ぼくね、マリウスじゃなくて、マリウスのガールフレンドだよ、昨日話したの。」

「知ってるわよ。」

「その人、ビレッジから出てきたんだって。」 そんなことはどうでもいい。

「どんな人だった? どんな顔してたの?」

ぼく、見てない。あっちはマイクロフォンがないんだって。それで、テキストで会話したから。マリウスは勉強してるんだって。」

「何やってるんだか。これまでに5000ドルは受け取ってるわよ。次男もチャットしたの?」

「知らない。」

次男はもう登校したあとだった。長男とちがって、次男は自分からそんなことは白状しない。


           *


2~3日前、知らない男の人から電話があり、 夫と話したいと言われた。夫は出かけていた。

夫のことをミスターと呼ぶので、きっとセールスか寄付のお願いだと思い、どこの会社の人か尋ねた。GoDaddy.com だという。クレジットカードの明細で何度か見かけたことがある。なんだか怪しい名前。

「どういうご用件ですか。」としつこく聞く私。

ご主人のウェブサイトのことで。」

いったい夫は何をしているんだろう。昔から、有料ドメインを買ったりしていたけれど、これはルーマニアに関係あるのだろうか。

その人は電話番号を残して切った。

調べたら、ドメインやウェブサイトをホストする会社だった。次の日、クレジットカードに$104.69がチャージされていた。それとは別に、オンライン支払い代行会社の名前で$74.99のチャージが立て続けに出ている。

夫には決まった小遣いがない。これくらいは小遣いの範疇とも思えるが、気に入らない。でも、私からは何も言わないでおく。前にも夫が「今月はクレジットカードのチャージが多いのはわかってるんだけど。」と自分から申し出てきたことが何度かあった。しつこく聞かずに、寛容なふりをしたほうがいいかもしれない。

これについては、しばらく猶予をあげることにする。


        *


さっき夫に「そういえば、このあいだGoDaddy.comっていうところから電話があったわよ。」とさりげなく言った。

「あ、そう?」と夫。少しうろたえたように見えたのは錯覚か。

「あなたのウェブサイトのことで話があったんですって。でも、きっとメールでも連絡してると思って、伝えるの忘れてたわ。」

「Gがウェブサイトについて迷っているんだ。経費がかかるから。それで、ぼくが代わりにドメインだけ取ってやった。まだ何もしてないけど。」

またありえない言い訳をする。でも、私は追求しない。

私が夫の話をこれっぽちも信じていないことを、たぶん夫も知っている。



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停滞する煙突工事

2010.06.12 (土)



検査官が見に来たのは水曜日の午後1時半。その後、作業はまったく進んでいない。

木曜日は少しパラパラと降ったが、だいたい曇りだった。金曜日は晴れ。工事には最適な天気だ。

それなのに、誰も来ない

ダレルの言い方から、木曜日はまずダメだろうと予想できたが、金曜日の3時半を過ぎても電話一本かかってこない。

私はリモデルには全く乗り気ではない。でも、ここまで来たなら一挙に片付けてもらいたいと思う。

次男の矯正歯科の予約が4時半だったので、私は4時に家を出た。

帰り道、「うちの煙突のことを忘れてないでしょうね。」とダレルに電話しようと考えた。もしかして週末は働きませんなんて言われたら、丸々4日も放置されてしまう。


       *


歯科医から戻ると、夫の部屋のドアが開いていた。コントラクターから連絡があったか聞いてみた。

「ああ、あったよ。土曜日に囲いを作って、月曜日に煙突のてっぺんのところをやるそうだ。」

ダレルはいつ電話したんだろう。私は朝9時半から1時まで出かけていた。夫は伝言も忘れがちになる。留守電のほうがよっぽど信用できる

「地下室の壁に空いた穴もふさいでくれるんでしょうね。」と私。

それは言ってなかった。わからん。」

どうしてそういうところもちゃんと確かめないんだろうか。あいにく、私は土曜日に出かける用事がある。

夫は何時に起きるかわからないが、コントラクターの仕事をときどき見に行くように頼んだ。夫だけでは不安だ。私は子どもたちにも声をかけた。

「明日、煙突工事のおじさんが来たら、ドアを開けてあげてよ。地下室に行かなくちゃいけないから。それで、ダディにも知らせて。」

「はーい。」と例によって返事だけはいい2人。ゲームをしているが、私の言ったことをちゃんと聞いてたんだろうか。この頃は、脊髄反射で「はーい。」が口から出てくるだけという気がするのだ。つまり、考えてない

こっちも頼りにならない。早く帰ってこなくては。


        *


私はコントラクターの世界を知らないが、おそらくいくつものプロジェクトを同時進行でやっているんだろう。

うちの煙突は半分までできているし(だから、町の検査官が来た)、夫はもちろんのこと、私もそんなにあーだこーだ注文をつけない。お客としては御しやすいと思われているんだろう。

あるいは、私は日本人としてはかなり態度が大きいはずだが、アメリカ人を基準にすれば、まだまだ押しが足らないかもしれない

もっとうるさいうちだったら、しょっちゅう電話したり、催促したりするに違いない。

でも、私はそこまでする気はない。ひどくないがしろにされているとも思わないし、こういう工事には遅れがつきものだと自分を納得させる。

当初の見積もりにはなかった地下室の壁の穴あけについて、追加で請求されるかどうかが唯一の気がかりである。完成を急かさなかったんだから、おまけしてくれないかな。

それに、私は契約書の金額に同意したから、サインして手付金として半額を払ったのだ。それ以上は払わなくてもいいんじゃないだろうか。

しかし、見積もりは見積もりに過ぎないし、「不可抗力により追加の作業が発生した場合は、その費用を請求することができる。」とかなんとか業者に有利な法律があるのかもしれない。

めんどくさいことはごめんだが、200ドル、300ドルも余分に支払いたくない。

そういう場合、夫は案外すんなり払ってしまう。対決するのがいやなのだ

その割には、昔マクドナルドの店員がドライブスルーでの注文を間違えると、家から電話をかけて怒っていたことがある。たかがファーストフードにあほらしい。しかも、夫は私と違って何でも食べるのだ。くれたものを食べればいいじゃないの。

夫はダレルと話をする気はなさそうだ。もし追加料金の話が出たら、どうやって交渉しようか。

女でアジア人で英語が母国語でなく、リモデルの知識も経験もない私のハンデは大きい。


<今日の英語>

Let’s not throw out the baby with the bathwater.
大切なものまで捨ないようにしましょう。


持ち家というアメリカン・ドリームを見直すべきだという提案について、意外にもサブプライム・ローン反対派の1人が「サブプライムローンは諸悪の根源で廃止すべきだが、今起きているトラブルだけで、持ち家推奨をやめるのはよくない。自分の家を持つことは、労働者階級がミドルクラスへ移行する手段であり、家の価値が上がれば資産作りになり、よい地域に住むという社会的な恩恵も大きい。」とコメントした。

文字通りには、お風呂の残り湯といっしょに赤ちゃんを投げ捨てるな。
     



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モールにて

2010.06.14 (月)



久しぶりにモールに行った。目的は買い物ではなく、ヘアサロンである。

白髪染めが追いつかないようになって、もう無駄な努力はやめようと思ったが、これだけの白髪混じりはさすがに老けて見える。それに長くなりすぎた。

私はもうずっとジェニーにやってもらっている。アメリカ人美容師にしては手際がよく丁寧でうまい。私たちはあまりしゃべらない。

カットとカラーで120ドル。20パーセントのチップをあげた。

充分その価値はあったが、日本の格安サロンで同じことをしてもらって、もっといいサービスで5000円だったなと思い出した。

金曜日の午前中なのに、私がいた1時間半の間に、カットだけの男性1人と根元のタッチアップに来た偽ブロンドの女性1人しか来なかった。電話もほとんど鳴らない。まだ景気が悪いのだ。

そういう私も3ヶ月近く切ってなかった。

私の場合は出不精と億劫なのが元凶なのだが、夫が他人にホイホイお金をあげているときに、私の美容院代を節約しようとは思わない

終わったら11時半になっていた。フードコートでアメリカ風チャイニーズフードを買い、席を探した。

テーブルよりはブースのほうがクッションがいい。ちょうど1つだけ空いていた。


       *


ブースの反対側に、大きいグループが陣取っていた。車椅子に乗った20代くらいの男女数人と同じ数の付添い人だった。

どこかの施設に暮らしているのだろう。このモールでは何度かそういう外出を見かけたことがある。でも、食事風景は初めてだった。

一目でかなり重症な障害だとわかる。脳性麻痺だろうか。自分で食べられない人のほうが多かった。付添い人が非常にゆっくりと一口ずつ運んでいる。

いったいいつからここに座っているのか。あのペースではかなり長い時間がかかりそうだ。

意識はあるのに、うつろな目。絵や記号のついている車椅子が見えた。あれで意思の疎通をはかっているのかもしれない。車椅子の人たちは一言も話さないし、ほとんど動かない。介添え人もたまに小声で促す以外は、黙々と食べさせている。

大勢なのに、異様に静かな食事風景。通りがかる人がちらちら見ている。

車椅子に乗っていた人たちはみんなこざっぱりした格好をしていた。

とてもきれいな女の子が1人いた。10代後半か。可愛い服を着て、頭にリボンをつけていた。誰かがおしゃれをさせたのだろう。

彼女は重度障害らしく、お腹から栄養チューブらしきものが出ていて、付添い人はそこへ流動食を送り込んでいた。彼女は口を開けて、ぼんやり前を見ているだけ。ふと、彼女を産んだお母さんのことを考えた。

全員白人で、介護人はすべて女性。施設で働いているのか、ボランティアか。

どちらにしても、忍耐のいる仕事だ。食事はまあいいとしても、トイレはどうするんだろう。もう子どもではないのだから、抱き上げるのも大変そうだ。

毎日接していれば喜怒哀楽がわかるのかもしれないが、彼らがモールに来て楽しいのか、食事がおいしいのか、私にはまったく読み取れなかった。


        *


子どものシャツでも買おうと思ってモールの中を少し見て回ったが、いいものはなかった。

結局いつもと同じように、ヘアカットと10ドル以下のランチでモールを出た。

こんな客ばかりでは景気は回復しないのだが、買いたいものがないんだからしょうがない。いくつか新しいお店が入っているのに、どれも同じに見える。

そういえばフードコートはここ1~2年変わっていない。いったいだれが決めているのか知らないが、ピザ、フライドチキン、ホットドッグ、メキシカン、アイスクリームが2件ずつあるのだ。あとはマクドナルドとギリシャ風らしきお店。

どうしてもっといろんな種類のお店を揃えないのだろう。アメリカ人の味覚で淘汰された結果がこれ?

私が食べたチャイニーズ(これはアメリカナイズされた中華であって、しかもファーストフードの品質と値段)は1軒だけ。5年前には怪しげなジャパニーズがあったが、つぶれたところを見ると、うちのような田舎では人気がなかったのか。そういう私も1回で懲りたんだった。

私にとっては、モールはどこの町でも似たり寄ったりである。

うちよりもっとNYCに近いところでも、義母が連れて行ってくれた南カリフォルニアのおしゃれなところでも、入っているお店はだいたい同じ、売っているものも同じで、「画一的」を三次元で表現したらこれだなと思わせる。

しかも、最近はどのお店もウェブサイトを持っている。

大量に棚に積み上げたり、ギューギューにハンガーにかけてあったりする現実のお店よりも、仮想店舗のほうがよっぽど品物を探しやすい。サイズも揃っているし、合わなければ返品できる。

そうして、ますますモールから足が遠のく。



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バンビとマンチキンとうさこ

2010.06.15 (火)



このところ、春に生まれたらしい動物とよく出くわす。

ディズニーの「バンビ」みたいに白い斑点をつけた鹿の赤ちゃん。よたよたと母親にくっついて歩いていたのに、もう1人で跳ね回っている。

母鹿は少し経ってから現れた。私がドアを開けると、驚いた母鹿は裏庭の違うほうへ向かった。「ちょっと、おかあさん、バンビはそっちじゃないわよー。」と思わず声をかける。

どの動物も母親は大変である。角の生えた牡鹿はどこをふらついてるんだろう。

鹿は植木を食べるので迷惑なのだが、バンビはかわいい。なぜかいつも母親とだけで、集団では来ない。


      *


Squirrel(灰色リス)や chipmunk(シマリス)は、寒さに強いのか冬眠しないのか、冬の間でも木を昇り降りしたり、地面を走ったりしていた。車を運転しながらも見かけるし、年がら年中どこにでもいるので、リスを見ても感動はない。

わたしはネズミがきらい(こうやって文字をタイプするだけでもぞっとする)なので、リスもあまり好きではない。

でも、リスはラッキーだと思う。生物学的にはネズミの仲間で、顔なんかそっくりなのに、あのふさふさしたシッポがあるだけでずいぶん得をしている。「かわいい」と言ってもらえる。

うちの玄関にはコンクリートの階段が5段あり、黒いメタルの手すりがついている。その両側に低木が家に沿ってぐるりと植えてある。そして、玄関のドアの両側には細長いガラス部分があって、外が見える。

完全室内飼いであるうちの猫は、そこで1日に何度も見張りに立つ。

よくシマリスがうろちょろしていて、妹猫は玄関にへばりついて、しっぽをヒュンヒュン動かしていた。

私たちはシマリスにマンチキン(オズの魔法使いに出てくる小人)という名前をつけて、妹猫に「今日はマンチキン、来た?」などと話しかけた。兄猫はなぜか妹みたいに執着しなかった。猫もライオンといっしょで、メスのほうが狩猟能力が優れているのかもしれない。

秋になると、庭にどんぐりが大量に落ちる。子どもたちと私は両手一杯に集めてきて、玄関の階段に置いた。妹猫がじっくり観察できるように、マンチキンをなるべく長い時間留まらせるようにしてやったのだ。

シマリスはたいてい1匹でやってきた。いつも同じシマリスだったかどうかわからない。ときには妹猫とガラス1枚を隔てた至近距離で、悠々とどんぐりをかじっていたツワモノもいた。猫が出られないことを知っていて、からかっているのだ。

2年くらい前に、シマリスはぷっつり姿を消した。林の中や芝生では見かけたが、玄関に来ることはなくなった。


        *


ここ2週間くらい、前庭のレンギョウのところでときおり野ウサギを見る。

うちの猫より少し小さいくらいで、私が車を停めても逃げない。10メートルも離れていなかった。

ベースカラーは茶色で、ベージュやグレーや黒が微妙なグラデーションになった毛皮をしていた。たまたま緑の芝生にいて目立っただけで、あの模様ならどこでもカムフラージュできそうだった。

この家に引っ越してきたばかりの頃、裏庭にピーター・ラビットのようなウサギが来た。私が近寄っても、石のように動かない。1メートルのところまで行ったら、猛スピードではねて行った。

脱兎のごとく」という表現を実物で見たのは初めてだった。

ウサギは臆病だから、いったん怖い目に合うと二度と姿を見せないと聞いて、がっかりした。

その後もリスは軍団で現れても、ウサギはほとんど見なかった。茶色いウサギは秋の枯れ葉に、灰色ウサギは岩に紛れて、目の悪い私にはなかなか見つけられないせいもある。

いくら暇な私でも一日中見張るわけにもいかず、ウサギを目撃するのは2年に1回あるかどうかだった。珍しいので、子どもたちもウサギを見つけると騒ぐ。


      *


今回も、「レンギョウのところにウサギがいるよ!」と子どもたちに言うと、「えー、ほんと? ぼくも見たい! お母さん、写真撮った?」と長男。

そうか、写真を撮ればよかったのか。思いつかなかった。

でも、私の携帯にはカメラがついてないし、デジタルカメラもキャムコーダーもベッドルームの棚に置きっぱなし。たぶん電池が切れている。シャッターチャンスがあっても、まったくだめだ。

ブログにこまめに写真を載せる人は、どこに行くにもカメラを持っていくのだろう。それはバッグに入れておけばいいとしても、写真を撮るのを忘れないところがすごい

私は自分の食事を写す習慣はないが、なぜかこのウサギの写真は撮りたいと思う。

そう思っていたのに、その後2回目撃したときにはやっぱりカメラは手元になかった。

1回目は、妹猫がいつも以上に興奮していたので、外を見ると、ウサギが玄関前の芝生にしゃがんでいた。

リスや鳥よりも、そりゃあおもしろいだろう。友だちと思ったのか、餌と思ったのか。ウサギはおっとりしている。いっしょに見ているうちに、写真のことはコロッと忘れていた。

2回目は長男と車で出かけたときで、ウサギはレンギョウの前に座っていた。私がモタモタしている間に、長男は実物を見ることができたのだった。

これまでに見たウサギが同一人物(同一ウサギ?)なのかどうかはわからない。でも、家の敷地のどこかに巣を作って住みついたようだ。

ウサギの繁殖力はすごいらしいが、本当のところはどうなんだろう。野生ウサギご一行様というのは一度も見たことがない(鹿は集団でやってくる)。他の動物に襲われるから、増えないのか。あるいは、私の目に見えないだけかもしれない。

うちには野菜畑もないし、ウサギが来ても困らない。

妹猫にもう一度ウサギを見せてあげたくて、小指サイズのにんじんを玄関の階段下に置いてみた。でも、誰もこなかった。そして、にんじんは1日で干からびて、糸くらいに縮んでしまった。

あれから、ウサギに「うさこ」というありきたりの名前をつけたが、姿を見ない。


<今日の英語>

They are taking it in stride.
彼らは事態を冷静に受け止めている。


最近の株価の動きと投資家の反応について、ある経済ジャーナリストの一言。「過去2年間に比べたら、これくらいの下降はたいしたことありません。投資家たちも慌てずに対処しています。」 stride は大またの足取り、一跨ぎ。  



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兄猫 行方不明

2010.06.16 (水)



朝、ラジオの時計を見たら6時半だった。いつも猫に起こされる私としては、かなり遅い時間である。

妹猫が足元にやってきた。この子はよっぽどお腹がすいてない限り、私が起きるまで待つタイプなので、助かる。兄猫は書類をバサバサしたり、カーペットを引っかいたり、私をイラつかせて起こす天才なのだ。

その天才が今朝は来ない

どこかで外を眺めているのかもしれない。昨日は晩ご飯をあげるのが遅かったし、ドライフードも残っていたし、お腹はまだいいのかもしれない。

地下室へ行って、猫トイレを掃除して、台所へ戻ったが、兄猫は来ない。お腹がすいていなくても、私が台所に来たら必ず来るのに。

このへんから私は心配になったが、兄猫はとろいので、しょっちゅうクロゼットに閉じ込められたり、ガレージに置き去りにされたりする。ドアが開くと、のこのこ入り込んで、人間がドアを閉める前に出ないからそういうことになるのだ。

思い当たるドアを全部開けてみた。起きてきた子どもたちにも探してと頼んだ。

ダイニングルームの床に「落し物」があった。今朝は猫トイレがいつもより使用感があったから、トイレが気に入らなかったのかもしれない。こういうことをするのは、兄か妹か。でも、悪いことをしたと思って隠れるほど殊勝な猫ではない。


       *


妹猫が待っていたので、ドライフードを出し、「ごはーん!」と兄猫を呼んだ。

来ない。

猫好きの長男は、朝食も食べずに家中を探し始めた。どこにもいない。「ごはん」の言葉を聞いて現れないのはよっぽどのことだ。

「どこかで落ちて怪我したら、動けないんじゃない? オイルタンクの下とか。」と長男。

地下室のオイルタンクの上に小さい窓があって、兄猫はよくそこで外を眺める。1メートル50センチくらいだから、落ちてもそれほどのショックではないと思うが、兄猫はくるっと回転して落ちることを知らない。真横にどさっと落ちる。

夫とぬくぬく寝ているかとも思ったが、食いしん坊の兄猫にその可能性は低い。

兄猫の心臓には雑音がある。生まれたときにわかって、その後も健診のたびに指摘された。でも、雑音があっても長生きする猫もいるし、程度がひどくなっているのでもない、大丈夫でしょうと言われた。

ふだんは持久力がないくらいで、見た目はごく健康。お腹の贅肉をどうにかしろというくらい。

長男は「ぼく、バス・ストップまで歩きながら、外を探してみる。」と言って、出かけた。

外に出る可能性はまずないが、たとえば夫がドアを開けた一瞬のすきに出たかもしれない。狩猟の基礎も知らないあの猫は、外では生き残れない。第一、コヨーテとかイーグルとか猫をかっさらっていく動物がいる。だから、このあたりでは飼い猫は外に出さないのだ。


       *

夫が起きてきたので、兄猫がいないことを告げた。

夫もクロゼットをあちこち開けてみたが、もう先に調べたんだからいない。

妹が知ってるんじゃないか?

「私もそう思って、あとをついて行ったんだけど、いないのよ。」

まだ子猫だったころ、兄猫がガレージに閉じ込められてしまい、妹が「ミーミー。」と騒いで私をガレージのところまで案内したことがあった。その後、しょっちゅうそういうことがあり、妹は疲れたのか、教えなくなった。私たちもクロゼットやドアを開けて調べることを覚えて、たいていすぐ見つけた。

でも、今回はもう2時間以上探しているのに、見つからない。

こういうときに、地下室に夫の荷物が大量に積み上げてあるのは致命的である。しかし、そうもいっていられない。

ちょうど今日は遅れに遅れた煙突工事の仕上げの日。ドンドン、バンバン、騒音が家中に響けば、びっくりして出てくるかもしれない。


        *


妹猫のほうが賢くて可愛くて、どうして2匹ももらってきたんだろうと私は時おり後悔した。

1匹では寂しかろうと思ったのだが、子猫時代を除き、兄妹はいっしょに寝ないし、兄は妹を攻撃するし、いっしょに遊ぶこともない。しかも、兄はたまに粗相をするし(バスルーム限定なので、ドアを閉めることで解決した)、よく吐くし、朝は早くから起こすし、パソコンの上に乗るし、でも、抱っこは嫌いで私としか寝ないし(これは妹も同じか)、しょっちゅう「遊んでー。」とうるさい。

イライラしているときは、「どうして私、兄猫ももらってきたのかしら。」と長男にこぼす。「かわいいからじゃん。ねー、どうしてこんなにかわいいの~。」とデレデレする長男。

兄猫にも「もー、あんたシェルターに返すわよ。」と怒る。長男は、「そんなことできないよ。」と阻止する。私もシェルターに返すつもりはないが、うっとうしいときもあるのだ。

しかし、このまま兄猫が見つからないと思うと、心の中にずっしりと重いものを感じる。兄猫は自分が妹ほど愛されていないと悟ったのだろうか。いなくなったのは私のせいか。落ち着かない。トロイけどよく笑わせてくれたし、甘えんぼでそれなりにいい子だったじゃないの(なぜ過去形にする?)と思う。

これから一部屋ずつしらみつぶしに捜索を開始することにした。



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兄猫発見、でも潜伏続行中

2010.06.16 (水)



懐中電灯を片手に、まず2階から。ベッドの下、クロゼットの奥、子どもたちのゴチャゴチャの中。

1階へ下りて、キャビネットの裏、キャビネットの中、ソファの下。

ここでピンポーンと鳴り、工事のおじさんが現れた。ヒスパニックの人が1人だけ。今日は夕立の予報があるのに、1人で完成できるのだろうか。高いところに登るのに、相棒がいなくて危ないんじゃないだろうか。ちゃんとやってくれるかどうか不安になる。

でも、ハンマーの音が響き始めて、兄猫がびっくりして出てくるかもしれないと期待が高まる。

地下室へ下りて、長男が言っていたオイルタンクの下を照らしてみたが、いない。

まさかと思うが、乾燥機のドアを開けてみた。いない。

夫の荷物や空き箱が山積みになっているほうへ進む。妹猫もいっしょに来る。「お兄ちゃんはどこにいるの。知ってるなら、教えてよ。」

床にキャットフードが吐いてあった。どうも兄猫はチキンが消化できないらしい。いや、あんなにガツガツ食べるからだ。とりあえず、そのへんを捜索してから、ペーパータオルを取りに行こう。

まだ出していないアウトドア用の小さい折りたたみテーブルの下を照らして、かがもうとしたら、茶色と白の毛皮がもそ~っと現れた。いた! 

普通に歩いている。怪我をしている様子もない。妹猫も横に立っている。

ほっとしたものの、いつものとぼけた顔を見てカチンときた。

あんたは! こんなとこで何してんのよ!」 


         *


床を片付けて、台所へ戻ったが、妹猫しか来ない。兄猫はまだ地下室にいるらしい。

「ごはーん!」と呼んでみた。生きていることは確認できた。お腹はともかく、喉が渇いているはずだ。それに、工事の騒音がするんだから、私のところへ逃げてくるはずだ。

でも、来ない。

こんなことは初めてである。いったい何が原因なのか見当がつかない。やっぱりわたしの愛情不足か。

妹猫は地下室へのドアの前で下を覗いていたが、そのうち裏庭が見える窓へ移動した。寝そべって日向ぼっこ体勢になってはいるが、顔は地下室のほうを向いている。

兄猫が何を考えているのかわからない。

いつも何も考えていないような猫だったのに、今日は明らかに何か思うところがあるのだ。やっぱり妹のほうが可愛がられているからか。それにしても、なんで今頃気がついたんだろう。そのへんがやっぱりトロイのだ。

人間にすれば40代。まさか猫にもミッドライフ・クライシスがあるんだろうか。

なんだかどっと疲れてしまった。しばらくほっておこう。

こんなくだらないことを逐一ブログに書く私は相当な暇人である(それをまた読む人もいるとは。うちの兄猫に深遠な筋書きを期待していないことを願う)。



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兄猫、復活

2010.06.17 (木)



地下室の椅子の下に引きこもること、1時間。

妹は知らん顔していたが、私はさすがに気になって様子を見に行った。やっぱり同じ所にしゃがんでいる。見つけられたときに怒られたと思ったかもしれない。

しかし、よく考えたら、奥まった所でもなく、あっさり見つかる所にいたのがいかにも兄猫

「おいで~。どうしたの~。カリカリがあるよ~。おいで、おいで。」となるべく優しく呼んでみた。

すると、もそ~っと出てきて、私にちょっと撫でさせてくれた。私が先に立って上がって行くと、後ろからついて来た。そのまま、ドライフードをカリカリと少し食べ、水を飲み、またふらりとどこかへ。

何を悩んでいるんだろう。あれっぽちでお腹はいいのだろうか。

しばらくして、私がベッドでパソコンをしていると、兄猫がベッドに乗ってきた。でも、私の横ではなく、反対側の隅っこで丸くなった。

外では工事が本格化して、ウィーン、バンバン、ドンドン、キーンという音とともに振動が伝わってくる。最初はいちいち顔を上げて真ん丸い目をしていた猫も、実害はないと判断したのか、そのうち寝てしまった。

ただただ眠り続ける兄猫

そのうち妹もやってきて、いつものように兄から微妙に離れてうずくまった。


        *


私が夕食の支度をしていても、台所に来ない。

8時半ごろ、まだベッドで寝ていた2匹に「ごはん?」と呼びかけると、揃ってクルッとこっちを向いた。そのまま台所で缶詰をあげた。

妹はいつものようにおっとりおっとり食べる。

兄もいつものようにガツガツガツガツ食べる。呼吸をする時間がもったいないのか、食べるというより、飲み込む。また吐かれては困るので、「ハムハムよ。ハムハムよ!」と声をかける。

ドライフードのときも飲み込むので、「カリカリよ!」と言うと、兄猫は首を傾けて歯で噛み砕く。実際に「カリカリ」という音がするので、私もよしよしと思うのだが、缶詰はやわらかいので、噛んでいるのかどうかわからない。ときどき、お皿をどかして休憩させねばならない。

それでも一気に食べ終えた兄は、ふら~っと歩いて行って毛づくろい。

妹はまだ食べていたが、あの子は全部食べない。兄はそれを知っているので、妹がお皿を離れると、待ってました!と妹の残りをまた一気に食べる。

その後、私の横で寝たり、だんだんいつもの「うっとうしい」モードに切り替わったが、なんとなくおとなしい。

長男がいつものように猫におやすみを言いに来る。長男は兄妹の両方が可愛いのだ(あんたは世話しないし、邪魔されないからよ)。


         *


朝、ガサゴソと書類やカタログをかき分ける音がする。

ラジオを見ると午前4時20分。

私がちょっと動くと、重いのが飛び乗ってきた。私が無視すると、飛び降りて再びガサガサ、バッサバッサと引っ掻き回す。

妹がやってきたので、私はふとんの下で足を動かして遊んであげる。兄猫はガサゴソをやめて、ヘッドボードの上でしばし待つ。しかし、そのうちまたガサゴソやり始める。あれほど不愉快な音はない。

あきらめた私は、台所へ下りていってドライフードをやった。

いつもは妹からだが、今日は兄から。もう待ちきれないふうで私に頭突きをくらわせるし、ドライフードの袋に顔をつっこもうとする。だから、あんたは最初にもらえないのよ!と言いたくなるが、昨日のデリケートな様子を思い出して、踏みとどまる。

いつもより多めにカリカリを出すと、兄猫は顔を突っ込んでガツガツ食べ始めた。「カリカリよ、カリカリ!」 

聞いているんだか、いないんだか。そして、また妹のお皿を襲う。ドライフードをばら撒く。そして、妹をどつく。

彼のクライシスは1日で終わったらしい。こんな猫のことを心配してブログに書いた私がバカだった。

anineko1
めずらしく、キリッ!

anineko2
クライシスごっこも飽きた?

anineko3
おさわがせしました。



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グリーンカードの面接想定問題

2010.06.18 (金)



私は10月に東京のアメリカ大使館で夫と結婚の届出をして、翌年2月に1人でアメリカへ渡った。

ケネディ空港の入国手続きで書類を見せると、別室に連れて行かれたが、ほとんど何も聞かれなかったように思う。覚えているのは、指紋を採られたことだけである。

2年後に条件削除という手続きがあって、移民局まで出かけた。夫がいっしょだったかどうか、記憶がない。

そのときは、過去2年間に結婚生活をしていた証拠として、共同の銀行口座の明細や家の名義書などを用意した。面接は緊張したが、本当に結婚しているんだから、なんとかなるだろうと楽観していた。

面接のことはすっかり忘れてしまった。ということは、回答に困るような質問はなく、すぐに終わったということだろう。

たぶん、夫の誕生日はいつか、どこで結婚したかくらいで、まったく拍子抜けだった(猫の失踪未遂顛末を3回も書く私である。その頃ブログをやっていれば詳しい記録を残せたのに、惜しいことをした)。

まもなくして、10年物のグリーンカードが郵便受けに届いた。

その後、なぜかグリーンカードは旧姓のままだったので、長男が生まれたときに夫の苗字に変えたら、その時点での10年物がまた来た。

そして、2年前に更新したので、手元にあるのは2018年の12月まで有効。あと8年間は移民局に行かなくていいいと思うと、うれしい。

でも、次回の更新時には長男が24歳、次男が22歳になっている。それまでに日本が二重国籍を認めなければ、彼らはほぼ確実にアメリカ国籍を選ぶ。

そのときに私もアメリカ市民になるんだなと漠然と考えてはいる。

私の記憶力は衰える一方なのに、市民権テストは難しくなるし、費用も上がる。本当は今のうちに市民になったほうがいいのだが、まだ決心がつかない。


         *


私は移民手続きは自分でやった。2年後の条件削除のときに、夫の知り合いの弁護士にどこかにサインしてもらっただけで、それ以外はやはり自分でやった。

なまじ情報が足らなかったのがよかったのかもしれない

インターネットもなく、参考書もなかった。回りに相談できる人もいなかった(夫がこういうことで頼りにならないことは、結婚後すぐにわかった)。書類審査や面接で却下された話も知らなかった。

移民局から取り寄せた書類にしたがって、その通りにやっただけである。いや、かなり適当にやった。運が良かったのだろうが、たぶん当時は今ほど審査が厳しくなかったのだと思う。

先週のNYタイムズに、婚姻ベースで永住権を申請する人たちが面接で聞かれる問題というのが載っていた。

偽装を疑われたカップルは個別に質問されるらしいが、うちの夫が答えられそうにない問題が少なくとも2つある。

  • 毎月のローンはいくらですか。
  • ごみ収集日はいつですか。

それ以外には、

  • 家にはテレビが何台ありますか。
  • あなたは刺青をしていますか。どこに?どんな?ご主人/奥さんは?
  • ご主人/奥さんはベッドのどちら側に寝ますか。
  • あなたの歯ブラシは何色ですか。ご主人/奥さんのは?
  • あなた方は避妊をしていますか。どのような種類のものですか。
  • 一番最近いっしょに見た映画は何ですか。
  • 留守電はありますか。挨拶のメッセージは誰が録音しましたか。

しかし、こんな例文を出してしまっていいのだろうか。偽装予定のカップルが予習してしまうではないか

と思ったら、移民局の面接担当官が参照する用紙まで紹介されていた。

挙動不審である、目を合わせない、弁護士が回答をさえぎってしまう、基本的な質問に答えられない、写真や書類が怪しいなど、偽装結婚が疑われるチェックリストである。

離婚と再婚までの期間が短い、子どもの数や夫婦の年齢差が普通ではない、文化的差異が普通以上に大きい、前の結婚相手が外国籍だったなども黄信号らしい。

私を面接した担当官もこんな用紙を持っていたのか。

知り合って3年、そのうちほとんどが日本とアメリカに離れていて、いっしょに過ごしたのは寄せ集めても合計で数ヶ月。夫は私より10歳年上で、私は夫と知り合うまでパスポートすら持っていなかった。よくよく考えると、私には疑われそうな要素がいろいろあったわけだ

あの頃は市民権取得など遠い未来の話だと思っていたが、あっという間に20年が経ってしまった。


<今日の英語>

Are we good for Monday at eleven?
月曜日の11時で大丈夫ですね。


歯医者の予約を知らせてきた受付おばさんの一言。あちらの都合で1週間早くしてくれと先週頼まれたばかり。私は予約は必ず守るし、行けないときはすぐ連絡するのに、また確認の電話。よっぽどすっぽかす人が増えたんだろうか。プレイデートの日時についてお互いの都合を改めて確かめるときも、こういう聞き方をされる。




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出生順と性格

2010.06.20 (日)



先週のある日、定時のスクールバスとも放課後のアクティビティ・バスとも妙にずれた時間に、長男から電話があった。

Caller ID には知らない子の名前が出ている。長男は、自分の携帯をもう何日も充電し忘れているのだ。

「あ、おかあさん? ぼくね、次のバスまで45分あるんだけど、歩いて帰ってもいい?

「歩いて? 学校から? だめだめだめ! 今すぐお迎えに行くから、いつものとこで待ってて。歩いちゃだめよ!」

ハイスクールからうちまでは1.3 マイル(2km)。歩けない距離ではない。むしろ運動不足気味の子どもにとっては歩かせたいくらいである。

でも、途中の0.4マイル(600メートル)が非常に危ない

片道ずつ1車線で、路肩は申し訳程度に白線が引いてあるが、人間1人がやっとはみ出ずに歩ける狭さ。しかも、途中で下り坂になっていて、カーブが2つある。4年ほど前に、ハイスクールの男の子がスピードを出しすぎて木に激突して即死した道だ。

慣れている私でも気づかないうちにかなりスピードが出てしまう。ぼ~っとした長男がそんな道を歩いたら大変だ。お迎えは億劫だが、なにかあったときのほうがはるかにめんどくさい

慌てて家を出た。

ハイスクールの駐車場で待つこと5分。すぐに行くと言ったのに、長男は例によって私を待ちぼうけにさせる。まさかもう歩いて行ったのだろうかと考え始めたら、のんびり歩いてくる長男が見えた。

「ごめーん。友だちに呼ばれて、しゃべってたら遅くなっちゃった。」

「それはいいけど、歩いて来られちゃ困るのよね。あのへん、見かけと違ってほんとに危ないのよ。たまにジョギングかサイクリングする人以外は、みんな車じゃない。運転していて、歩いている人がいるとドキッとするのよ。」

「ぼく、大丈夫だよ。草の上を歩くから。」

「それでもダメなんだって。」となぜ歩いてはいけないのかクドクド説明する私。

元は馬車のための道であって、自動車が行きかうことは想定していない。アメリカだし、田舎なので、道幅は日本よりもかなり広いが、それでも制限時速 30マイル(48 km)のところを40マイル(65 km)で飛ばす人は少なくない。


         *


次男が授業後に残るときは、3時40分発のアクティビティ・バスに乗る。そして、
5分後には家に着く。

今日は4時になっても来ない。もっと遅いバスに乗ってくるんだろうか。学校でなにかあるんだったっけ。もういちいち覚えていられない。

4時15分。ガタンと玄関のドアが開いて、「ただいま~。」と次男(こういう挨拶は2人とも必ず日本語)。

「遅かったねえ。今日、何かあったの?」と私。

ねーねー、ぼく、どうやって帰ってきたと思う?」となんだかうれしそうな次男。

「どうって、アクティビティ・バスでしょ。また運転手が道を間違えて、町を一周してきたとか?」 

ぼくねー、ミドルスクールから歩いてきたの!

「えーっ、ダメじゃなーい!いつもダメって言ってるじゃない。歩道もないし、車は飛ばしてるし。どうしてバスに乗らなかったのよ。」

「乗ろうと思ったの。でも、トイレに行ってたら、バスがもう出た後だった。それで、歩いた。」

「なんでそんなときにトイレに行くの? どうしておかあさんに電話しないのよ。誰かに携帯を借りればよかったじゃない。長男はちゃんとそうしたのよ。それでおかあさんがお迎えに行ったんだから。」

こういうとき、長男は案外だれにでも携帯を貸してと頼める。あるいは、オフィスに行って電話を借りる。

次男は友だちが多いわりに、本当の仲良しグループ以外にはそういうことが頼めない。学校職員や先生にも言えない。本当に携帯が必要なのは次男だったか。

「もう誰もいなかったもん。それに、おかあさん家を出たくないでしょ。ぼく、草の上を歩いてきたし、えーと、25分だけかかったよ。」と誇らしげ。

よく食べる次男は背も高いが、肉付きもよい。カロリー消費と運動不足解消にはいいが、あの道路は危なすぎる。

まったく無謀なことをしてくれる。


        *


あとで長男に言った。

「ねえ、今日次男がどうやって帰ってきたと思う? 学校から歩いてきたんだって!」

「バッカだねー。でも、ずるい。ぼくだって歩けたのに。ハイスクールのほうがうちに近いよ。どうして次男はよくて、ぼくはダメなの? 今日はちょっと向こうに住んでる友達も歩いて帰るって言ってたんだよ。いっしょに歩いていくって聞かれたんだよ。誰かといっしょなら危なくないじゃん。」

ただでさえボンヤリしている子が友だちとおしゃべりしながら、たぶん横並びで歩くなんて最悪のパターン。まだしも1人で黙々と歩くほうが安全だ。

ともかく、長男にも次男にも歩いて帰ることを禁じた。


          *


それにしても、こういうときに2人の違いがよく出る。

性格の違いなのだろうが、最初の子と2番目の子の違いもあるんじゃないかと思う。

長男はどうでもいいことでも私に許可を求める。そして、ダメと言われたら、あっさり引き下がることが多い(ただし、ゲームとテレビはその限りではない)。

黙ってやればわからないのに、律儀というかバカ正直というか、つまり要領が悪いのだ。たとえば、マフィン食べていい?なんて夕食前に聞くので、もうすぐご飯だからと止められる。黙ってつまみ食いすればいいのに、「お母さんが怒るから」やらない。

今思うと、長男は慎重に育てすぎた

私は初めての育児にぜんぜん自信がなかった。相談できる人もいなかった。インターネットもなかった。その不安が長男に投影されてしまったのだろうか。

次男はあまり私に相談しない。勝手に決めて勝手にやる。思いつきでやる。かなり経ってから事後報告する。

マフィン食べていい?なんて聞かない。あれば食べる。困っても、ギリギリまで助けを求めない(それで窮地に追いやられたことが何度かある)。

自分は許される、見逃してもらえると思っているふしがある。部屋を片付けてもないのに、「もうやった」とすぐばれる嘘をつく。ばれると、「だいたいやった」「できるだけやった」と言い訳する。そして、なぜか決められた家事手伝いは、長男の分担がいつの間にか増えてしまう。

立ち回りがうまいのは2番目の特徴か。そういえば、私も姉にいろいろ押し付けて要領よくやっていた。姉は文句を言いつつ、親の言うことに従ったが、私は反抗的で自分勝手だった。


        *


アメリカでは、兄弟姉妹のことは単に brother, sister ということが多い。

Big (little) brother, older (younger) sister といった区別は、年上か年下かの情報が特に必要でないかぎり言わない。だいたいファーストネームで呼ぶし、あとは she か he の代名詞で受ける。

夫が長男に弟はどこにいるのか聞くときは、Where is your brother?  次男に兄がどこにいるのか聞くときも、Where is your brother?

私も長男に「あんたはお兄ちゃんなんだから。」とは言わない。

年が近いし、けんかをしつつも非常に仲がいいので(弟のほうが兄にかまってもらいたいケース。次男は長男よりずっと成績がいいのに、小さいときから長男を非常に尊敬しているふしがある。兄を絶対視していたときもある。それでいて、兄に負けると悔しい)、双子みたいな感じなのだ。

でも、やっぱり私は次男のほうを甘やかしている気がする

どっちのほうがもっと可愛いという問題でもない。次男は片付けができないし、ゲームをやめないし、延々としゃべり続けて私をいらつかせる。長男のほうが
素直で、けなげなところがある。

こういうのは理屈じゃないなと思う。


<今日の英語>

You are coming apart.
ガタがきてるんだよ。


ここ10年くらい、ときおり私は両手首の関節が痛くなる。日ごろから荷物を持つときなど注意しているのだが、最近はひじが痛くなってきた。ひざはまだいいけれど、腰は何年か前にぎっくり腰をやりそこなって以来、かばっている。そんな話を夫にしたら、こんな一言が返ってきた。Come apart は物・人間関係・精神がバラバラになって壊れる。



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奇妙な感覚

2010.06.21 (月)



私は人ごみがきらいなので、買出しはなるべくすいている時間に済ませる。幸いにして、予定はどうとでもなる生活をしている。

一番近いスーパーはA店。

良くもなく悪くもなく、中の上くらいのお店で、ふだんの買い物はすべてそこでやる。ものによっては、うちから20分離れたS店やH店で売っているものに劣るが、A店はうちから近いというだけで選ばれる

私はアメリカと日本のスーパーしか知らない。両者の規模は違っても品物の並び方はなぜか似ている。どこの国でも同じような陳列になっているのだろうか。「こうすれば売れる」というスーパーのレイアウト理論があるのかもしれない。

頭の中でスーパーの中を歩いてみると、こんな感じ

入るとすぐに果物や野菜の大きなエリアがあり、その奥にデリー、魚(申し訳程度)、肉が壁に沿って続く。少し離れてベーカリー。それと垂直に通路がいくつも並ぶ。

ケチャップ、オイル、ピクルス、サラダドレッシング。
水、ソーダ、チップス。
医薬品、シャンプー、化粧品、生理用品。
調味料、砂糖、小麦粉、台所用具、サランラップ。
ベビーフード、オムツ、ジュース。
コーヒー、お茶、クッキー、雑誌。
缶詰のスープ、アジア・メキシコ・ユダヤらしきもの。
アイスクリーム、冷凍のお菓子やワッフル。
冷凍ピザ、冷凍野菜、冷凍のディナー。
缶詰の野菜、パスタ、パスタソース。
シリアル、キャンディ、グリーティング・カード。
ペーパータオル、トイレットペーパー、住居用洗剤。
洗濯洗剤、ゴミ袋、文房具。
ペットフード。
パン、牛乳、チーズ、ヨーグルト。

その続きで、壁が直角に曲がって、卵、オレンジジュースがあり、カスタマーサービスのカウンター。その横にセルフサービスのレジ3台、人間がいるレジが6~7台並ぶ。


         *


全部の通路を重いカートを押して回るのは大変である。

運動になると思っても、ひじや手首が痛いときに猫の砂とか、1ガロンの液体を持ち上げるのはつらい。

今からこの調子では、あと10年経ったらどうしようと思うが、ベビーブーマーが大量に年を取るのだから、店内のエスコートや配達サービスが充実するのではないかと期待している。

普通のスーパーでこれだから、私はCostcoにもSam's Clubにも行かない(行ったことがない)。だいたいうちから30分以上もかかるところにあるのだ。

「大量に買えばお得です」というシステムは、私には合わない

だいたいどこにしまえばいい? 大量に買えば、大量に食べてしまうか、食べないうちにダメになるんじゃないか?

A店には15年通っている。引っ越してきてすぐに大規模な改装があっただけで、その後はいつ行っても同じ。

何かを探すということもない。もう体が自然に品物へ向くくらい慣れている。特に私の場合は、いつも決まりきったものしか買わない。新しいレシピのために、珍しい材料をそろえるタイプではない。

日用品のメーカーもだいたい決まっている。すでにいくつも試して、行き着いたブランドなので、今さらラベルを読んで悩むことはない。

A店での買出しは、マンネリを絵に描いたようなものである。

 
         *


先日、11時ごろA店に行った。買い物客は少ない。

いつものように、あまり考えずにカートを押して通路を回った。

きゅうりにしても、なすにしても、日本の野菜は手に入らない。名前はCucumbers, eggplants と書いてあっても、日本のスーパーに売っているものとは違う。でも、それしかないんだからしょうがない。ここでの買い物は、妥協の結果であることが多い。

そうして、洗濯洗剤の売り場へ足を踏み入れた。

けばけばしいプラスチックの大きな容器がずらっと並んでいる。見慣れた光景である。自分がどれを買うのかもわかっている。

お客もお店の人もいない。広い通路ががら~んとしている。

そのとき一瞬、あれっと思って立ち止まった。

私はいったいここで何をしているんだろう。」

英語のラベル。一番上は手が届かないくらい高い棚。一番大きい容器は片手で持ち上げられないくらい重い。

でも、そんなものはもう20年も見ている。

初めてアメリカに来て、洗剤一つにしても、どれが洗剤でどれが柔軟材で、どのメーカーが粗悪でどれがまともか、見ただけではわからない。いちいちラベルを読まなくてはならなかった。

あのときの、わくわくしながらも圧倒された感覚ではなかった。

スーパーで買い物をしていることは自覚していたので、ボケたのではない。

私は日本に帰るつもりはない。アメリカの暮らしが合っているし、経済的にも社会的にも老後を日本で過ごすことはまずありえない。本と食べものはいつでもほしいが、ホームシックでもない。今年の夏は里帰りしないので、ほっとしているくらいである。

異邦人のような気持ちというべきか、取り残されたような感じというべきか。見慣れた通路なのに違和感があり、まるで突然その場にポツンと私だけが置かれたような気がした。

アメリカに住んで21年、こんな奇妙な感覚は初めてだった。


<今日の英語>

Turn everything down.
全部消せ。


いつまでたってもリビングルームでしゃべっている子供たちに、夫が一言。テレビもパソコンもライトも全部消して、シャワーに入って、早く寝ろ。毎日同じようなことを言われている。





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アメリカのワールドカップ

2010.06.22 (火)



私はサッカーについてほとんど何も知らない。

11人で戦う、ゴールキーパー以外は手を使ってはいけない、前半と後半があるくらいは知っていたが、オウンゴールというのはつい最近覚えた。自分のゴールに入れてしまうと、無効ではなくて相手の点数になるらしい。なんと気の毒な。

さすがにペレやベッカムやジダンは知っている。ロナウなんとかなど、名前を聞けばサッカーの選手かなと推測できるのも何人かいる。

今はワールドカップ開催中なので、アメリカでも連日報道されている。

たぶんテレビ中継もしているのだろうが、私は見ない。

サッカー場は広すぎて、遠目には何をしているんだかよく見えないし、クローズアップだとこれまた全体の状況がわからない。誰の技のどこがすごいのかもわからない。それを90分間も追い続ける根気は私にはない。

地区予選で敗退したのか、なぜかロシアもベラルーシも出ていないのもつまらない。


         *


試合そのものよりは、裏側の話のほうがおもしろい

試合内容を理解できないからでもあるが、フランスチームが内輪もめしていると聞けば、「いかにもフランス人がやりそうなことだわ。」とステレオタイプできて楽しい。

ちょっと当たっただけで大げさに転んで痛そうに見せる選手たちについて、あれにはお国柄があるとイギリス人ジャーナリストがおちょくっていた。

イタリア人は3回も転げ回り、ロシア人はどさっと倒れて絶望的に天を仰ぎ、イギリス人はその場に座り込んでののしり、フランス人は無垢な犠牲者のようにレフェリーを見つめる。

いずれもオスカー俳優並みの演技力が必要なのだそうだ。

アメリカとイギリスが引き分けになったり(私はアメリカがコテンパンに負かされると思っていた)、アメリカ対スロベニアでアメリカのゴールが認められずに引き分けになったりと、アメリカチームがニュースになることも起きていて、昔に比べるとサッカーの人気は高いようだ。

サッカーは子供のスポーツとしては一番競技者人口が多い。女子がアトランタ・オリンピックで金メダルを取ったこともあった。

それでも、世界の基準からすると、アメリカでの興奮度は極端に小さいらしい。ワールドカップだ!と騒いでいる人も、4年に1度だけのにわかファンが多いのだそうだ。

その理由には諸説ある。

  • イギリスから独立して以来、イギリスの伝統的なものを拒否する傾向があったので、サッカーはアメリカンフットボールへ、クリケットは野球に変貌した。
  • 世界でサッカーが広まるのと同時に、アメリカでは野球がスポーツとして確立されたため、サッカーの入り込む余地がなかった。
  • スコアが低く、引き分けもしばしばあるスポーツは、勝ち負けをはっきりさせたいアメリカ人が嫌悪する。

仕事をほっぽりだしてサッカー観戦する国ではない。

走った!転んだ!ゴール!勝った!負けた!と大騒ぎもしない。サッカーの強い国からの移民が、独自に盛り上がっているだけらしい。


         *


そんな話をしていたら、夫が唐突に言った。

アメリカで一番視聴者の多いスポーツは何か、知ってる?」

「野球?」 ノー。

「フットボール?」 ノー。これはアメリカン・フットボールのこと。

「アイスホッケー?」 ノー。だんだん自信がなくなってくる。

「あきらめるかね。NASCAR。」

NASCAR? 楕円形のコースをぐるぐる回って、ガソリンを大量に無駄にして空気を汚し、どの車が一番速いかを決める、あれ? あれのどこがスポーツなのよ

私にとってスポーツとは、走る・泳ぐ・投げる・打つといった基本的な肉体の使用が根源にあって、ゴーカートの運転は含まない。ゴルフだってスポーツだと思わないのに、NASCAR? あれをわざわざ見に行く人がそんなにいるのか。

「疑うなら調べてみろ。」という夫の言葉で検索してみたら、なるほどライブの観客動員数としてはNASCARがダントツらしい。ただし、テレビの視聴率ならば、アメリカン・フットボールが一番(データの信憑性は不明)。

アメリカで人気のある(popular)スポーツトップ10

  1. アメリカン・フットボール
  2. 野球
  3. バスケットボール
  4. サッカー
  5. ホッケー
  6. ゴルフ
  7. NASCAR
  8. テニス
  9. マーシャル・アーツ(各種武術)
  10. ボクシング

サッカーは4位でホッケーより上にあるが、最初の3つが大きすぎるのだろう。


      *


しかし、私はアメリカに20年以上住みながら、一度もスーパーボールというのを見たことがない。テレビのニュースで流れるクリップが視界に入るくらいがせいぜいである。

夫がスポーツ中継を見ないせいもあって、チーム名を聞いてどのスポーツかをだいたい予測できるようになったのは、移住して何年も経ってからだ。

メッツやヤンキースは知っていたが、NJにネッツというバスケットボールチームがいることや、アメリカの National Hockey Leage にカナダのチームが入っていることはずいぶん長い間知らなかった。

試合があるたびにワーワーうるさくされるよりは、スポーツに全く興味がない夫のほうがラクかもしれない

反面、子供もスポーツには興味がないという結果になってしまった。これがリトルリーグのコーチを買って出るようなお宅は、やっぱり子供も野球をするのだ。

おりしも、ウィンブルドンが始まった。私は一人で楽しむ。

2日目は、怪我のために長い間試合から遠ざかっていた錦織選手が出る。1回戦の相手は、フレンチオープンで優勝して世界ランキング1位に返り咲いたばかりのラファエル・ナダル。

「錦織、初戦敗退」という見出しが頭に浮かんだが、錦織はワイルドカードで出場するのだから、どうせならセンターコートで世界一を相手に戦うのもいいじゃないのと思い直した。


<今日の英語>

Your guess is as good as mine.
私にもわかりません。


1回戦で敗退した16歳のイギリス期待の選手 Laura Robson。記者会見で、いつウィンブルドンで優勝できるかと聞かれたときの返答。



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見張り中の妹猫

2010.06.23 (水)



妹猫はなかなか写真を撮らせてくれない。

私のカメラも腕もよくないのに、レンズを向けるとプイッと立ち去る被写体は困る

玄関のガラス窓で外を見張っていたところをどうにか写したが、ピンボケ。

sister1
真剣。


実物はもっとかわいい。あの兄とホントにきょうだいかと思うくらい賢く、やることなすこと全部かわいい。

ただし、抱っこは嫌い。非常に気まぐれ。いやなことは断固拒否。警戒心のかたまり。性格に問題ありとも言えるが、かわいいので何をしても許される

そして、本人(猫)もそのことをちゃんと知っていて、男ども(人間)を手玉に取っている。

あごと胸に白い毛がある以外は、シッポまで全身茶色の縞模様。靴下と手袋はベージュ。右後ろ足の先っぽにだけ、おしゃれな白い丸がある。

オレンジ・タイガーだと思っていたら、獣医の助手が「ジンジャーね。」と言った。ショウガ色。オレンジはもっと赤味が強いのかもしれない。そういえば、兄猫の茶色部分よりも全体に色が薄い。お腹も白っぽい。

茶色い目だと思っていたら、次男が「はちみつ色だね。」と言った。まぁ 詩人!ではなくて、英語では honey-colored eyes という言い方があるのだった。

立派な雑種である。母猫はノラ猫だった(妊娠中に捕獲されたので、兄妹はシェルターで生まれた)。雑種の猫ほどかわいいものはない。

sister2
なにか、用?

sister3
撮影お断り。

見張りをじゃまされてご機嫌が悪くなり、すみやかにご退席。



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夫の携帯テキスト履歴

2010.06.24 (木)



夫が最後にルーマニアへ送金してから6週間が過ぎた。

その後、お金の話は出ていない。クレジットカードにもそれらしき名目はない(ただし、オンライン支払い代行業者を通しての49ドル、79ドルのチャージはまだある。定期的だから、なにかのメンバーシップかもしれない)。

先週、G氏のスタートアップは、投資家やクライアントになりそうな会社と大きなミーティングを行った。夫は正式に働いていないので、そういう場には顔を出さない。

G氏の計画がどれくらいうまく進んでいるのかわからないが、プロジェクトは大きくなるばかりで、夫は私も知っている友人2人に協力を頼んでいる

まだ利益が出ていないのに、どういう条件で仕事をしてもらうのだろう。

そのうちの1人DHは中西部でセミリタイアメントの生活なので、おもしろければ参加するかもしれない。

もう1人DLはコンピュータの専門家だったのに、大会社を辞めて、小さい会社に移り、その会社がつぶれたのか、今はESLの先生をしているという。

そういえば、DHもDLも、私が日本にいたころからの知り合いで、唯一いまだに何らかのコンタクトがある人たちである

でも、それも年に1回夫宛にメールがあるかどうかで、DLにいたっては、おそらく夫も5年くらい連絡を取っていなかったと思う。

私だったら、今さら彼らに話をもちかけるのはためらわれる(DHは、私が思い出したくない日本人やアメリカ人の近況を共通の知り合いだというだけでわざわざ教えてくれるので、避けたいくらいだ)。そういうところは、男のほうがあっさりしているのかもしれない。


        *


夫は相変わらず自室のドアを閉める。エアコンがあっても暑いらしく、たまには開け放すが、電話あるいはテキストでチャットするときは鍵までかける。

そうまでして話をしたいのか。

送金は今のところ止まったが、ルーマニア人とのつながりは切れていない

次男が卒業するミドルスクールでセレモニーがあった。生徒たちは4時45分集合。8年生だけとはいえ、生徒全員に親兄弟や祖父母らも見に来る。お迎えですれ違わないように、次男に携帯を持たせようと思った。

次男は携帯を持っていない。長男は友だちの家に行っていたので、借りることができない。私はもちろん自分の携帯が必要だ。

夫の部屋をノックして聞いた。

次男にあなたの携帯を貸したいんだけど。」

ドアが開いて、夫が「まずいな」という顔をした。夫はDHと電話中だった。

ふだんは夫の携帯を借りることはめったにない。夫も携帯を持たずに出かけることがしょっちゅうだった。

でも、最近の夫は携帯をいつも自室に置いているし、頻繁に充電しているし、前に送受信記録を覗いたら、ルーマニアの電話番号があったし、携帯で連絡を取り合っていることは明らかだ

でも、今日は断ることができない。しぶしぶ私に渡した。


         *


セレモニーが終わって、無事に次男と落ち合うことができ、7時半すぎに家に戻った。夫はまだ電話をしているらしかった。

ふと思いついて、夫の携帯の送受信履歴をもう一度見てみた

原始的な携帯なので、あまり詳しくは出ない。

Voice には自宅といくつか州外の番号があっただけだった。

ところが、Text の記録を見たら、23件入っていた。夫が出したものは2件ほどで、ほとんどはルーマニア人とおぼしき人たちからだ。前に、夫が閉め忘れたヤフーチャットの画面に出ていたのと同じような名前が見える。

「ハーイ!」という挨拶だけのものもあれば、「だいじょうぶ?」とか「もう寝なくちゃ。」とか短いメッセージもあった。「お金は受け取った。」というのも1つあった。そして、「いま、電話してくれる?」というのがかなりあった。

おそらく夫は携帯に入ってくるテキストを読んで、スカイプかヤフーチャットを始めるのだろう。

送信者のID(ニックネーム?)を紙に書き写していると、

「携帯の何を書いてるの?」と長男。

いろいろ。あとで必要になるかもしれないから。」

紙を折りたたんで、ショルダーバッグにしまい、携帯はオフにして、台所のカウンターに置いた。


       *


ほどなく、夫が2階から下りてきた。

「携帯は?」

セレモニーの話より携帯のほうが大事なのか。

「ここに置いてあるわよ。」と手渡した。

すると、夫は電源を入れ、その場で何かをチェックした。ルーマニアからのテキストだったら、今日は入ってませんよ。

「充電したほうがいいんじゃない?」と私。

その必要はないと知っていたが、ひとこと言いたくなった

「いや、まだ大丈夫だよ。」

「そう? この頃よく充電してるみたいだから充電したいのかと思って。」

「どうかした? なにか怒ってるの?」

「なんでもない。」

「その "Nothing" は知ってるよ。なんでもなくないだろう。なにかあったのか。」

「オーディトリアムで2時間も座っていたからよ。疲れてるの。」と私。

つとめて冷静に嫌味を言ったつもりだったが、私の顔や口調に不愉快さが表れていたのだろう。なにかって、原因は自分が作ってるんじゃないの

夫は今後は携帯を隠すようになるかもしれない。あるいは履歴を消すかもしれない。

紙に書き写した情報をパソコンに入れておこう。これまでに入手した情報と照合しなくてはならない。

でも、お金が出て行かないならほっておこう、どうでもいいじゃないのとも思うのだ。

それより、家の修理とか子どもの大学とか貯金とか、もっと重要で差し迫ったことがある。夫と私の話は今すぐどうのこうのという問題だろうか、それらが片付いてからでもいいじゃないかという気持ちになってきた。




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73日間の夏休み

2010.06.26 (土)



日本に住んでいたとき、アメリカの夏休みは丸々3ヶ月だと思い込んでいた。

長男が学校に通うようになって、うちの学校区では正味2ヶ月と10日前後であることがわかった。3ヶ月より20日も少なくて、ちょっと意外だった。

その後、州によっては5月に学校が終わるところもあり、また長期の夏休みを設けない学校(year-round school)もあると知った。

画一的な日本の制度で育った私は、いまだに「どこでも同じ」という観念が抜けない。


      *
 

学年最終日は毎年6月25日頃。そして、最後の2日間は半日で終わる

half day (正式には early dismissal 早下校)とは言うものの、ミドル・スクールの場合は午前10時半にもう帰宅する。しかも、まともな授業なんかない。だいたい遊んでくる。バスのガソリン代や運転手の給料がもったいない。

半日授業日を2日設けなくても、1日にまとめて、その分もう1日夏休みを増やせばいいのにと思うが、州の規定で年間の登校日数が決まっているのだそうだ。日数が足らないと予算がもらえない。

そのために、たいしてやることもないのに、たった2時間半だけ子どもたちを2日間拘束する。

なんとも非合理的なことをしてくれる

そうでなくても、6月は Regents というニューヨーク州の統一試験があるので、ふだんの授業そっちのけでテストのための授業をする日が多い。模擬テストもある。

テストの結果は公表され、教師と学校の評価につながり、それが不動産価格に直結するという仕組みである。どこでも似たような状況なので、うちの学校区だけ準備しないわけにはいかないらしい。

私は子どもの話(今日は practice test だったよ。今日もテストのレビューをしたよ。)で判断するしかないが、ここまで子どもに練習させた上での学力テストなんか、意味なしと思っている。

おりしも、予算難を受けて、統一試験を一部取り止めようという動きがあると聞いた。


        *


新学期は、Labor Day (9月最初の月曜日)の翌日と決まっている。

5年くらい前までは翌日の火曜日も休みだったが、いつのまにか早まった。1日でも早く学校に戻らせたい私は、大歓迎。

夏休み中の登校日はないし、プールやラジオ体操に通ってスタンプを集めることもない。

もちろん、宿題もない。せいぜい指定された本を2冊くらい読むだけである。

9月から兄弟そろってハイスクールなので、何か課題が出ているかもしれない。でも、もう私はいちいち確認しない。

14歳と16歳、自分でやってくださいと思う。

「夏休みだからこそできること」に取り組むのが理想なのだが、たいした計画もないまま、夏休みに突入してしまった


       *


今年はカレンダーのせいで、新学期は9月7日から

9月2日か3日に始まった年もあったのに、去年も9月8日だったし、このところ始まりが遅い(隣の郡ではレイバー・デーの前に始める学校もある)。

しかも、さっそくその週の木曜日と金曜日も休みになっている。ユダヤ教の祝日 Rosh Hashanah である。ということは、新年度の第1週は9月7日と8日の2日間だけ。

まともに1週間の授業があるのは、9月13日の週からとなる。9月は半分終わりも同然である。

うちのへんはそんなにユダヤ人は多くないのに、キリスト教の休みだけでは公平ではないからだ。Kwanzaa とか Chinese New Year なども、特にエレメンタリー・スクールではよくテーマに取り上げていた。

移民国家だから当然起こりうる状態ではあるが、こういうPC(politically correct)なところが鼻につく

イスラムの祝日を取り入れる予定はなさそうねえ、と意地悪なことを考える。お釈迦様の誕生日とかヒンズー教やゾロアスター教の特別な日とかはどうする?


         *


今年の夏休みの日数を Date Calculator サイトで計算したら、73日と出た。

2ヶ月と12日、あるいは10週間と3日。

そのうち、2人とも1週間のキャンプに行くから、9週間は家にいるのか

長い。

これだけ長ければ、日本に3週間行ってもまだ3分の2が残る。しかし、長旅と高温多湿はつらい。飛行機代も高い。円が強すぎる。

やっぱり行けない。

その代わり、子どもたちに地下室を片付けさせよう。あとは植木を刈り込んだり、ガレージを掃除したり、やるべきことはいくらでもある。夫は何もしないし、私は体が痛い。

夫が1年以上も前に買って箱に入ったままのエキササイズ・マシーンの組み立てを、子どもたちに有料で請け負わせようか。30ドル? 50ドル?

うちではお小遣いはない

皿洗い機からお皿を出すなどの決まった手伝いはあるが、それにはお金をやらない。特別に私が頼む仕事をしたときに、10ドルくらい渡したことはあった。

お小遣い制はかなり前に何度か試みた。そのときは労働に対する報酬も含めた。でも、お金をもらっても、子どもたちは自分でどこかに買い物に行くことができない。彼らがそう悟ってから、頑張って稼ごうという意欲が感じられず、立ち消えになった。

しかし、最近は30ドルも貯めればオンラインでゲームが買えるらしい。

それをニンジンにして働かせようと私はもくろんでいる。


<今日の英語>

Someone's left a phone behind.
誰か携帯を忘れていきましたよ。


ウィンブルドンで記者会見の席についたヒューイットが、テーブルに誰かの携帯が置いてあるのに気づいて言った一言。彼の前に記者会見を行ったヴィーナスのものらしい。彼女はインタビュー直前まで携帯でおしゃべりしていたそうな。




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工事の追加費用トラブル

2010.06.27 (日)



6月8日に始まった煙突設置工事が完了したのは19日。ただし、所要日数は3日だけ。雨が降ったり、他のプロジェクトを優先されたりして、延ばし延ばしになったのだ。

22日に町の検査官が来たあと、私はダレルに電話した。

「合格でした。CO(certificate of occupancy 建物使用許可証)を送ってくれるそうです。費用の残高分の小切手を切りましたから、1日2日で届くと思います。」と私。

「その件ですが、予期しなかったコンクリートの穴あけと追加のパイプ、穴ふさぎのコンクリートで、500ドルです。」

500ドル?!」 

初日に地下室で話したときは a couple of hundred つまり200ドルくらいという話だったのに。

「あれは見積もりのときにはわからなかったので、別に業者を頼んだんですよ。私の懐には1ドルも入ってきません。」

「煙突を立てるのに、ああいう基本的なところを見落とすのはおかしいじゃないですか。500ドルはどこから出てきた数字なんですか。」

300ドルくらいは覚悟していたが、500ドルと言われて私はムカッときた。

ダレルは、予期できないことは起こりうるとか、業者への支払いだとか、同じ事を繰り返す。

「ともかく、最初の請求書には書いてないんですから、追加の分の請求書を送ってください。」

そう言って、電話を切った。

夫に話すと、「ちゃんとやってくれたし、それはしょうがないよ。」

夫はダレルと交渉する気はないのだ。


        *


人件費とか材料費とか考えると、500ドルは妥当かもしれないと思い始めた頃、ダレルの会社から請求書が届いた。

予期せざる作業工程 1000ドル

500ドルがどうして2日間で2倍になるのだ?! 私は久々に怒り心頭に達した。

夫に言うと、「電話して聞いてみたら?」と他人事のようにのたまう。

ダレルの携帯に電話したが、「来週の火曜日までいません。」というメッセージが流れた。

「追加料金の請求書が来ましたけど、あなたの秘書は間違った数字を書いていますよ。2日前に500ドルとおっしゃってたのに、1000ドルと書いてありました。電話で確認したとおり、500ドルの小切手を郵送します。オフィスにも連絡しておきます。」と私。

オフィスに電話したら、こちらも留守電。同じことを説明した。

まだ500ドルは送っていない。30日を過ぎたら、延滞料金が発生するとある。当分払うつもりはない。


         *


それにしても、どうしてこういうことをするんだろう。

コントラクターとのいざこざはしょっちゅう見聞きする。リモデル業者に騙されたという話も多い。手抜き工事もあれば、お金だけ受け取ってトンズラするケースもある。

だから、業者との初顔合わせから、こちらは疑心暗鬼になってしまう。事前にネットであれこれ勉強しても、しょせん付け焼刃。プロには太刀打ちできない。

ダレルの寄こした人たちはちゃんと仕事してくれたほうだ。もちろん細かいことを言えばキリがないが、アメリカの基準としてはかなりいい点数を上げられる。

それに、私も慣れてきたので、業者が帰る前に自分の目で確かめ、気に入らないところはその場で注文を出し、直してもらう。今回も、コンクリートの穴を家の外側からだけ埋めていたので、地下室へ連れて行って、内側からもきっちりやらせた。

こういう工事の値段は、いくらでも操作できそうな気がする

見積もりをもらっても、実際そのとおりの材料を使うのか、わからない。信用するしかない。

あちらも商売だし、人件費は高いし、安く上げようと思ってずさんな工事をされてはたまらない。結局やり直しで、余計に時間がかかり、ストレスが大きくなる。当然お金も余分にかかる。だから、値切るにもリスクを伴う。


         *


秘書のうっかりミスだろうか。それなら簡単なのだが、いやな予感がする。

こういうとき、私がアジア人だから見下されているんじゃないかという疑いがちらっと頭をもたげる。500でも1000でも払いそうだよ。ふっかけてやろう。

ミスではなくて、本当にダレルが1000ドル請求しろと秘書に命じたとしたら、面倒な話になる。

追加分の見積もりも先に文書で取ればよかった。

工事の初日にその問題を指摘されたのだが、私は工事がこれ以上遅れるのはいやだったし、すでに前金の5000ドルを支払っていたので、中止することはできなかった。

でも、先にきっちりと数字をもらっていれば、工事が終わったあとになって、こうやって工事の後に予想外に高額の請求で驚くことはなかっただろう。今後のために肝に銘じる。

次は屋根の工事もある。

口頭で見積もり($5000)をもらっているだけで、まだ契約書にサインもしていない。煙突工事の追加料金が解決するまでは保留にしよう。

こういうことが起きると、たった一人でいいから、本当に信用できる職人気質の大工さんがほしいと切実に思う。それも日本語で話ができれば完璧。


<今日の英語>

Somehow it never gets done.
どういうわけか、やらずじまいになってしまう。


ある作家が週末はどのように過ごすのかと聞かれて、「日曜日こそ手紙の返事を書こうと毎週のように決心するのですが、なぜかやらないうちに1日が終わってしまいます。」



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ガロンとカップの関係

2010.06.28 (月)



料理関係のサイトに、1ガロンが何カップかを覚える方法が載っていた(記事はこちら)。

大きなG(gallon)の中に、Q(quart)が4つ、Qの中にP(pint)が2つ、Pの中にC(cup)が2つ入っている図案である。つまり、

1 gallon = 4 quarts
1 quarts = 2 pints
1 pint = 2 cups

という単純な話なのだが、なかなか上手なビジュアルに仕上げてある。
  ※もともと クオートは1ガロンのクオーター(4分の1)という意味。

アメリカ人も単位に苦労しているらしい。それというのも、いつまでたってもメートル法に切り替えないからである

これ以外に、オンスとパウンドという重さの単位があり、オンスには fl.oz.(fluid ounce)というカサとしての液体単位も別にある。

しかも 1 foot = 12 inches, 1 pound = 16 ounces で、12進法と16進法が混在している。そのせいか分数の出番が多い。

アメリカ人が計算が苦手になるのもわかる気がする。私はスペースシャトルが飛ぶたびに、「よく計算を間違えなかったなあ。」と感心する。

私はガロンサイズの牛乳は持ち上げると腕が痛くなるし、飲み終えるまでに匂いが移りそうで、めったに買わない。たいていハーフ・ガロンのを買う。

それでもガロンサイズはいつも見るので、ガロンと言われたらそれを思い浮かべる。クオートはハーフ・ガロンよりかなり細めの牛乳。パイントは小さいほうの生クリーム。

実物が一番わかりやすい。


        *


ところで、この図案を見て、ふと疑問がわいた。

1パイント=2カップとあるけれど、アメリカの1カップは240ccということになっている。でも、16進法のパイントが480ccピッタリなんてありえない

グーグルで調べたところ、

1 US cup = 236.588237 cc
1 US pint = 473.176473 cc
1 US quart = 946.352946 cc
1 US gallon = 3 785.41178 cc

これを図表に従って、1カップ240ccで換算すると、

1 pint = 2 cups = 480cc
1 quart = 2 pints = 960cc
1 gallon = 4 quarts = 3840cc 

つまり、それぞれ7cc, 14cc, 55cc 程度の誤差が出るのだ

しかし、これくらいの誤差は気にしないのがアメリカ。お菓子作りでも、重さではなくカサで計るのだから、だいたいでいいのだ。

こういう大雑把な国に住んだからか、もともと素養があったのか、私もやることなすこと、かなりいい加減になってきた

ところで、コカコーラはなぜか1リットル、2リットルというボトルで売っている。それぞれ、33.8 fl.oz、67.6 fl.oz. と併記してある。8オンスのコップに分ければ何人分かを計算できるからか。


         *


1 teaspooon = 5 cc, 1 Tablespoon = 15cc だと思い込んでいたが、これにも誤差があった。

1 US teaspoon = 4.92892159 cc
1 US Tablespoon = 14.7867648 cc

なぜ端数が出るのかと言うと、

1 teaspoon = 1/6 oz.
1 Tablespoon = 1/2 oz.

やはりメートル法でないのが元凶なのだった

ハイウェイを走っていると、工事中の看板が立っている。「あと2マイルで工事区域」 「あと1マイルで左車線閉鎖」と出てくるので、ハイハイと思って進むと、いきなり「あと1000ヤード」という別単位の看板に出くわす。

最初はギョッとして、あとどれくらいなんだろうと計算してみたが、この頃は「ヤードの単位=かなり近い」と考える。

20年間の大雑把生活のたまものである。


<今日の英語>

I can’t help seeing them.
どうしても目に入ってしまう。


上司が就業後に会社のパソコンでポルノを見ているらしい。ウィンドウが全部閉じてないので、翌朝自分が同じパソコンを使うときに、見たくない画像がiいやでも見えてしまって困るという会社員の相談より。




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次男のメガネ注文

2010.06.29 (火)


次男がミドルスクール最後の遠足でメガネを失くしてきた。

学校が終わる3日前のできごとである。それからは1つ前に作ったのを使っていたが、夏休みに入って、いつもの眼科医に連れて行った。

幸い、夫の会社の保険がある。

私はそこで作っためがねがことごとく合わなかったので、試しに Lens Crafters というチェーン店にしてみようと思ったが、夫の会社の保険は取り扱っていないとわかってあきらめた。保険なしだと、検眼だけで75ドルする。

それに対して、保険ネットワーク内の眼科医ならば、

  • 検眼は無料
  • フレームは120ドルまで無料
  • レンズはオプションなしなら無料

なので、やはり使わない手はない。特に、次男はただの近視だから。

          *


視力はそれほど悪くなっていなかったが、ともかく新しいのを作らねばならない。

眼科医の一角がメガネ屋になっているので、そちらへ向かう。次男にフレームを選ぶように言うと、「ぼく、なくしたのと同じのがいい。」

係りのお兄さんに「一番最近作ったのと同じか、似たのはありませんか。」と聞いてみた。

お兄さんは、浅い引き出しを次々と開けて、「これはどうですか。全く同じではありませんが。」と次男に差し出した。

次男は一度かけてみて、すぐ外し、「これでいい。」

「ちょっと鏡くらい見なさいよ。もう少し見てみたら?」と私は次男を鏡の前まで連れて行ったが、次男は1秒も見ないで、「これでいい。」

起きている間はずっとかけているのに、まあ適当なもんだ。

私がアメリカでメガネを買うときは、ずり落ちないフレームを探すだけで1時間半はかかるのに。

次男はハーフにしては鼻が低いのに、やはり西洋人向けのメガネがすんなり合うのか。洋服にもこだわりのない子なので、メガネのデザインもどうでもいいらしい。どれか1つ気に入ったのがあれば、いつまでもそれでいいのだ。

いや、早く帰ってゲームをやりたいだけか。メガネを選ぶ時間がもったいないだけかもしれない。


         *


フレームは100%保険でカバーされたが、Transition (紫外線の量に応じてレンズが暗くなる)と Anti-Reflective (反射防止)のレンズにしたので、それぞれ62ドル、61ドルがかかり、しめて123ドル。

1週間くらいでできると言われた。でも、独立記念日のせいで遅れるかもしれない。

保険は年1回しか使えないので、今度こそ失くさないようにと厳重に言い含める。夏休みの稼ぎからさっぴくからね。

私は去年日本に行った時に、田舎にあるチェーン店でメガネを作った(そのときの話はこちら。)

いくら保険があっても、もうアメリカで作るつもりはない。



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ブブゼラを知らない子どもたち

2010.06.30 (水)



朝日新聞のサイトを開いて驚いた。背景色が真っ青になっている。

私のパソコンは古いので、ついに壊れたかと思ったが、色が違う以外は普通に読める。それにしても読みにくい。ふと見ると、真ん中辺りに、

本日はサッカー日本代表を応援するためトップページをブルーにしました

という断り書きがあった。

スポーツ新聞でもないのにこんなことをするということは、国をあげてワールドカップで盛り上がっているせいだろう

私はウィンブルドンを見ていて、サッカーは見ない。でも、ESPNではサッカーと交互に放映したり、画面下にスコアを流したりするので、「まだワールドカップをやっていたんだな。」とわかる。

日本のカラーが青だとは知らなかった。日の丸の赤と白かと思っていたのだ。国旗の色を使わなくてもいいのか。

イギリスもフランスもイタリアも(たぶん)予選で敗退して、決勝トーナメントに進んだアメリカもすぐにどこかの国に負けた。

NYタイムズのフロントページには、申し訳程度にワールドカップのごく小さいセクションが下のほうにあるだけになった。

これでアメリカが残っていればまだしも、一部の熱狂的なファンを除いて、一般人の興味はかなり薄れたものと思われる。


        *


次男の眼医者から帰る時に、一日中ニュースだけを流すラジオ局を車の中で聞いていた。

次はスポーツです。」とアナウンサー。数分のまとめである。

まず、メッツとヤンキースの試合結果と今夜の予定。その他の球団のニュース。

次に、ウィンブルドンの結果と翌日の組み合わせ。

最後に、やっとワールドカップの結果。

野球>テニス>サッカーの順で報道する価値があるらしい。もちろん、野球に費やす時間が一番長い。


        *


ESPNでウィンブルドンを見ていたら、10時にサッカーに代わってしまった。ちょうど日本とパラグアイの試合が始まったところだった。

しばらくつけっぱなしにしていると、次男が「この buzzer、何?」と聞く。

「ブザーみたいな音? ブブゼラっていうアフリカのラッパでしょ。えーっ、知らないの? うるさいからって、フランスなんかその音だけ消して試合を中継してるのよ。ニュースで言ってたじゃない。」

アメリカでもブブゼラについてのニュースは流れたが、次男は知らないと言う。長男もやってきて、私に同じ質問をした。

2人ともこんなに長く(といっても5分くらい)ワールドカップを見たことはなく、ブブゼラの鳴り響く応援も初めて聞いたらしい。

次男のサッカーをやっている友達3人のうち、1人はワールドカップの中継を見ていないというのだから驚く。「ジョーはサッカーをするのはいいけど、見るのはあんまり好きじゃないんだって。」

この調子では、子どもたちの世代になっても、サッカーは野球や(アメリカン)フットボールを超えられそうにない。


<今日の英語>

I was beaten fair and square.
彼は正々堂々と戦ってぼくを打ち負かした。


ウィンブルドン4回戦で Yen-Hsun Lu に負けたアンディ・ロディックの一言。




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